二人の救世主
「お前ら雑魚どもは俺の練習台になってもらう!俺は力のコントロールができないからな!加減はできないぞ、来い、ソウルイーター!」
この掛け声とともに右腕から手にかけて異形になる、赤黒く、醜い。
だがそれでもこの力は相当なもののはずだ、これほどに現実のものとは思えない腕なんだから。それでも使い方次第でこいつは最強の武器になる...はず。
魔物を殺める度に痛くなる、なぜかはわからないが鼓動が速くなる、それでも止めることができない。
それでも俺はやることがあるから意識は飛ばせない、意識は残したままこいつらを処理してこの時間を終わらせる。
確かヘルプにはボスを倒せば終わりらしいな、あのクソ野郎どもも行っているんだろうか、正直気は進まんが俺も世界を救う救世主だ...まてよ、国はまだしも村はどうすんだ、あの村はろくに兵もいない、誰かがいかねぇと!!
そうして走ってみて初めて気づいた。
SPが増えている、といっても13点だけ...一体なんなんだこれはみるみる減っていく、そう考えてる内にもう無くなった、俺はどうやら中々に辛いアビリティを貰ったらしい。利便性が無さすぎる、歩きで行っても普通に走ってもダメだ、時間経過ですぐなくなる。
見えてきたあの村が...
「おいおい、なんなんだよこれ...」
あまりにそう呟いてしまうほど、そこは...荒れていた。人は全員殺されたのか?全員食われたのか?全員連れ去られたのか?
わからない、この世界の魔物はなんのために来ている...侵略目的だとしたら殺すはず、ならまだ生きてる可能性もある。
それに何より血がないからな...きっとまだ生きてるだろう、ボスとかいうやつはあいつらにまかせるしかない、この周りにいなさそうだからなあいつらは...。まて、あの3人、1人の子供と父母と考えれば...逃げ遅れ!早く行かないとな…!
「大事ないか!?ここは俺に任せて早く逃げろ、退路が安全じゃないならついていってやるから!」
吹っ飛んで魔物どもを飛ばしたのはいいものの完全に化け物を見る目で見られてる...この手はやっぱり第一印象悪いな。
「ありがとうございます勇者様、避難所は中心の会議所の地下に避難所があるのでそこまで案内をしてくだされば...。」
「任せろ、だがこれが終わったら謝礼を持ってこいよ。慈善事業じゃないからな、これは。」
「...わかりました、ではよろしくお願いします。」
なんなんだこいつ、タダでやってもらえるとでも思っているんだろうか。まぁいい、護衛の依頼と思えばまぁいいだろう
「なぁ、この村は復興できそうなのか。生き残ったところでその先生き続けれるかなんて」
「それ以上はやめてください、あなたたち勇者は国からの支援金や様々な優待を受けれるかもしれませんが私たちには領主への納税と国への納税、兵役や労働。それでも勇者様ともなると資金が足りないんでしょう、大丈夫ですよ。世界が救われれば生活も楽になりますから。」
そうか...こいつらは何も悪くない、終始終わってるのはあのクソ国王、いやあいつも偽者だから実際この状態を終わらせる為には本物を殺す必要がある。
いや違う、次の国王を用意していないのにも関わらず実行してしまったら混乱に包まれてより悪化する。タダとは言わんが...。
「後で払ってくれればいい。ただし逃げるなよ、安定してきて払わないようなら地の果てまで追いかけるぞ。それと俺は勇者じゃない、文也と言えばわかるだろ。」
あぁ、この顔にピンときたらみたいな変な貼り紙は無い。が、あの国のことだ、多分管理下の民全員に行っているだろう、やばい奴と。
「なっ!?あの王様の娘さんに手を出した上他の勇者様を瀕死に追い込んだという...!?」
ひどい言われようだ。
「あぁそうだ。思ったより盛られているらしいがな...。さて、もう着いた。それじゃあな、顔は覚えたぞ。」
「ありがとうございました!それと私は...いや、私たちはあなたがそんな事をするような人だとは思いません。信じてます、文也様。何があったかは存じ上げませんが、私たちを助けていただいたうえにお金も今はいらないと言っていただいてありがとうございます、私たちには文也様だけが本当の勇者です!」
そういえばあいつらは何をやってるんだ、さっさと倒せよ...他にも村があるはずだ。もうスタミナがない、取り敢えず翔也のところに帰ろう。
「それじゃあな、いい親でいてやれよ。」
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これがテレポートの感覚...気持ち悪いの一言だ、やばい。乗り物酔いを三割り増しぐらいにした気持ち悪さだ、あまりのやばさに腕の辛さが紛れるホどだ...
「おい文也!帰ってきてもらって早々で悪いが手伝ってく...れ...?おい、文也。お前どう...!"止まれぇ!そして2秒意識を飛ばせ!!"」
...!
「おい翔也なにして...おい、なんだよこれ!」
「俺1人じゃ守りながらは辛い!今お前がどんな状態かは知らんが手伝ってくれ!さっきお前また暴走しかけてたからな、意識を飛ばさしてもらった。戦えないなら銃を貸すぞ?」
いや、なんなんだこの感覚は...力が余っているような感覚、SPが38か、腕はもう使ってはいけない気がする。
「いや大丈夫だ、その辺に魔物の剣が転がってるだろ?サーベルだかなんだか知らんが色んなのがあるらしいからな、その辺の使っとくよ。」
やばい気はする、だがこの腕を使うしかない。だが暴走も良くない、腕までの侵食を防ぎ手だけをどうにか異形化さして戦うだけでいい。正直なところかなりきつい、痛みはあるが何より操作が難しい。
が、間接までの異形化にに成功した。次もう一度できるかはわからないがこの魔物の襲来を押し返すためにはこれを保ちながら戦うしかない。やるしかない。
「なぁ翔也、やっぱりもう一度やらしてもらう。もしまた暴走しかけるようなら頼む。」
「わかった、この子を守ることは保証しよう。俺も知りたいことが色々ある、それでもお前がもし暴走した時に直せるかどうかは保証できない。もうMPも限界だ。」
そうか、なら俺が制御すればいい話...厳しいがやるしかない。関節まで程度ならなんとかなるはず、テレポートの酔いがなければあの腕も直せそうだった。それこそ間接までは戻せていた、つまりやれる!根拠はないがあいつらガ倒すまで俺がやらなくてハならないんだ、だからやって...あ
「空が、青く...澄み渡っていく。」
「どうやら終わったらしいな、それとその腕、なんとかなりそうか?まだMPなら残って...いや、もうやってるのか。」
「あぁ。持っていかれかけた、タイミングが良かったな。あれ以上戦っていたらやばかった。」
今回ばかりは感謝をするべきなんだろうか...一体どうなんだろうか...。
「なぁ文也。メッセージを開いてみろ、なんかきてるぞ...あの偽王からだ。」
一体なんだ?働いてないから早よ働けってことか?ふざけやがって...ん?
「本当なんだろうかな、これ。」
「わからないが、いってみる価値はある。ついでにこの子がこんなになってる理由とかあの国の事とかをついでに調べてみよう。」
まさかこんな文が来るなんてな...怪しさしかないが。
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Message
・リージェント王
→謁見の間に集合、後に貢献度により支援金を...
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