表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
華奢なお嬢様  作者: なつあき
PR
15/35

華奢なお嬢様 9歳

今年の王都の夏はことさら暑くお嬢様はたいへん元気なのだか水遊びがしたいのか日傘もささず薄着で毎日庭師のユスの所に行き花木に水をあげると言い自分もびしょびしょに濡れ、たいそう楽しそうにしている。執事のルイは顔をしかめた。服は透けピタリとつきポニーテールの髪が濡れとても多感なお年頃の殿下達には見せられない。


自分も含め屋敷の者達が愛でるぶんにはいいのだ!厳しい侯爵家の審査をパスし皆お嬢様命でよからぬことをするものなどいない。毎日キラキラした笑顔と笑い声が聞け、たまらん可愛いと仕事に精をだす。


しかしこれは早々に領地のナイル様の所に保養に行かせよう!そうと決まれば旦那様、奥様、レオン様にご相談せねば!ルイは執務室へと急ぐ。


談話室に集まりルイからの提案を聞きすぐに書簡を祖父ナイルの下へと送る。殿下方に会わせまいと3日後に出発と決めた。

「僕はもちろんリリーと一緒に行きますのでご心配なく父様。母様。」

夏期休暇中ずっと居てもいいなと思っているレオン。仕事がありいけず悔しくて仕方がない父がギロリと睨む。

「わたくしも参ります。湖もあるし久しぶりに自然を満喫できるわっっ」

ワクワクし出した母様に

「待ってくれ!カレン一人にしないでくれ!寂しい、、、お願いだ。いやっわたしも行くぞ!!!」

冷たい視線が突き刺さる。ジロリ、、ルイだ。

「旦那様に置かれましては仕事がただでさえ溜まっております。奥様はこの侯爵家の女主人でいらっしゃいます。指示しなければいけないことがおありでしょう。」

「「はい、、、。」」

はぁ、まったくついて行きたいのはこのわたくしです。


そして幸運にも付いていく事ができるアンはドレス、髪飾りに至るまで喜んで選び支度をした。そして護衛のシア(女性)とライ(男性)だ。二人とも23歳と30歳でお嬢様の為なら何でもするであろう強者だ!この護衛の任務を得るためにトーナメントで勝ち抜いたのだ。


3日後そんな大事になっているとは知らないリリーは初めての外出(領地)や初めて会う祖父にワクワクし出発を待っていた。


「行ってきます。お父様、お母様、皆!」

「行ってまいります。父様、母様。」

満面の笑顔で馬車に乗っていく二人に

「気を付けるんだよ。レオン頼むぞ!」

「楽しんでらっしゃい二人共。レオン、リリーをお願いね。」

「お任せ下さい。では」

レオンはあっさりと、リリーはもう馬車で行きたくてウズウズして、いるので振り返らず行ってしまった。寂しいものだ。両親は手を繋ぎ屋敷に入っていった。


「わぁお兄様。あれはなんですか?」

「リリーまだ走り初めたばかりだ。ずっと見ていたら疲れてしまうよ。着くのは夕方になるからね。」

「でも、初めて見るものばかりなんですもの。あっあの建物は何ですか?」

リリーはあちこち見てはレオンに尋ねる。そんな妹が可愛くて結局答え続けあっという間に中間地点まできた。

後ろの馬車に荷物と一緒に乗っていたアンが停まったらすかさず降りブランチとシートを持って場所を決める。

小高い丘になっていて見晴らしがいい。お二人が降りてくるまでにシートを敷き食事を用意していく。


「さすが、アンだね。良くわかっている。」

「うわぁ~広~い気持ちいい。こんな素敵な場所でピクニックできるなんて嬉しいっっ皆も座って食べましょう!」

にっこり。護衛のシアとライは至近距離での破壊力がすごすぎて顔を赤らめ下を向いてしまった。

お嬢様は皆で食べると言うだろうと予測し、広いシートに全員分の食事と飲み物を置いた。ミネアードを一杯ずつ配っていくリリーに皆、恐縮して手が震える。うちのお嬢様マジ天使と呟いていた。


そしてまた馬車に乗り込み領地を目指す。変わっていく風景に心踊らせ饒舌になるリリーにレオンは優しく応えていく。







評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ