なぜ無意味な争いを
意外に、相性が悪いな。引き寄せられたり離されたり軌道をずらされたり…面倒だ、とてつもなく。しかしこちらからは本気で潰しに行くことは叶わない…ああ、クソ、こいつ、理解してる…自分が安全だということに…ああ、クソ!
「どれも決定打になる攻撃をしていない…笑えますね、この期に及んでまだなんとかなるとか思っているのだとしたら…甘いですね、よく言われませんか、甘いと。
あなたは人の上に立つのに何一つとして相応しくない。ですのでその愚かさを悔いて、死んでください。"ディメンションストライク"!!」
相当な力があるがあたりはしな…っ!!引き寄せがすごいというより…全てがどこかに吸い込まれている…まずい、なんとか通り過ぎてくれたがこれを連射されると少々しんどい…
「…なんなんだ、狙いは。俺の力か?それともアポカリプスか?残念だが二つとも渡す気は…っ!」
避けられない…喰ってしまっ……なるほど、それは…完璧だ、よくやるよ。薄々わかってはいたが答え合わせができた、満足だ。それなら掌で転がされてやるよ、隼人、玲!
「どけ、お前らに構う暇も民も無い!"ディメンションスレイ"!消え去れ、"波動砲"!他の奴らに働かせすぎるわけにはいかないからな…話し合いができないなら、用はない!」
「っ…!どうせまたすぐきますよ…束の間の平穏を…お楽しみください…っ!」
自分でもわかってるんだ…大して演技が上手くないと。だが十分だろ、これだけやったんだ、考えろ、どうすればより良い結果になる…とりあえず天災を終わらせろ!
「六夜、菜予!今の状況は…大体察した、次の天災までに管理者の下まで行く手段は見つけだす、だからこれは頼んだ、試したいことがあるんだ…頼む!」
「あ、ああ、わかった。ただし俺たちでこれをやるんだ、莫大な成果、期待してるぜ!"ルークズブレード"!!」
「そんなわけやからさ、頼んだよ、文也!"アタック&ディフェンスフィールド"!!」
…感謝する、ああ…俺がやりたかったことそれは…あの開かずの間の解放。ゼルスはあの中に行ったことがあるはず、しかし中身は聞いたことが一度もない。何か、あの中に何かあるはずなんだ…俺の勘とかいうほぼ当たらないものがそう叫んでる、だから…賭けさしてくれ、この大博打を!
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ここだ、俺の予想なら後あるのは天災中又は一定回数の天災を凌ぎ切る…だ。ここでこれを開けることができたなら、中身を全て出して元の世界じゃほとんどやることのなかった研究をしてやる。
だがこの世界にきてから後回しの繰り返し…今わざわざ考える必要ないだろ、な?だから無理矢理破壊する…今から封が緩いような気がしないでもない、だからこの隙に!
異形化さした腕、数多の力を借りて対象を破壊する…それまではよかった、その後の爆音と共に現れたこの光景を見る覚悟が、自分にはできていなかった、こんなところが…こんなところがあったなんて…。
「…なんだ、この空間……!歪に歪んで…そしてこの機械の量…何が、何がこの奥に…!」
わからない、わからないが行くしかない。この奥、この奥に何かがあるはず…それはもう、わかりきってる。何があるかはわからないが何かがあるのはわかりきってる。
それがたとえ地獄の道だとしても俺は進む、果てを目指して、その先の希望を信じて。あるかなんてわからない、だがゼルスが…この先に行ったんだ、何か、何かがあるはず…!
重い、重い足、そして自我を奪われそうになる妙な空間…果ては遠い、入り口からなら近いように見えたがいざ入るとなると…まともに動けない分相当体に負担が…ああ、クソ!
だが、行くしかない…色んなことがありすぎて、もう今じゃ訳がわからないんだ…もちろん、答え合わせをしてくれるんだろうな…ゼルス!
……人、誰か、誰かが前に…消えた、何故だ…。何があった、また一人…また一人と。一番奥にいる人間…一番進んでる人間、あいつなら、あいつなら何か知ってるは…ず……。
進め、止まるな、動け。どんな苦をも乗り越えろ、喰らえ、まだ、まだ動けるだろ…なあ…っ!倒れてる!?介抱しないと…回復アイテムは……ない、何故だ、持ってきたはずじゃ…短剣が、プレートが、俺のアイテムが全て…ない。あるのは今着ている服とローブ、そして…この腕。
ならこれを使って回復をすればいい、大事ない…頼む、俺が行くまで耐えててくれ……っ!?消えていく…!
「待て、意識を保て!俺が、俺が行くまで耐えろ!死ぬな!」
…こっちを向い……あの顔、あれは…見たことがある、ああ、忘れるはずもない…あいつはゼルスだ…なんで、何でここに!?消えていく…それならこれはホログラムだとかそういう類いなのか?何のためにそんなものを…
ああ、クソ!何で下が奈落でガードレールもないんだよこの道は!周りにこんなに機械があるんだ、何か安全なものとかつけとけよ…ああ、クソ!落ちるわけにはいかない、それなのに…この気持ちの悪い空間…まともに居れない。
ただ、光には近づいている…やっと、やっと辿り着いた…時間で言うなら数分、体感数時間だ…ああ、クソ!何か、とてつもないものがあるんだろうな、この先に……開かない!?嘘だろ、やめろよ今になって…この道を成果なしで帰るなんて…正気でいられないぞ、俺は!どうする、壊すか?できるのか、やってみるしかない。
「…"アポカリプス・ソウル"!そして、右手に全てを溜め込む、どうなんだ、斬撃より打撃の拳の方が壊れやすいのだろうか?まあいい、"トゥルーアポカリプス・β"!!斬り開けええええぇ!!!!」
壊れた…というより切れた型だしそうだ、これなら一線ずつ切っていけば入れるところを作れるはず……と、よし、なんとか…やったか。さて、この先に何かあるか…なんなんだ、この部屋、全面が…白くって……!!?




