華奢なお嬢様 領主9歳完結
2日後お祖父様の体調もよくなり執務室で緊急の話し合いをレオン、ハワード、アンとしている。リリーはお庭のベンチで読書をしているのが窓から確認できる。勿論護衛は付いているのだがここにいる4名は心配で心配で目視できる執務室での話し合いとなった。
「この塗り薬は改良の余地があるが効果が高く広く民に進めていきたいと思っておる。」
「それはお祖父様にお任せいたします。ただしリリーが作り出した事はご内密にお願いします。」
「それではお嬢様が開発されたのに名が残せません。」
「いえ、うちのお嬢様は使ってくれれば嬉しいとしか思いません。独り占めすることを好みません。それは侯爵家では周知のこと。」
料理長が作り出したゼリーやドリンク類、アンがお嬢様の言う通りに作ったマスクなどとても画期的な物なのだが、お嬢様は積極的に配り歩き使用人から売って欲しいと言う要望が届き、ならばと領内に専門店を作った。侯爵家直営店で買うことができ、どの商品も大人気なのだが発案者は非公開となっている。少ない量で栄養がとれ誤飲も無い為子供とお年寄りに好評をなのである。マスクは冬場乾燥を防ぐとこれもまた大ヒット商品である。
「そうだろうな、、あの子は優しい子だ。周りも幸せにしてくれる天使だ。ただあまりに欲がないのが欠点だ。賢いが人の欲深さがわかっておらん。利用されかれぬ。」
「ですから名前を伏せているのです。個人名ではなく侯爵家として売り出している。」
「ではこの軟膏も侯爵家として売りだそう。マーガルの葉は幸い、こちらで大量に収穫取できるし安価で提供することができる。」
「では、こちらで改良をお願いします。忙しくなりますね、、お祖父様。」
レオンが引退しているナイルに丸投げした。
「お任せください。」
目を輝かせナイルに変わりハワードがなぜか返答する。
ニヤリと主をみやり、
「やれやれ、もうひと頑張りするか!」
領地でレオンの休暇の間中、敷地内を走りまわり、友達?を作り、お祖父様を振り回しまくった。そして別れの時、離れるのが寂しいと泣きながらお祖父様にぎゅぅっと抱きつくリリー。
「可愛いリリー。泣かないでおくれ。」
お祖父様がデレデレしながら頭をなで、涙をふいてあげている。
「そうだ!レオンお前だけ帰りなさい。学院にはまだ通ってないのだからリリーはこちらにいればよい。」
「「「それがいい!!!」」」
ギロッ、、レオンに一睨みされ下を向く使用人達。
素早くリリーを抱き上げ回収し馬車に乗って帰っていった。




