封じられる欲
「"天元突破・纏雷旋刃槍"!!」
「"天元突破・反旋雷刃槍"!!」
「つまるところ複製だな、任せろ文也、雷基!"ミラージュ"!!」
「なら私は妨害にまわります!"塵舞刀・阻技"!!」
「"デュアル"!この煙の中ですが私にはどこにあなたが居るかがなんとなくですがわかります、まだ戦えるなら立つまでです!!」
俺と雷基、そして翔也のコンボ確実に当たっている、どっちかというと手応えは相当。まず間違いなく俺一人の時より削れてる、よろめいてる仲間がなによりの証拠だ、それよりもそろそろ槍の量がおかしくなってきた、雷基はどう対応してるんだろうな、俺は武器に叩かして解決さしているんだが素直に凄いな、まあ大した問題ではないんだが…まあどうだっていい、お手玉は武器に任せて俺は中に行く。一手でも多く叩く、少しでも楽に勝つ為に。
「"デュアル"、"ブラスト"、まだ、まだやれます!」
「"爆炎刀・焔"!"小魂刀・影"!」
よくこの二人も煙の中的確に攻撃できている、よくやるよ、本当に。さて、俺もやりますか。
「さっき俺に何をしてくれたかなんてもうどうだっていい、お前の意志を継ぐんだ、その中に解決策も入ってるだろ。"異形なる腕剣"!」
…手に肉の塊で剣ができるみたいな、気持ちの悪い感覚なんだ、出来れば早めにこの状態を脱しておきたい、状態異常関連として表示はされないから何か新しいパッシブでも入れられたのかと思ったがそうでもない、だからどうすればいいか聞く又は喰って記憶を探るしかないな、これは…。
「もう…お前も限界だろうディナレント、諦めて喰われてくれ、殺したくはない!」
無駄にどうして殺さなきゃならない、こいつだってどれほど辛い人生を歩んできた、解放する手段もあるんじゃないのか、俺たちが管理者を…奴を倒して俺がなれば解放だってできるかもしれない。だから殺したくなんてない…もしかしたら、いやない、俺は倫理が欠如してしまってるんだろう。戦神を喰った時…あの時より決まっていたような気がする、もう俺はグレーなんじゃあないだろうか、人間なのか、化け物なのか…の。しかしそれでも一応は救世主としているんだ、恥は晒せない、やることはやるさ。でも、やり方ぐらいは決めさせろって話だ。俺は殺したくない、無闇矢鱈に命をとっていいはずがない。だから…だから、俺は。
「少しずつ、少しずつ摂ってやる。"絶食の暴腕"!!一つ、二つ、三つ、四つ!今お前の欠片が一つ一つ俺の腕に入ってくる、どうだ、少しずつだが確実に、お前の力は削ぎ落とされてきている。俺の邪魔をしようともそこから動くとすら出来まい、迫り来る大量の槍、飛び回る3本の刃。もう、ただ一言止めると言ってくれ、このままだと本当に死ぬぞ、お前!」
「ほざけ、人間…!!もういい、こんなのはやめだ。越えろ、僕を!つまらない、この程度で救えると思うな、世界を!生きると言う地獄を味わいながら何かを救わなければならない使命という鎖に縛られながら動く覚悟と強さを見せろ、この程度で、使命を為せると思うな!!」
「「っああぁぁぁぁぁ!!」」
「っ!?大丈夫かみんな!?」
なんだいまの衝撃…!まるで中心でデカい爆発が起きたみたいな…
「俺は大丈夫…だ、槍の複製が一瞬にして消し飛んだ、翔也…大丈夫か?」
「なんとか…ただなんだ、どうしてなんだ、こいつ…空気が変わった、まるで……さっきまでなら重く、苦しい空気からいきなり神々しくあり、半端じゃない威圧感に押される空間のような……!」
ああ、そうだ、間違いじゃなかった、この空気……!重く苦しいなんてものじゃない、この感じ、これはこれで不利…一体どうするべきか、あまりいい状況じゃあない。こいつはいつも自分のフィールドにして戦っている、いつも俺たちが後手に回るように戦っている、俺たちはずっと踊らされてきたと言うのか…今までで、本気じゃあないとなると、こいつの台詞全てを見直さないとな…。本物の中に嘘が混じられているのが一番面倒だ、考えたところで嘘か真かわかる能力も持ち合わせていない、だからやることは変わらない。
「もう、手は抜かない、お前の全部を喰らい尽くす!!来い、ゼルス、"絶天、解放"!!!お前の事情なんてもう知ったことか、慈悲も容赦も与えるものか!!」
「何を言っている、お前に越えられるわけがないだろう、この僕を!"俄然の刃・煌蓮神扇・業"!!」
数多の剣筋、さっきの似たようなものを数乗したぐらいに強い…!俺の出した武具も防ぐ度に破壊されていく…盾なんざいとも容易く貫通される、いや何を言ってる、俺は今俺の身体が強化されてるからこそこんなことをする必要はない、ついさっきディナレントがやったようなことをすればいいだろう、いつかに、ゼルスがやったように!
「お前の領域なんかで戦えるか、そっちがその気なら俺だってやってやる!"絶食の強制(ファストテリトリー"!!!上書きしてやる、この空間丸ごと!」




