五乗の力
<射出>、ショット、二丁の剣、剣とは使えぬものの放物線を放つ。デュアル状態から出すことの出来る隙の無い攻撃。<豪砲>、ブラスト、大いなる一本から放たれる万物を滅する放物線。<二重>、デュアル、二本の機剣を扱い状況に応じて武器を変形する。………<致命>、デスペラード、精神を蝕み流天を強いる無慈悲な剣。………持てると思うな、人間。
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「大丈夫か凛、無茶はするな、"失力・波動砲"!!」
「安心してください、私は限りなく弱いですがその分素早さに振り切ります!"デュアル"!!"ブラスト"!!"デュアル"!!」
「まだまだ終わらないぞ、"トータルイクリプス"!…決まった、弾き飛ばすぞ!」
「承りました!"デュアル"!!"ブラスト"!!」
「"失われる力と姿"!!」
ああわかってる、この程度で倒せるわけがない。もう同じ手も使えない、それに俺は大丈夫だが凛含めた四人、俺みたいに器用貧乏じゃない代わりに凛は回復が、翔也は自分を守ることが、雷基は持続が、レジリアはステータスダウン。全員を守りながらだとかできるわけがない、異形化を右腕から全身にかけての異形化を?無理だ、そんな賭けは出来るわけがない。しかし悠長にやってる訳にはいかない、まだ答えが出ないってのか、俺は!?考えろ、取り敢えずでいい、障壁を消し続けていたらいつかは何かが生まれるはず。仕方ない、取り敢えずまた波動砲を………でない、いや違う、止まっている…!詰まっているのか、そんなことが俺のアビリティにはあるのか!?なら仕方ない、アポカリプスを………こいつもか!?一体どうなってる、ああわかった、仕方ない…やるしかないのか、詰まってるならそれを中で廻し続ける。当てれる部位は両腕両足の四箇所、全てを内から異形化をさせる。少し、ほんの少しだ、意識が朦朧として、感情が剥き出しになりそうだが感情を向ける相手が違う。
「任せろ、俺がヘイトを買ってやる!今の俺はスキルの塊みたいなものだ、異形化させた部分は武器にだって盾にだってなる、お前はやるべきことをしろ!」
「"ショット"!!無茶はしないでください、"ブラスト"!!切り開け、"デュアル"!!!」
「貴様らぁ!"神之怒・豪」
「やらせねえ!"異形なる腕剣"!武器は飛ばした、やってやれ!」
「飛べ、"ブースト"!降り注げ、"ブラスト"!!」
凄まじい力じゃあないか…これでレベルが最初の方なんだろ?強いのは武器なのかそれとも使い手である凛が負荷に耐えれるからなのか…やれやれ全く、すこしばかりヘコむよな、あんなの見せられたら。まあ仕方ない、俺はそういうものでこいつはそんなものなんだから…仕方ない、ああ。だから少し、ほんの少しだが、それがたまらなく、嫉ましい。似たようなものを持ってて、ここまでの差があるなんて、だから俺は嫌いなんだ、才能だとかチート能力だとか環境だとかが…さ。
「だから、見せつけてやる、越えられることはないぞと思わせるような一手を、一瞬でチェックメイトに持って行く一手を!"異形なる腕砲"!!内側から鎮めてやる、その障壁、邪魔だ!」
「この程度…なくとも変わらん!"神之怒・滅天の業"!!」
こいつ…自分の胸に腕を入れやがった、やばい、このままじゃ引き離せない!俺の腕が掴まれた…ならこっちにも考えがある、お前の腕に俺の腕を差し込む、そこから俺の腕に触れてる部分に伝わせて切断してやる…!タイミングが重要だ、待て、その時まで…………今だ、何をやってるかは知らん、だが最優先事項は腕の自由!
「"異形なる腕旋刃"!!…よし、腕は戻ってきた。お前の障壁を創り出す核もここにある、残念だがこいつを返すわけにはいかないんでな、喰わしてもらう。こいつを割るだけで…っ!?」
「神を越えようとするだけでなく喰おうとまでするか、人間如きに耐えられるわけなかろう。自らの愚行を悔いて死ぬことだな。」
「…貴様!!"デュアル"!"ブラスト"!"ブラスト"!"ショット"!!"デュア…あっ…ああぁぁぁぁぁ!!!」
「貴様も貴様だ、引き際を弁えろ。………今回もやはりダメか、駄作ばかり、ああ、期待した我が愚かだったな。」
なんなんだこれは、なにを喰った時よりも身体が抉れそうだ…ああぁ!!!耐えろ、止まるな、吐き出し続けろ。瞬時に器を空にする、そしたら簡単に流れ込むはず…たとえみたいなもんだが上手くいくか?いかないならこの痛みの一〜二時間コース、やってられねぇよなあ!
「凛、そこで見てろ、もうお前は無理だ、その傷…今のお前からしたら致命傷になりかねないだろ。"天元突破・魂の解放"!!"天元突破・ソウルバリア"!!」
これでもまだきついのか、ああ、他に何がある?…いやある。
「"天元突破・魂の武具"!!…これで少しはマシになった、さあ、避けてみろ!無様に動き回れ!どれだけその力に助けられてきたか、無くなった後に後悔しろ!"天元突破・武具の魂嵐"!!」
さあ逃げ惑え、頑張って弾け、今度はお前の番………だ?
「この程度、止めることも戻すことも造作もない。動き回れ、それは貴様に対する言葉だ、"神之怒・武具召集"!貴様はたったの数本…我はこの数ざっと数千本、どこから出そうがどこへ遣わせようかも自由自在。体験してもらう方が早いな、さあ耐えてみろ!」
確かに数では負けてる、それでも一本で数百相手にすればいい話、そして数本ずつの攻撃、一気に数百とかは無理と見る。一気に来なければどうとでもなる、この有り余る力の使い道がわからなかったからな、丁度いい、全部飛ばしてやる!
「"天元突破・不可侵領域X"!!お前が出してるそれはポーンだ、ただ前にしか進まない引き立て役、居ないなら困るがそれだけなら勝てる道理はない!六夜のを見様見真似でやってやる、これが六である理由、消しとばす、"天元突破・強制解放"!!"天元突破・示す武具Ⅵ"!!波動砲なんか比べ物にならない超高火力の光線に全部を吐き出せ!」
……なんて言ったがどうせ入ってないんだろ、知ってる。こいつは…多分単体での攻撃じゃあダメージが入りにくいんだろう、言ってたろ俺は、時間稼ぎだと。思わぬ収穫…もうこいつは障壁も出せない、もう…十分だ。
「もういいよな、お前ら。凛の回復も済んだだろ、俺たち一人一人じゃどうもダメージはあまり通らない。しかしまあ5人でやれば何か変わるんじゃないかって思うんだ、そういうわけだから……働いてもらうぞ、お前ら!」
「任せろ、メラクナイもこの通り、余裕だ。」
「私もいけます、有り余るぐらいに、文也様、任せてください!」
「俺も同様、大丈夫だ。」
「まだ償いをしきれていません、それなのに止まれるほど私の精神は終わっていません。必ず…必ず、私の後悔に終止符を!」
何も、問題はない。どちらかと言うと完璧、さあ、終わらせる。もうすぐ夜が明ける、丸一日戦っていたなんて笑えない。
「よし、やるぞ、この5人で、終わらせる!」
「貴様らのような駄作に負けるわけにはいかん、今回は終わらせて次に持っていく、そのためには済まないが死んでいただくしかない。」
「よって、今から始めよう。俺の、」
「我の、」
「「勝ちで終わる最終ラウンドを!!」」




