絶・波動砲
「レジリア〜!お〜い、どこだ〜!!」
…………地図に味方の位置って載ってなかったか?…いや載ってるよな、うん?………そうか、パーティ設定をしていないのかレジリアとは…あれ?したよな、パーティ設定はされてある、しかし何故だ、表示されない。…待て待て待て、雷基の位置の位置がわからないのはわかる、パーティ設定をしていないからな。だがしかし何故だ、ただ事じゃないぞこれは。普通に探しても多分見つからない、とりあえずレジリアの足跡や落とし物がないかをまず探そう。腐食が終わったからあるとは思えないが…な。お、パーティ招待…雷基からか、とりあえず承認しておくか。さてどうするか、痕跡がないぞどこにも。…そういえばダンジョンの外内で見えなくなったりするよな、となると迷い込んだか……連れて行かれたか…、考えたくはないがな。とりあえず探すしかないからな、ダンジョンあたりを重点的に見ていこう。
「…とは思ったもののないよなぁこのあたりっ…ふと思ったがジャミングの可能性もある、というかこの妙な感覚がずっとあったのは…大掛かりなジャミング!?」
早く雷基と翔也にこの仮定を送らないと…んなっ!?翔也が…いない!!ならとりあえず雷基だ、雷基にこの仮定を送る…いやこの距離なら走ったほうが早い!
「雷基!」
「文也!」
「「おおっと!?」」
「話を聞いてくれ、ここの山全域に!」
「「大掛かりなジャミングが!!」
「まさか」
「文也も気づいて…!?」
まさかこんなことになるなんて、ここまで大掛かりなジャミングすら気づかなかったなんて…いやもしかするとじゃあない。
「俺の仮定だがあのアンデットドラゴンはこのジャミングを成立させるために故意に発生さしたものなんじゃないかって…あいつは無理矢理ああされたんじゃないかって。」
「そんな事考える時間はないぞ、こんなジャミングができる上にもう2人が消えたんだ、暗躍している何かの組織とかそんなもんだろう。急ごう、2人で固まって」
「その必要はない、ジャミングは俺が消し飛ばす。ただし俺はこのアビリティが治ってから強いスキルを使うのは初めてだ、もしかしたら故障するかもしれない、そうなったら後は頼むぞ。絶対を前に禁じられし力を狂わせろ!"絶・波動砲"!!」
上に向かっての波動砲…実際問題これで何かがすぐに変わるわけじゃないから頭が痛くなる…でもやるしかないんだ、あいつらの為に、今ここで!
「…!文也、いいぞ、周りが揺らいできてる、そのまま、そのままだ!」
そのまま…か、きついぞこれ。まあ何を言ってもやるしかないんだ、やるだけじゃないか、俺。死力を尽くして、弾き飛ばせ!
「どうだ、もういいか!?」
「…もう少し、もう少しだ、頑張ってくれ、あと少しなんだ…!」
あとどれぐらいだ!?一体全体いつまでこんなことを繰り返してたらいいんだよおおおおおぉぉぉ!!!!
「…よし、もういい。よくやったなこれほどの規模のジャミングを剥がすなんて、そこ見てみ。」
…!?あんなところに何人も人が…なんで気づかなかったんだ俺は、それがジャミングか。それに洞窟の入り口…あいつらが、あいつらが!
「作戦は隠密かそれとも」
「慈悲も情けもかけるつもりは一切ない、真っ向からたたきつぶす。俺はまだやれそうだからな、手を抜くどころか怒りしかないからな。」
「そうか、なら俺は外で暴れてるからな。中に行って、やりたい放題やってくれ。」
感謝するよ雷基、なんとしても俺は中にいってあの2人の無事の確認と首謀者を叩っ斬らなきゃならないこいつらは許せない…というのは話を聞かなきゃわからんからな、それでもそれ相応の罰は受けてもらう。
「お前ら、こんなところで何してる。事と次第によっては勇者の1人であるこの俺、雷基が直々に国に突き出してやる。今この国は王が変わったんだ、ゴタゴタもある、もうこんなことをするのはやめようぜ。王にも俺から言っておく、今ならまだやり直せるんだ、2人を…俺たちの仲間を解放してく!?…なるほど最初から最後まで悪人であり続ける必要はなかったと思うが仕方ない、メラクナイ、飛ばしていくぞ!」
なるほどな、こいつら…凛と似たような人間か。また…面倒そうだな、とりあえずジャミングを使って…と。感謝するよ雷基、任せたぞ、ここは。
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…もうそろそろいいだろう、解除しても。…さて、なんだここは。なんだここ、すごいそれっぽい感じのところだな。流石にこんなところに連れて行かれることは…なさそう、まぁとりあえず奥まで行ってみるか、それよりも入り口に人がいたのにどうしてこんなところには居ないんだ…。…足音と、話し声?何かを喋っている…勇者がなんとか、今出るわけにはいかない、様子を伺って隙ができたら…誰かくるな、ジャミングを発動しておこう。
「…め、少しでも抵抗するような素振りを見せてみろ、どうなるかわかっているはずだ。」
「へいへい。ったく、疲れるなぁこんな仕事。」
「何を言っている、早く進め。」
「いいのかい?走り出しちゃうよ?やれやれ、少しは頭使っ!痛っ!!ふざけてくれやがるな、もっと人質は丁寧に扱うようにってならわっ!だから痛いって、そんな事してたら3カウントで絞め殺すぞ。」
3カウント、わざわざなんで…なるほど、あの時を思い出すな。よし、何か策があるんだろう?いいよ、霧雨の錆にしてやる。
「"爆炎刀・焔"!!」
「"天元突破・暴雷槍術"!!」
なんだ、まだ力が残ってるじゃあないか。全て作戦通りか、たしかにこっちの方がまだいいような気がする。
「よくわかってくれたな文也、これなら最初から文也のパーティに入ってた方が良かったな。」
「そうだな、最初からいてくれた方が俺も助かったよ。さて、こいつら、このまま真っ直ぐ行こうとしてたよな。」
「おう、俺の考えを汲み取ってくれてありがとな。」
「いや、問題はここからだ。この奥に何があるか、それが一番だ。ただの規模がでかい山賊とかなら良いんだがな…。」
「だな…関係ないとは思うが、一ついいか?」
「どうした雷基、何か不審な点でも?」
いきなりどうしたんだほんと、いやまあこんなところにいる時点で不審な点はありまくりか…
「なんかここ…この空間の中どこにでも凛がいる気がするんだ、そしてどこにも凛がいない気がするんだ…いや忘れてくれ、訳がわからないからな…」
なんだって、ここ全域にジャミングを貼ったのがだとすると…凛は一体、何者、いや。一体、なんなんだ?




