華奢なお嬢様 外堀3
マリアは終わらない課題にげっそりしていた。
「これ終わるのかしら?」
ふふふ、、はぁ。
コンコンッ
「マリア。入るぞ!」
机に向かい勉強をしている姿に
「終わりそうか?」
「お兄様。わたくしは天才ではございません。これをすべて覚えろなんて、鬼ですわっ」
「どれ、教えてやるから頑張れ。」
えげつない量にひくユーリ。はぁ、、
「確かに鬼だな。殿下とレオンは。」
「どうして、わたくしは1年で卒業資格を得なければなりませんの。」
いや、いや、止められなくてごめんな、マリア。兄は心の中で妹に謝罪した。リリーが1年しか通わないのはもう決定事項だ。そしてその親友でありこの先レオンの婚約者になるであろう妹にも当然のように一緒に卒業してもらうと、殿下とレオンが決めたのだ。愛しいリリーと親友のマリアを王宮に通わせる為に画策してるのだ。
「リリーはもう卒業レベルらしいんだ。一緒に行動するために頑張っておくれ。」
頼む。お前の幸せの為に思惑に気が付かないでおくれ。
「まぁ、そうなの。さすがリリーだわっ!あの子もやったのならわたくしも頑張りますわ!」
うん、、、リリーが大大大好きでよかった。
マリアはリリーが初めての友達だった。ユーリが公爵家に連れてきた時兄の笑う声が珍しく興味がわき一緒に遊ぶようになった。そしたら優しい、可愛い、表情がくるくるかわり慕ってくれる姿が愛らしく姉のように世話をやくようになっていった。そんなマリアの姿に喜んだのはレオンだ。マリアは貴族令嬢でありながら常識外なリリーを排除せず、むしろ非常に好意的に遊んでくれていたのだから。そしてレオンはマリアを婚約者にしようと決めた。ユーリは反対しなかった。気がつかない内に手の内に囲ってしまわれたほうが妹は幸せだろうと。
「リアム、本当にリリーは11歳でこの勉強終わらせたのか?」
「う~ん、あれから殿下に言われて確かめたら3ヵ国語は話せるし歴史もすべて頭に入ってた。すごいよね、、いままで無邪気に遊ぶ姿が印象深くてまるっきり気が付かないし、やっぱり侯爵家は情報統制されててレオンからばらさなければ知らないままだったね。」
「そうか、、マリアもあと1年ほどで卒業レベルまでもってこいと殿下とレオンに言われたよ。」
「鬼畜だね~あの2人!はははっもう執着凄くない?学院も特例で卒業させるようにしたんでしょ。僕はリリーが本当の妹だと思っているから幸せになって欲しいんだ。だからせめて気がつかないように広くて甘い檻に入ってほしいんだ。」
「そうだな。マリアもリリーも大事な妹だ!あの2人に目をつけられたらもう引き返せない。思惑に気がつかれないようにしないとな。」
リアムとユーリの婚約者もこれから妹達と仲良くなり一緒に守っていくようになる。




