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華奢なお嬢様  作者: なつあき
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華奢なお嬢様 外堀2

少々強引に学院から侯爵家に帰るレオンの後をつける。

侯爵家に少し遅れて馬車がつき降りるとレオンが少女を抱き締めているのが見え挨拶したいと言っている。家族は反対の様だがしぶしぶ少女を腕から離した。


一瞬で目を奪われた。綺麗で気品溢れる令嬢など見慣れていたが、無邪気にレオンと戯れる姿に度肝を抜かれた。氷の皇帝が狼狽え、微笑み抱き寄せる姿など信じられないものを見た!


令嬢以外の面子がもう帰れと訴えてきてしぶしぶ馬車に乗り込み帰路につくなか


「見たか?天使かと思ったぞ?」

「ああ、あの容姿で人懐こい性格、加えて警戒心のなさでは社交界にはだせません。侯爵家が隠す訳です。」

ユーリはなるほどなと頷いた。あのレオンがで溺愛するのもわかる。普段汚いものの世界にいると浄化されるような気持ちになるのだろう。殿下をチラリと見やると機嫌よく笑っている。いつもの作り笑顔とは違う。これはこれは、、、と思っていると、、


「侯爵家は手強いなぁ。。ぼくはリリーを婚約者に望む。」


「殿下。まずはお友達。そして信頼を得てから打診すべきですね。」

「任せてよ。だけど侯爵家は厳しいな。使用人の結束も固いからリリー嬢の情報がはいってこないから好みもわからない。」

「とりあえず侯爵家にお友達として通うかな。。」



そして暇を見つけては侯爵家にリリーに会いに通った。そして会うたびにキラキラした笑顔に癒され惹かれていく。誰にでも優しく接する態度に王妃としてもやっていけると確信する。逃がさない!

そうだな、正攻法でいくか。まずレオンを側近に。候補家が12歳まで隠しておくのは好都合だ。だが学院に行き沢山の者の目に触れるのは許せない。行きだしたら好意を持つものが後をたたないだろう。一緒に通える1年は許せる。がその後は?だめだ!だめだ!通わせられる訳がない。頭を悩ませ続け17歳になった。そして思わぬ所から援護射撃を受ける。レオンだった。


「殿下。何年にも渡り妹に誠実に接っして頂きありがとうございます。いま憂いているのは私達の卒業後のことでしょう。」

レオンは強引に事を運ばなかった殿下を評価していた。

「お前に礼を言われるとは、、しかしその通りだ。学院卒業後リリーを確実に守れるものがない。私の婚約者として発表してしまえば陰で護衛がつき安心だがリリーはまだ恋を知らぬ。いきなりでは可哀想だ。」

妹を思いやる発言に本当にあの小さな天使を愛しているのだと安心した。そして

「殿下。リリーはわたくしよりも優秀な頭脳の持ち主です。すでに学院卒業レベルの勉強は終わっております。ですから私達と一緒に卒業試験を受け卒業できるようにしてしまえばいいんですよ。」

「なっっそれは本当か??!」

「この事はごく一部の者しか知りません。僕の天使はすごいでしょう。リリーを出さなかった理由ですよ。」

ふふっ、と誇らしげに笑う

「リアムでもわからぬとはな、、」

「ああ、まだまだですねぇ。僕が家庭教師をしていたし外部には漏れない。ですがあなたのお祖父様とお祖母様はとっくにご存知ですよ。会うたびに他国の歴史の本など渡しておりましたし王妃教育は順調でしょう。」

さらっと爆弾発言をする。


「なっっ」

言葉が詰まってしまう。

「殿下。リリーは色々な方々の好意により隠されてきました。まぁ本人はそんなこと気づいてないだろうけど。このまま大きな檻にいれて守りたいのです。」

そう、あの子には汚い世界を見せたくない。だから手段は選ばない。このまま一年間で卒業し一緒に王宮に通うのだ。


「あははははっっもう可笑しくてたまらないよ!僕と同じ考えとはね。王宮という大きい檻に入れようか。」

殿下がニヤリと笑う。

「そうですね!まずはリリーが好きな木や花等庭を改装して住みやすくしなくては!それにマリア嬢も一緒に卒業してもらいます。僕の婚約者になる予定ですからね。」



この2人の会話を聞いていたユーリとリアムは寒気が止まらなかった。あの天才2人に執着されもう一生でれない檻にいれられる無邪気な天使を不憫に思った。だが天使は気がつかないだろうな、、今の環境も十分異常なのだが、楽しそうだ。と安心した天使を溺愛する心配性の兄達だった。


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