華奢なお嬢様 卒業3
侯爵家に着くともう医師がおりリリーの部屋のベッドに寝かせた。
するとバタバタ足音が聞こえてきてため息をつく
「「リリーは無事か(なの)?」」
「静かにして下さい。気を失って寝ているだけで、外傷はありません。」
両親が青白い顔のリリーを覗きこみ頭を撫でている。
「レオン犯人はどうする?」
「リリーがひとつでも傷つけられていたら許しませんでしたが。いい働きをしたから追放ぐらいでいいかなと考えていますよ。」
「は?いい働きって。誘拐されたのよ!」
カレンが珍しく声をあらげる。
「母様、お静かに!これでリリーは外出が怖くなり学院にも通えない。卒業して王宮に通うことに異を唱えることはありません。そして僕達がいないときに外に出ると危険だと覚えこませる。」
「なるほどな。確かにリリーは素直に従うだろうな。だが友と離れるのは可哀想だな。」
「大丈夫ですよ。マリアも一緒に卒業して王宮に通うのですから。」
「マリアちゃんも、、でもあなた達の魂胆は知らないのよね。」
「ええ、もちろん。リリーもマリアも僕達の大事な存在ですからね、気が付かないように囲って周囲から守るんですよ。」
にっこり笑う息子に決意した。
「そう、では、絶対に気付かれないようになさい!」
「そのつもりです。協力して下さいね?マリアはぼくの婚約者になり、リリーは殿下の婚約者になるんですから。」
「いやだ~リリーを可愛いリリーをやっぱり皇室になんてやりたくないっ」
冷たい目で夫を見やり
「あなた、代わりにマリアちゃんが来てくれるわっもう娘みたいなものだったけど楽しみだわっ。」
さすが奥様。切り替えが早い。旦那様はしばらく落ち込むだろうなとルイは扉に控え思っているとお嬢様が目を覚ました。
ひどく怯えレオンにしがみつき震えている。前世でも今世でも悪意を持って接しられたことがないからショックが大きい。
「リリーもう大丈夫だよ。ここは屋敷だからね。マリアも無事だから安心しておくれ。」
「おに、、さま。怖かった。。もう黙って出掛けたりしないわ。」
「そうだね?僕達がいなければ外出しては危ないよ。明日から学院に通わなくていいんだよ。学院では守れないからね。だから僕達と一緒に卒業して王宮に通うんだ。マリアも一緒だし、もう怖いことは起きないよ。」
「うん。。お兄様達と一緒がいい。一緒にいる。」
がっしりしがみついて離さないリリー。
ほくそ笑んでいるレオンの姿に素直に好意をよせ慕っている娘を不憫に思っていたが、、娘を守る為には仕方がないと諦める両親であった。




