面倒な事
…結局、夜が明けるまで一人でやってしまった…やれやれ、寝起きにあれは流石に体にくるものがある。ま、俺が手伝えたのは少しだがそれが何かに役立ってると嬉しいよな。
よし、何をしようか…どうせ暇なんだ、レジリアを連れて何処かにでもいってみるか…?とはいえどこに行くって話だ、やっぱり一人で淡々と情報収集と現地の手伝いをするほうがいいんだろうな…うん。
それが、俺の仕事だ…多分。それならやるしかないはず…ついでに、何か分かればいいな程度で…色々やるとするか。
さて、兵士の手が回ってない場所は……ここか、さて、行くとしますか。
「私も連れてってください、文也様!」
「んなっ!?お前…どうしてここに!待て待て、なんでわかった…いや、それは普通か。なんで来たんだ、別に大して面白いことなんてないぞ?」
「いいんです、それで。文也様といれるのなら…なんでも。」
「…そうか、好きにしろ。」
…もしかしたら、俺のことなんで筒抜けだったのかもな。ああ、やっぱり一人より二人の方が…面白いわ。早く元の世界に戻りたいものだな…全く、まあまだやることは大量にある、ちゃんと、全て終わらせる…この腕の届くものはもう、何一つとして見捨てやしない。
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…王になったところで、大して変わらない、というより変えたくない、面倒だからな。だが…やっぱり色々聞かれるのは面倒だ、この際誰かに押し付けたいレベル。
「お疲れ様です、文也様。丸三日間費やした甲斐ありましたね、もうここまで復興が進んでいます!文也様、今日はどうかお休みください…日に日に弱っていってます、流石の文也様でも三徹は流石に……」
「…そうか、そうだよな、少し…休ませてもらうよ。忠告、ありがとうな、レジリア。」
…ああ、眠。死にそうだったこの三日、多分誰よりも動いた自信がある、それもこれも元の世界じゃできなかった事ばっかり…それなら、やっておくだけ得な気がする…だってこんなに動けたのは初めてだ…いいな、これは、少し…元の世界に戻った後、運動もしてみるか……?
というより眠い、動いた事の相乗効果かわからないがとても…だ。流石にもう寝よう、三徹なんて元の世界じゃ極力しなかった事だ、こっちでも無闇矢鱈にやっていいものじゃないからな…
と、ここか、宿屋は。
「すまない、部屋を借りたい…ああ、金だ。釣りは…明日で頼む、もう…眠いんだ。」
「っ!わかりました、ではこちらが鍵でございます、一番奥に行ってもらいますと右に通路があると思うのでそちらに進んでいただくと一部屋ございます、どうぞ、ごゆっくり。」
「…ありがとう、こいつの分の部屋も」
「それじゃあ行きましょうか、文也様。」
…えらく、強引だな。遠慮しなくとも…いいのに。なんだ、よくできた人間になったな、レジリアも…。
と、ここを右に曲がって…扉はこの一つか、鍵は…入るよな、流石に。
普通の宿なんだよな、ここは…それか王族御用達か?なんか…豪華だな、城ほどとは流石にかけ離れてるが普通の宿の数倍は豪華だ…なんなんだ、これは…というより値段やばいんじゃないか、銀貨五枚ぐらい置いてきた気がする…ここって確か銅貨三十……ベッド、気持ちいいな…これ………
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…自然と目が覚める、それは朝陽の………いや、夜か。どこかで生活リズムを戻さないと体がぶっ壊れる…痛たいな、ああ、クソ。
まあ、いい…どうせ外界の人間なんだ、戻る頃には綺麗さっぱり治ってんだろ、多分。さて、俺はお釣りをもらってそれから…いや、この部屋だ、多分ギリギリなんだろうな。もういいか、こんな惨事なのにもらうってのがどうかしてる…よな。
さて、戻って次は…いや、なんだか虚無感が…なにも、やる気が出ない、何故だ…何か、あったか?いや、ない。まあ多分…乱れすぎたんだろうな、生活が…
いい部屋をありがとうな、それじゃあ、釣りはいらないし足らないなら城まで来てくれ、追加で払わせてもらうし往復代も色をつけて返す……と、よし、これでいいだろ、多分。
さて、用も済んだし戻るとするか…レジリアがいないな、ここの店主はまあ夜中だし寝てるんだろう…レジリア、置いて帰るか?何考えてんだ俺…そんなに疲れたか?
やれやれ全く…そんな事をして何にな……魔物なんでこんなところに!?しかも中々のサイズ、レジリアが応戦中…だからいなかったのか。
敵は中の上ぐらいのドラゴン…こんなところに何用だ…目が赤い、まともな状態じゃない、誰かに操られてるのか?考える時間なんて必要ない、とりあえずぶっ飛ばす…殺さない具合に頼むぞ、レプリカ。
「レジリア、交代だ、あとは俺に任せろ、"フェイクイクリプス"!」
やらせはしない…やらせはしない。ここで、これ以上の被害がないよう食い止める、お前が何者で、どうしてここにいるかなんて一々考慮してられないんだ。すまない、恨んでくれて構わない、でも今ここで殺させてもらう。
「俺の、民と仲間のために!」




