反逆の魔物
どこにどんな敵がいて、どれだけのレベルか、どれだけのHPを持ってるか、どれだけのポテンシャルがあるか、全てが一眼でわかる。なんなんだこの武器は、オーバーパワーすぎるだろ、俺一本でなんでも出来る…気がする。
「"デスペラード・ブラスト"!"デスペラード・デュアル"!!」
間違いない、凛の体では耐えれなかったんだ。無論、俺もそうだ。だが多分デスペラードには何か別のを重ねれる、それ故の、身体への負荷だろう。熱い、この機械の武器…オーバーヒートとかあるのか?なら一度冷やしたほうが…いや、途中で止めるわけにはいかない、止めて立ち上げてってするよりずっと回転さしてるほうがいいんだってな、機械に。
「フルスロットル!オーバーヒートまで直行しろ、全力全開だ、持ってるだけでわかる、お前が何を持ってるか、どれほど危ないものかもわかる。だがお前の力がいる、貸せ、俺に!"フェイタルデスペラード"!!」
このオーバーヒート、逆に使ってやる。燃えるほどの熱量、それでも何故かショートどころか壊れもしない。だからこいつで斬るなら炎属性が乗るんじゃなかろうか、草に当たったら燃えたからな…扱いにくいが間違いなく高威力だろう、どっちかというと、武器に使われてる感が否めないが。どっちだって構わない、俺が戦えるならなんでも、なんでもいい、なんだって、どんな力だって!
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「なんなんだ、これは、何をした、お前。」
ここは…俺の精神空間、俺は…凛から武器を借りて戦っていたはず…
「お前、何を持った、なんなんだこれは、俺は色んなものを見て、感じて、我が物としてきた。でもな…今回のこれは、わからない。いや正確には…そうだな、阻害される、詮索を。危ない、今すぐ離せ、それを。そうじゃないと、俺が…俺たちが、消える。」
…消える、だと?一体何を言って
「さっきから俺の身体が塵とも言えない灰とも言えない何かになっていっていくんだ、一部が。もう、右腕が無くなってきている。お前の右腕も無くなってきてるだろ、だからもう、離せ、せめてその力を使うな。これはお前の一部としての警告だ、お前は自己犠牲の想いが強すぎる、だが少し考えてみろ、お前が死んだらどうなる、もう、この世界だけじゃなく、全てが終わる。
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…っ!?
「危なっ…!?なんとか、と言ったところか…ああ、クソ。一旦こいつを元に戻すか…」
…戻らない、固定されてる。なんだこれ、体に機械が侵蝕してくる、まるで俺の異形化みたいに…!
「まずい、剥がせない、霧雨で腕を切り落とすか?流石にそんなのはやってられない、死ぬ。だったらこれをぶつけまくれば…他人のだぞ、仕方ない、全力を出し続けてエネルギー切れになるのに賭けるか。"デスペラード・ブラスト"!!!」
…右腕から離れない、ああ、クソ!ダメだ、これは俺の時は俺の一部だ、なんとかなったんだろう。だがこれは外部から食い込んでくる、なんとか、なんとかしないと…死ぬ。
「そうならないように、死ぬ気で戦うんだろうが、俺!」
手を抜くな、抗え、それが俺だと胸を張れ!
「お前如きに喰われるものか、俺がお前を喰ってやる、だから、もう、喰いにくるなあぁぁ!!!!」
……侵蝕が、止まった、もう…ごめんだ、こんなのは…はぁ。溜め息しか出ない…いや、息も切れた…だがおかげで、全滅させることができたか。ああ、クソ。もう身体が動かない、かと言って意識が飛ぶわけでもない、一番…面倒な状態。まあ少しは動く、しかたない、どうにか中まで行くとするか…。
「…凛は、いるか?この武器、返すよ…ああダメだ、声もさほど出ない。少し…そこで休むか、おいおい、王が床で休むってどうなんだよ…。」
確かまだ魔法瓶は幾つかあったはず…回復のもあったよな、うん、これは…割るのか?飲むのか?かけるのか?まあいい、飲んでみるか…っ!?まずい、これ以上ないほどにまずい、ならかけるのか?どこに…?なら…割る?ああ、割るのが正解か、HPが回復していく。よし、動け…いや、大事ない。
「翔也と雷基は大丈夫なんだろうか…凛にはこれを返すとして…霧雨もレジリアに返そう。俺の武器、それも考えないと…な。」
えっと…ここをこう行って……いやでも移動してるよな、どこに行ったろうか、やれやれ全く…隼人とはどうやれば協力関係になれるかだ、裏切り者なんだ、中には嫌悪感を示すやつも必ずいるだろう。さて…もうすぐでレジリアの寝ていた部屋だ、一応いたら返すついでに凛の居場
「…申し訳、ありません。」
……何が、起きた、腹が…刺された?貫かれた…のか?今、喋ったのは誰だ。聞いたことのある…声、万全の状態ならわかったろうが…誰だ、刃が消えた…?
「誰……だ、お前………!」
振り返れない…押さえ付けられている……意識が…いや、ここで終われるか、せめて一眼見てやる、そして誰かに教える、それが俺の仕事。HPは0になってるわけじゃない、減りつつはあるが死ななきゃ安い!
「お前、どけよ、阿呆が……いない、気の…せいか?いやそんなわけがない、明らかに…血が…」
「大丈夫ですか文也様!とりあえずこれを……傷が、深すぎる…!こんな魔法瓶程度じゃ…翔也さん!?」
「大丈夫か、お前ら!?おい、どうなってる!!」
ああ、なんで、こうなった…隼人…だったのか?どうも…そんな気はしない、ああ、なんでいつも…こうなんだよ、クソ………




