華奢なお嬢様12歳入学2
さっそく自己紹介をしていく。マリアは
「マリア・ド・ポラリスと申します。よろしくお願いいたします。」
と至ってシンプルなものだ。リリーは
「リリー・フォン・アリステリアと申します。趣味は読書です。この学院に通うのを楽しみにしてまいりました。お友達が100人できたらいいなと思っています。皆様仲良くして下さいませ。よろしくお願いいたします。」
ニコニコとお辞儀をしている。
そんな姿に皆ポカーンっとしてしまっている。
「あっはははっほんっと面白い。2クラスで50人しかいねえよ!100人って、、ははっリリーって呼んでいいか?俺のことはジンって呼んでくれ!」
「はいっジン!マリア~早速お友達ができましたわ。」
大きな声で叫んでいる。クラス中暖かい目でリリーを見ているからいいか、、。
チャイムがなり入学式会場に移動となった。会場に着きマリアと座っているとざわめきが近付いてくる。
「リリー。学院初日はどうだい?疲れてないかい?」
「お兄様!」
パッと顔を綻ばせ立っているレオンを見る。
「お兄様。とっても楽しいの。お友達もできたのよ。」
誉めて、撫でてと目で催促するリリー。
「そう。それは良かった。」
頭をなでなでしながら笑顔を向けるレオン。
「見たか?」
「見間違いじゃないよな。」
「あの氷の帝王が笑ったぞ!」
「信じられない!」
ざわざわしだす会場に、アル兄、ユー兄、リアム兄も遅れてやってきた。
「レオン!早いよ!会いたいのは分かるけどさ、、」
「マリア、お前疲れた顔してるぞ?大丈夫か?」
「ユーリお兄様。リリーがいつも通りで困ってるんです。」
「あ、、あぁ成る程な。」
いつも通りじゃ困るよなと同情する。
「二人共入学おめでとう。僕は代表挨拶するからしっかり聞くように!ふっそれにしてもどこにいても目立つな!」
「そうなの!アル兄、マリアが居たら視線がすごいのよ!」
「「「「はぁ????」」」」
相変わらず自己評価が低すぎる。しかし、二人でいると本当に目立つ。はぁ~。深いため息をつく兄達。
「そういえばお兄様街にクレープって売ってる?生クリームを薄い生地で巻いたSweetSなんだけど?」
「は、?あぁ売っているよ。食べたいのかい?」
「ええとっても!!放課後マリアと食べにいくの!いいでしょう?」
「勿論いいよ!」
いいの?マリアが驚いていると
「ぼくも食べたかったんだ。」
とリアムが言う。
「私も食べたくなってきたよ。」
と殿下が言う。
「じゃぁ皆で行こうか?リリー。」
「まぁ男の方もSweetS食べたくなるのね。皆で行きましょうっ楽しみだわっお兄様。」
にっこりと笑いレオンに抱きつく。
あぁこうやってリリーが気付かないように常に兄達に囲まれている。
マリアは苦笑いで甘い檻からでれないであろうリリーを少し不憫に思っていたが、自分も出れない事には気付かない。
そして放課後お揃いの髪型にした二人を連れて街に来た。殿下の護衛達も見えないように警護しており万全の状態。
迷わずクレープ屋に入り、
「チョコレートクレープ4つください。」
あまりの美少女二人にキョトンとしている。
兄がすかさず
「持って行くから殿下と一緒にいるんだ。」
と言われて大人しく待っていると、
「おまたせ。」
念願のクレープだぁ!!嬉しい!
「マリア一緒に食べよ。せ~の、あむ。」
「「うーお~いしいっ!!」」
そんな仲良し二人をみてほっこりしている兄達。と護衛達。
「マリアはしたいことがあるかい?」
「わたくしリリーとお揃いの髪飾りがほしいわっ」
「では、あの店にしよう!」
ユー兄に案内され可愛い雑貨屋に入る。
「「かわいいっっ」」
店内をみて回り。気に入った花の形の髪飾りを買った。
店主がじっとりとした目で見ていたことに誰もきがつかなかった。
放課後にお友達と遊ぶことができるなんて、わたしは今生きることができて幸せね。初めての街は前世で出来なかったことができ嬉しくて嬉しくて泣きそうな体験だった。
「皆ありがとう。」
呟くように小さな声で、目を潤ませはにかみながら穏やかに笑うリリーに久々に全員黙ってしまったのだった。




