華奢なお嬢様 外堀
僕には兄妹がおらずひたすら勉強に励み時期皇帝として自覚を持ち生活してきた。ただ3人でいるときは素でいられた。
側近のユーリとリアムとは他愛ない話をしながら剣に乗馬にと楽しんでいた。ユーリは公爵家嫡男でいずれ国の外交の要になる。リアムは伯爵家で陰の諜報部隊員だ。二人とも優秀でユーリは落ち着いて分析し、リアムは話しやすく軽くみえるがあれは相手の懐に入り情報を得るためだった。
そして2人には幼い時からの婚約者がいた。
「今日は機嫌がいいな。良いことがあったのか?」
「昨日さ、久しぶりにイリスと会ってすっごく可愛かったんだ。ツンとしてるんだけどさふとしたときにふにゃって笑うんだよ。あの顔が堪んないね。」
「イリス嬢も可哀想に。こんな変態に好かれて。」
ふう、、
「ユーリも昨日公爵家にサリーが来たんだろ?」
「相変わらず情報が早いですね。サリーはまたカップを壊して帰りましたよ。まったく落ち着きがない、、」
そう言いながら僅かに口元が上がっている。こんな時羨ましいなと思う。私達は容姿端麗、将来有望ということでたくさんの令嬢からすり寄ってこられる。だがこの2人にはもう婚約者がいるのだが言い寄ってくる頭の悪い令嬢にうんざりしていた。2人共婚約者を大事に思っているのだから破棄などありえない。そんな女の子ばかり見ていてアルシリスはすっかり女嫌いになっていた。
そして学院に入学すると私達3人には当然のように令嬢が押し寄せてくる。この頃には婚約者を決定すると父上と母上にも言われていたが、どうせ政略結婚だしどうでもよかった。そんなことより気になる奴がいた。侯爵家嫡男レオンだ。学院一の秀才にして美麗な顔立ちで他を寄せ付けない冷たい眼差し。遠巻きにみな観賞するだけだった。
「そういえば侯爵家って娘がいるはずなんだけど誰も見たことないんだよな。。」
「聞いたことないですね。確かですか?」
「あそこの家に送り込めないから詳しくはわからないけどユーリの妹と同い年だったかな、」
「マリアと、、社交しないってありえるのか?」
ふ~ん。面白そうだな。あのレオンの妹か、、何かしらあって意図的に隠しているんだろう。
「へぇ、、見てみたいな。あのレオンの妹だろう。似ていたら冷徹な美少女だろうな。」
「殿下が興味もつなんて珍しいですね。」
「じゃぁレオンに侯爵家に遊びにいっていいか聞いてみようよ!殿下から誘えばさすがに断れないでしょっ」
にかっとリアムが悪い笑みを浮かべる。
そうだな、見てみたいから話してみるか。。
そしてレオンに聞いてみると確かに妹はいるが侯爵家には今年帰らないから来るなと言われた。その時僅かに口角があがったのをみのがさなかった。
「なぁ、見たか?」
「あぁ。微笑でしたが表情が変わってビックリしました。」
「ねぇ、レオンの妹見てみたい!!」
「「「そうだな」」」
だが宰相にも訪問をすべて断られた。ますます興味深い。明かに隠している。それならこちらも少々強引に押し掛けることに決めた!




