華奢なお嬢様12歳入学
学院入学日、リリーはワクワクしていた。
背がすらりと伸び、長い手足に小さなお顔。サラサラの髪を今日は下ろし緑の髪飾りをワンポイントにつけている。制服は紺に金のユリの章が腕に刺繍され、女の子はくるぶし丈のワンピース仕様となっており清潔感があり、とても似合っている。皆の期待を裏切らない儚げな美少女に育っていた。
自分の足で歩いて門をくぐり、嬉しくて感動していた。健康って素晴らしいわっ!学院内に入った所で嬉しくて立ち止まって喜びをかみしめていた。そして何やらぶつぶつ言っている。
「あぁ楽しみだわっ憧れのクレープって売っているのかしら?お兄様に聞かないと!」
マリアと一緒に行こう!やっぱり女子はSweetSが好きだもの。そしたら動きやすいように膝丈のワンピースに歩きやすいようにヒールじゃなくスニーカーにして、、髪はポニーテールにして、、そうだわっお揃いにしましょう!楽しみだわっ早く放課後にならないかしら!!
それを遠巻きに見ている生徒達。
「おいっものすごい美少女だな。」
「どこの家の令嬢だ?」
「見かけたことないな、、」
ひそひそと話ている。
気が付いたリリーが、
「リリー・フォン・アリステリアでございます。これから皆様よろしくお願いします。」
にっこりと笑いお辞儀する。
ぼーっと見惚れてしまい皆固まった。
「リリーまだこんな所にいたの。待っていたのよ。私達Aクラスよ。さっ行くわよ!」
「まぁマリア。同じクラスなんて嬉しいわっ!」
ニコニコしているリリーを素早く回収するマリア。まったくだから寮から一緒に行こうって言ったのに!
「皆様お先に失礼します。」
微笑みペコリとお辞儀して行ってしまった。
ドッと場が盛り上がる。
「おい、見たかあの天使の微笑み。」
「侯爵家の姫かぁ。」
「俺、Aクラスだ。やった。」
「あれだけのご令嬢なら見知っているはずだが、何故皆知らないんだ?」
「「「さぁ???」」」
過保護な家族とお兄様達にがっちりガードされ行った所があるのは領地とユー兄の公爵家とリアム兄の伯爵家だけ。公爵家も伯爵家の家族もメロメロになりなぜか他家の者と知り合う機会も与えられず、箱入り令嬢に育っていた。
「マリア、今日の放課後街に行きません?わたし街に行ってみたいの?それでね、髪型もお揃いにして食べ歩くの!!」
えっっ誘いはとても嬉しいが、、、が、、
「ねぇ、リリーはさその事レオン様とかうちの兄に了解とったの?」
マリアは公爵家令嬢。ユーリの妹で同い年だ。ふわふわの金髪でくっきり二重、可愛らしい容姿をしているが中身はハキハキ意見を言う姉御肌な12歳だ。あのユーリお兄様が楽しそう笑っているのを見て興味本意で話してみたら面白く今ではすっかり親友になっていた。
「まだだけど、、、なんで?お兄様はいつも勿論いいよって言うから大丈夫よ?」
首を傾げて尋ねてくる。
あ~かわいい、、ってかレオン様相変わらずリリーにあまあまだわ!
「っとにかくお伺いしてみて!」
「うん?わかった!」
話しているうちにクラスに着いた。
教室に入り席を探すと一番前の真ん中だった。マリアは窓側の後ろから2番目だ。
「やったわ!なんてラッキーなの。」
リリーは学院生活やる気満々で視線に気づいていない。麗しの令嬢の後ろ姿を見放題、、うん、ラッキーだわ。と回りが思っていると
「えぇ、?何でよ。一番嫌な席じゃない。」
マリアがまともな意見を言ってチャイムが鳴り自分の席に着くと担任がやってきた。
「初めまして。二年間このクラスを受け持つルナです。よろしく。」
挨拶をする50代位の細身の女性。
「よろしくお願いします。」
大きな声でお辞儀をしているリリー。
マリアがはぁ~、っ深いため息をついた。なんで只でさえ目立っているのに静かにしてないのよ!!
「あら、あなたレオン君の妹さんですね!はははっこれはこれは心配するのもわかるかな。」
最高学年殿下とその側近達、レオン、ユーリ、リアムは学院内でトップにいた。権力を振りかざすことなく過ごしてきたがリリーとマリアは別だった!女性を担当にしろっとねじこんできた兄達だった。




