我が身を蝕む狂気の意思
「っ!やらせるもんか!"ペネトレイト"!!...なんで、なんで避けようとも、防ごうともしない!」
「見て、感じて、それでも分かりませんか。あなたたちじゃわたしには何をしても勝つ事はできない。強いて言えばレジリアさんの一刀がずっと持つなら或いは...ですが仕方ありません、彼女も人の子、よくやりました。じき目覚めるでしょう、あなたは死に急ぐ必要はありません。この力さえ手に入ればいいんです、あなたが元の世界に帰るための手伝いなら喜んでお引き受けします、それが文也様に対する一番の敬意の表し方でしょう。他にも何かあればわたしを頼ってください、力になれる事ならわたしの命を引き換えにしてでも手伝わせていただきます。」
...何やってんだよ俺、まだ負けたわけじゃあないだろう。何止まってんだよ俺、まだ死んだわけじゃないだろう。何をそこまでこだわる必要がある、まだ刀身は七割がた残ってるっていうのに。
「'折れた刀で十分だ'、俺はまだ、死んでねぇぞデリモ!!!」
まだ俺はやれる、ここでやらないと翔也は多分より好戦的になるだろう、そこで殺されたらそれこそ終わりだ。俺が、俺がこいつを殺すんだ、今ここで、折れた刀がなんだっていうんだ、まだ俺の身も心も折れたわけじゃない。それに聖具なら一部は出せる、まだ終わる要素なんて微塵もない!
「"秘刀・折魂"!!お前の魂を斬り刻んでやるよ!」
「無駄です、文也さん。"ダークネス・リボルト"!!」
くそっ!弾くので精一杯だ、近づけなっ!?
「"死は刹那"」
あぁっ......防げなかった、正確にはまた飛んだ、刀身が...これ以上は霧雨がもたない、故に俺は、この身を捨てる覚悟で戦う!
「俺はお前とは二度しか戦ってない、それなのにどうしてかな、懐かしく感じるよ。まるでこの死闘を永遠に繰り返していたように、ふと思い出したように。」
「それは私も同じ気持ちだ、しかしだからといって負けるわけにはいかない。」
「そうだ、今の俺は弱いかもしれない。しかしどうだ、あの一撃が通ったなら俺の勝ちだった、つまり力は大差ないってことだろう、デリモ!」
「...確かにそうです、私はあなたを斬れていなかった。ただやはり私はあなたを侮っていたようです、最後まで...手を抜くことは許さねませんね、あなた相手に!」
「そうだその意気だ、俺はまだ傷すらついてねぇぞ、それで勝ちを確信するとは相当侮られたものだな俺も!"秘刀・朧月"!!」
「これも中々、私レベルを相手にジャミングが成立するなど本来信じられないものですがあなたはやっている。それは無自覚などではなく、あなた自身がよくわかっているんでしょう。1人として欠けては今の自分はいなかったと、唯我などではない、と。それが一番危険なのです、私たちとしては!"永劫の業炎"!!燃え尽きてください、私たちの未来のために!」
「まだ、この程度の炎で朽ちるわけにはいかない。その炎、この刃に纏わせてやる!"秘技・逆巻く業炎の一刀"!!」
炎を纏うこの一刀、俺へのダメージと消費MP、SP、TPは最小限に抑える。それでも十分な火力がある、こいつ相手には完璧なスキルだ。
「やはりやる、あなたとは早めに戦えてよかった、あなたの成長が恐ろしい。だからここで、」
「「お前を殺す、俺のために!!」」
...折れた刀には明らかに限界、もうこの刀は保たない、これ以上。だが最後の最後でこの一刀でやってみせる、最後の最後まで、俺の全てで!
「今のあなたには驚かされるばかりだ、それでも勝てる勝てないの話になるなら私はきっと負けてしまうでしょう。あなたがこのまま私を驚かせ続けるならデスが、まぁこれ以上何もないなら私の勝ちは揺るがないものとなる!」
「ならばお前に見せてやる、俺みたいに絶望のどん底に落とされるがいい!誰も知らない高みに、誰も知らない地の底に、どこへでもない、どこでもない、誰もいない、何もない。先の先、無の無へ、果ての果てまで!俺と共に。終わりなき世界に、続くことのない明日に!魂だけになろうとも、俺は、俺'達'は、お前とのこの死闘は忘れない!"エンドレスソウル・オーバーワールド"!俺の身を喰らい、今一度全てを喰らえ!!!」
「やらせるわけにはいかない、時を止められては対抗する術がない!私のフィールドであれば時が止められようと関係な」
...終わりなき魂、朽ちることのない意思、世界を喰らうこの力、全てを屠るこの力を俺はお前を壊すために。この刀は...あぁ、よくやってくれた。俺のために、世界のために。
「最初からこうすればよかったんだ、流石にここまでは予想もできてないだろう。俺たちの未来のために、ここで朽ちてくれ、サタンズサーヴァントデリモ。その縛られた魂はここで、終点に辿り着く。"アンガルタ・キガルシェ"!!!地に堕ちろ、デリモオオオォォォォ!!!」
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