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華奢なお嬢様  作者: なつあき
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華奢なお嬢様 領地9歳使用人目線

「今日もお嬢様がおはようって笑いかけてくれたわ。」

「そうなの、私は髪を直して差し上げたらありがとうっ、て微笑んでくれたわ。」

「うらやましい!私は今日はまだ見かけてもいないわっ」


「あなたたちは仕事中ですよ!」

メイド頭のマーサが思わず口にだす。しかしわからなくもない。あのお嬢様は使用人にもしょっちゅう感謝の言葉を述べる。これはとても珍しいことだし外見が天使のような愛らしさと相まってもう人気がすごい。

「まぁまぁマーサ。お嬢様が愛らしく愛でる分にはいいではないですか?」

老年の執事ハワードが言う。えっハワード様までファンなの?

「ナイル様も元気になられましたし、坊っちゃんも素直になって素晴らしいです。」

「確かに。最初は開いた口がふさがらなかったわ!今では見慣れたけど、旦那様も坊っちゃんもあんなに楽しそうに声をあげて笑うんですね。」

「「「確かに!!!」」」

この二人は表情がなかったのだが、二人してお嬢様に振り回されそして嬉しそうにしているのだ。そして当人のお嬢様は生き生きと走り回っている。そういえば今日は湖に行くと言っていたな。


「今日は湖で泳ぐのっったのしみっハワードお土産楽しみにしててね!!」


「はい、お土産など結構ですから、お気をつけていってらっしゃいませ。」

「ではいってくる。頼んだぞハワード。」

「お祖父様いきますよ。リリーが飛び出して行ってしまいました。」

「「「いってらっしゃいませ」」」

領主館の使用人は泳ぐと聞こえたが聞き間違えだとスルーした。


護衛のシアとライは素早く対応しついて行っていた。少し歩けばこじんまりとした透明度がたかい青い湖があり湖の真ん中は陸地になっていて大きな木が一本たっている。


「わぁっとっても綺麗!底がみえるわっあの大きな木はなんという木なの?」

「あれはマーガルの木だよ。葉は香りが強く虫よけにもなる。」

「リリー足をつけてみるかい?」

リリーは素早くワンピースを脱ぎスリップ姿でバチャンと入っていった。えっっ思わず目を背ける護衛達。

「うわぁ気持ちがいいっっ泳いでマーガルの木まで競争よ。お兄様。」

「はぁ?リリー泳ぐなんて!できないだろっ危ないよ、戻るんだ!!」

「キャアッッ」

案の定足が着くのに溺れかけている。前世でもおよいだことがないのに無謀としかいいようがないが水泳してみたかった。気持ちが急いてしまったのだ。

バシャーン、シアが飛び込む

「大丈夫ですか?お嬢様!!」

素早く立たせる。

「あ、、あり、が、とう。シア。ぬれちゃってごめんなさい。」

シュンと項垂れるお嬢様がかわいすぎてついつい

「怖くなければマーガルの木まで行ってみますか?」

「うん!!」

はぁ天使よ~飛び込んでよかった。。

おぶってもらい到着すると

「い~におい。お兄様わたしの勝ちだわっ」

「くっあははっ、お前はリリーには勝てないな。」

ジロッお祖父様を見据えて

「まさかいきなり脱いで飛び込むと思いますか?想定外にも程があります。」

文句を言いながらも笑顔でリリーに手を振っている。

孫二人と楽しく過ごせ大満足のナイルである。


そして領主館に帰った頃には髪も乾いていた。

「ただいま!ハワードこれお土産!いい香りがするの!」

「お帰りなさいませ。お嬢様。これはマーガルの葉ですね。ありがとうございます。楽しゅうございましたか?」

「ええ!毎日行きたい位気持ちが良かった。でもシアに迷惑かけてしまったから、、」ガックリしていると

「お嬢様、わたしも水に入ってさっぱりして気持ちがよかったのですよ。また行きましょう。」

「ほんと、ありがとう。」

にっこり笑いつられて皆笑顔になる。

ハワードは葉をハンカチで大事そうにくるんで懐にしまった。

レオンは

「また行くのか、。」

と呟き、ナイルは

「またいこう。約束だ!」

と上機嫌であった。



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