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ソウルイーターの救世主  作者: fatality
異世界転移編
39/162

自己犠牲









放り投げた刀、宙を舞う一刀、落ちる前に消え去る一つの剣、そして堕ちゆく一つの魂。誰かの断末魔と誰かの歓声。堕ちゆく一つの魂、消え去る一つの剣、宙を舞う一刀、放り投げられた刀。声と声が混じり合う、それは終わりを意味する一声、まるでコンサートの終わりを聞くよう。それはこの身に相応しくない...素晴らしいものだ、この終わりゆく時、進みゆく時間、終わりの時だ。

________________________




動き出した時...いや、もうとうに動いていた。それに気づかなかっただけだ、鳴り響く金属音、地に落ちる一つの刀、地に堕ちる一つの魂。終わる、この時が、この鳴り響く声と共に...。

「じゃあな、デリモ。世界に...二度と還ることのないように。」

鳴り終わる断末魔、それはこの時間の終わりを意味する、一つの物語が幕を閉じる、一つの魂が終点に辿り着く、それと同時にもう一つの魂は...

「俺は、俺は...なんだろうな、一体。」

意識が遠のく、'昨日の俺'が叫んでいる、もう...黙ってくれ、もう、うるさい、黙れ、もう、黙ってくれ!

_____________________________










......…あれからどれほどの時間が流れたろうか、何も聞こえない、何も見えない。心細いと言うよりか気持ち悪い、どこにいる俺は。ここはさっきの場所か、それとも別の場所か?何があったか頭を整理しよう、まずデリモと戦っていた時までは覚えてる。決死の覚悟で自己犠牲のスキル...名前はわからないが何かを放った気がする...そうだ霧雨!あいつの安否を確認しないと....無理だな、目を閉じてるか開いてるかの違いもわからないのに、真っ暗だ。なんで知らない世界を助けるためにわざわざこんなことをしなきゃならないんだ、そもそもでおかしいんだ、冷静に考えたらそりゃあそうだ...いやそんなこともない、この世界で死んだらどうなる、それこそ本当にむいみじゃないか。あの管理者とか言う...待て、落ち着け。まだ死んでると限った話じゃない、夢の可能性もある、なに、それなら自然と目が覚めるまで待てばいい話だ。...それにしても現実味の'ありすぎる'夢だな、夢じゃないのかもしれない...いやでも感覚は戻ってきた。少し歩いてみるか...何かが聞こえる、話し声?翔也とレジリアか?それなら少し助けを...違う、誰だこいつら...ダメか、武器を出せないどころか霧雨を俺はどこへやったか知らないんだ。一体誰の話し声だ...何を話してるんだ…目が見えるようにはなってきた。白い...空間、2人が言い争っている...あいつは確か管理者とか言っていたやつじゃないか、一体なんの話をしているんだ...あいつら。

「だから言っているだろう、他の管理区に対する影響なんてないって。」

「そうはいきません、早々にこのような力を解放させておいて、他の世界に影響がないと言い切れますか!?私は安寧の管理者として」

「うるさいなぁ、そもそも僕が何か失態を晒した時があったかい?僕はいつ何時であれ完璧だ、君みたいなⅧと違って。」

八...?何を言っているんだこいつは、そもそも俺はなんでこんなところに。

「あなた...自分がIIだからと調子に乗らないでください!あなたが管理者の輪を乱すようなら私はIにこの件を」

「無駄だよ、あいつはあんたが思っているよりサボり屋だ。そんなことより僕とゲームでも」

「そんなわけありません!あの人はいつもちゃんと」

「よくいるだろあんなの、外面だけよくて内面が終わってる人って、どうせあなたもそうなんでしょう?辛い時に手を差し伸べられて洗脳まがいの」

「っ!それ以上あの人に対する無礼は私が許しませ」

「もういい、彼だって起きてきたんだ。あなたと話ながらだと操作がおぼつかないよ、あぁ文也君...だったよね、喋れないしほとんど見えないしであれだろうけど少し待っててね、もうすぐ意識も回復するだろうから。ほら、Ⅷも帰ってくれ。起きちゃったんだいる意味ないだろう、もうここに。次来る時は事前に連絡頂戴ね、お菓子とゲームを用意して待ってるよ。」

「いりません、そのようなものは。」

...蚊帳の外とはこう言うことを言うんだろうなと言うことがわかった、しかしいいことを知れた。こいつは融通が効く上に相当な権力があるんだろう、どれほど強くなればいいかはわからないが参考にできるものが増えるのはいいことだ。それより早く帰らないとあの2人が心配だ...

「文也君、君は今から帰るけど一つ忠告をしておこう。君の能力はもう持っていかれている、取り返してから僕のところに来るか無視して来るかはどっちでもいいけど...なんて言うんだろうね、早すぎる、君は。もう少し焦らずゆっくり行ってもバチは当たらないと思う...とそろそろ時間か、頑張ってね。それじゃ僕もやることをや」

そこで俺の意識は消えた、俺はそんなに早くやっているのか...たしかにいつもギリギリだ、少しはゆっくりいくのもあり...かな...

______________________________




「...あぁ、今ってどんな状きょ」

「起きたか文也!?よかった...少なくとも3日はお前寝たきりだったんだ...レジリアが寝る時間も捨ててずっと付きっきりだったんだぞ...」

「レジリアは...どこに?」

「俺が寝かした、流石に日に日にすごい弱っていっていたからな。肉体的にも精神的にも来てるのに寝ないとか相当負担がかかるからな。」

そうだったのか...一日早く起きてればよかったのかもな、早く霧雨も返さないと...そうだ霧雨!

「なぁ翔也、霧雨はどうなった!?俺あれを折ってそれでも酷使したから直らなかったりしたら」

「安心してくれ、それに関しては昨日の時点でレイさんが持って帰って直してくれてる。今日か明日にでも直して持ってくるってさ、レジリアもそんなに気にはしていなかった。無論レイさんもな、だから余計な心配はせずにその身体を治すことを第一に考えろ、心配する人だっていてくれてるんだ。それともう一つ。」

「なんだ、一体。あぁそうそうついでに何か飲み物を...その銃はあれか?なにか最近流行りのドッキリか?...どうしてそんな顔をする、言ってくれなきゃ何もわからないんだが...。」

なんて言うんだろうか、半泣きと言えばいいのか、銃を突きつけられて泣きないのはこっちだ。何かしたか俺、思い当たる節は少しもない、一体なんなんだこいつ...。

「お前、少しは心配する方の身にもなってみろ。自己犠牲がお前の美徳か何かは知らないけど俺たちがどれだけ心配したと思ってるんだ!毎回毎回毎回毎回!!格好よくも何もない、ただただ単純に俺たちの心臓に悪いんだよ、だからもう...」

「ふざけるなよ、勝手に来てるのはそっちじゃ」

「そうだ!俺は勝手にあんたについていく。前からそうだ、危なっかしい上に自己犠牲で全て解決できると思ってる、お前の命はそんなに重いものじゃあない!俺も、レジリアも変わりはしない。俺はお前にそんなことしてほしくないんだ、もう...やめてくれ!これ以上あんたに」

「どうしました...翔也さ...ぁえ?...ふぇ?...へ?...……っ!?何やってるんですか翔也さん!!」

いや、もうダメだろ。翔也に殺す気があるならもう撃ってある、しかしそれでも'昔からいつもそう'という言葉には違和感を感じる、俺はこいつに...どこかで、何か、何か大事なことを忘れている気がする。今手を離すと二度と掴めないような、そんな感覚。世界を渡り歩く時に記憶が持っていかれるのか?そんなことよりこの喧嘩の仲裁を...

「よお貧弱な兄ちゃん!刀を直すついでに防具も色々持ってきてやったからそれっぽいのを...え?……は?」

まためんどくさいことにいいいい!!!!






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