華奢なお嬢様 卒業
あと2日でレオン達が卒業する。そしてリリーとマリアも特例で卒業することとなったのだがまだリリー達には知らされていなかった。
「お兄様達にお花をあげたいわっ」
「あら、沢山もらうのだからいらないわよ。」
「そうかなぁ、じゃぁ何がいい?」
「ネクタイなんてどうかしら?」
「いいわねっじゃぁ街に買いに行きましょう!」
「ふふっそうね。でも今日はお兄様に外出を伝えてないからだめね。」
「ええ~大丈夫。買うものも決まっているし寄り道しないからすぐに帰ってこれるもの。ねっ」
まぁいいか、一時間ほどだし驚かせたいし。いつもは冷静なマリアがこの時判断を間違えた。2人は街でとても目立っていたことを、、
街に着くとすぐにお目当てのネクタイは買えた。お兄様は緑、アル兄は蒼、ユーリは赤、リアム兄は紫、皆の瞳の色にした。喜んでくれるかな、、と2人は大事にプレゼントを持って帰っていくと前から馬車がやってきたと思っていると急にスピードをあげ2人をさらっていった。咄嗟のことだったがライが馬車を追いかけ、シアが知らせにはしった。
「こんな幸運あるんだな。」
2人は抱きあって震えているとにやついた男と明らかに用心棒であろう大きな男がいた。
「大丈夫だよ。そんなに震えなくても。僕の店はすぐそこだから、、ずうっと来てくれるのを待っていたんだよ。君に似合う綺麗な髪飾りを沢山作ったのに来てくれないからさ、、、」
こいつ、雑貨屋のオーナーね。マリアが馬車から脱出できないか考えていると
「今日会えたのは運命だ!一生大事にするよ。。」
男が寄ってきた。その瞬間すごい力で押され馬車から放り出された。
マリアは転がり落ちたが擦り傷だけで泣きながら兄達に知らせようと走る。
「はぁはぁ、うっうっっ、、は、」
どんっとぶつかった。ライが追い付いた。
「マリアお嬢様!大丈夫ですか?お怪我は?うちのお嬢様は?」
矢継ぎ早に質問してくる、、
「うぅ、、、リリーがわたくしを押して逃がしてくれたの。犯人は街の雑貨屋のオーナーよ!早くリリーを助けて!!」
ライは笛で鷹を呼び暗号をくくりつけ飛ばす、そして空に向かって火薬を投げると赤い煙と小さくパンッという音がした。
「マリアお嬢様申し訳ありません。すぐに護衛が参ります。しばしこちらでお待ち、」
「いいから、早くいって!リリーを助けて!」
言葉を遮りすごい見幕で叫ばれる。
ライは雑貨屋を目指し走った。
一方シアは学院にいるレオン、殿下、ユーリ、リアムに連れ去られたことを伝えている所だった。街の方角の空を見上げると
「赤か。場所は街の西側だ。無事だが怪我をしているか、、」
レオンが冷たい声で言う。そして鷹が飛んできた。レオンは素早く鷹を肩に乗せ暗号を見る。
「なるほどね、八つ裂きにしてやる。」
騎士を連れて馬に乗ろうとしたが
「おい!落ち着け!どこにいるんだ!」
殿下が待ったをかける。
「殿下こそ落ち着いて聞いて下さいよ。リリーは雑貨屋のオーナーに連れ去られた模様。マリアは怪我はしているが今は身に危険はない。」
リアムが急ぎ鳥笛を吹くとバサバサと鳥達が飛び街にいる陰達に危機を知らせる。すると一羽の鳥がリアムに向かって文を落とした。
「マリアは無事保護だ。」
すると黒い煙が、あがった。あそこだ!!
「よし、じゃぁいこうか?場所も分かったしライと陰が動いたから着く頃には捕まってるよ。生きてるといいね。」
リアムが軽く言う。
「早く行きましょう!わたしはマリアのほうに向います。」
「オッケー、じゃぁ馬でいこうか。殿下もレオンも落ち着いてよ。陰達は優秀だから殺さずに待っててくれるから大丈夫だよ~」
そっちは心配していないが、お前は絶対敵にまわしたくないな、、
一方リリーは狙われたのは可愛いマリアだから逃がさないとと、必死で押し出した。わたしはガリガリだし不器量だからきっとその辺に捨てられるだろうと思っていた。がそのまま雑貨屋に連れていかれ男が何やら付けてくる。
「ちょうど良かった。君だけ欲しかったんだ。ほらこれなんてどうかな?」
リリーは恐怖で喋れないし震えが止まらない。
バリーーンッ
凄まじい音がしていつの間にか男がいなくなり、ライしかいなくなった。
「お嬢様!ご無事ですか?お怪我はございませんか?遅れて申し訳ありません。」
ライがリリーに目線をあわせてみやる
「ラ、、、、ィ、。頬か、、ら血が、、、。大、、じょ、、ぶ?」
リリーは震える声で尋ねたかと思うと倒れそうになる。
「わたくしは大丈夫です。お嬢様がご無事でよかった。」
ライは抱き上げ外にでるとしばらくしてレオン達が到着した。
「リリー、リリー、怪我はないかい?どこも痛くないかい?」
レオンがライに代わり抱き上げ優しく尋ねると
「おに、、さ、ま。こわかっ、、、うっぇっっんえ~ん」
首にしがみつき離れない。
「もう大丈夫だよ。屋敷に帰ろう。」
「マ、、リアは、、マリアは無事、、、?」
「無事だよ。安心して。」
レオンが微笑むと安堵したのか、気を失ってしまった。
良かった。寝ている間に屋敷に連れて帰ろう。あとの処理は殿下に任せよう。馬車に乗せ帰っていくレオン。
「大丈夫ですか?」
シアがライに話しかける。
「ああ。たいしたことはない。犯人も気を失わせただけだ。それは何だ?」
シアがぐちゃぐちゃになったプレゼントを回収していた。
「プレゼントですよ。」
「今からもう一度店に行って綺麗に直してもらってきます。」
「それがいい!お嬢様も喜ぶ!」
「隊長も頬の傷の手当てしてくださいね!お嬢様が気になさいますから。」
「そうだな。あの状況でも俺のケガを心配してくださってお嬢様は優しすぎる。」
「さすが天使!!ですがレオン様は怖いですよ。どんな咎めをうけてもいいですが、お嬢様の護衛を辞めさせられるのは辛いです。」
「それなんだがな、多分咎めはないぞ!よくわからんが好都合だとおっしゃって機嫌よかったからな。」
長年に渡り護衛をしお嬢様第一主義のライとシア。レオンの事はよくわかっていた。お嬢様に害あるものは冷酷に対応してきたことを、、今回拐われるという失態をおかし咎めがないなどありえないが機嫌がいいとは益々訳がわからなかった。




