救世の謀反
一歩一歩、今まで俺は生きてきた。もしかしたら止まった時もあったかもしれない、歩みをやめて諦めた時もあるかもしれない。それでも今日ここからの出来事は歩くじゃあない、走らなきゃいけない。俺たちしかいない、あの4バカは頼りにならないからな。
「...作戦の最終確認だ。レジリア、正面からの陽動役...誰も殺すな、そして死んでくれるな、やばくなったらたとえそれが開始10秒だろうと逃げてくれて構わない、自分の体最優先だ。それは翔也にも言える事だ。翔也の方は謁見の間での陽動、俺が玉座裏にある地下室行きの階段にバレずにいけるようにしてくれ。」
「あぁ、でもお前どうしてそこにあるってわかるんだ?見た事もないのに...いやなるほど、お前からそういえば見せてもらった本の中身か。だが真王がどんな奴かのヒントがない、もう...ここからはお前1人だぞ。」
「問題ないな、俺にはお前たちがいる。だから大丈夫だ、それじゃあ作戦開始だ。」
全ての元凶であろう偽王と真王、こいつらをどうにかできれば俺の疑いも晴れるだろう。あとはそうだな...色々とこの国のことを聞いてみるか。
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陽動が始まった、結構な数の兵が...ん?あれって...
「文也、この国にも、どこの村や街にも絶華族に対する仕打ちに不満を持ってる人がいるんだ。そいつらには今回革命と銘打って参加してもらってる、俺たちは帰る世界がある関係上王にはなれないが絶華族を最初の女王にすればこの風潮も無くなっていくだろうな...と、そろそろ俺の番か。あとは頼んだよ、翔也。よっと、上から失礼しますよ。全く、上ガラスなんかにするからじゃないか。」
「貴様、勇者ともあろうものが何をしてくれておるのだ!この暴動、今すぐ止めろぉ!」
「止めるもんか、俺は1人の勇者として絶華族に対するこの仕打ちがおかしいと思ってここにきたんだ。奴隷なんてやめてやれよ可哀想にとは言わない、共通の敵を作ることにより人は一致団結しやすいのは知ってる。それがいじめってもんだ、でもよ、おかしいと思わないか?この世界の敵である魔物がいる筈なのにどうしてこんな事をしてるんだ、魔物を倒すって目的だけじゃみんな動いてくれないとでも?なぁ、何で何だ、答えてくれよ王様ぁ!」
「ええいもう貴様が勇者だかなんだかはどうでもよい!謀叛の罪で罰してくれるわ!」
そろそろだな、認識阻害魔法ジャミング...よし発動はできている。本当に変われているんだろうか風景に、まぁ行ってみるしかないなっと...。よし、バレていない、この偽王何で何があっても立つことないのか不思議だったんだがやっぱりな、隙間がある。あとはこいつを退かせればいいんだが...
「"衝撃弾"!"氷結弾"!"こいつで連射してやる"!!」
あっちょっ待っ...いやこのチャンス無駄にはできない、無理矢理にでも押し通る。この混乱の中ならバレることはないだろう、たとえちょっと玉座を飛ばしたぐらいで!
「わしの玉座が!?」
「玉座の心配なんてしてる暇あるかぁ!?"ペネトレイト"!!」
すまない翔也、あとは任せた!
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...どこまで続くんだこの道は、登ったり降りたり...扉がある、まさかここに真王...戦神が!
「やぁ...といっても君は僕に対しての殺意がある、まさか君みたいな子に殺意を向けられるとはね...それはそうと君、長い道を通ってきたようだけどもここはそんなに来るのが面倒な場所じゃない。君だって使っていただろうジャミングを。あれをここにも貼っているだけさ、僕はずっと謁見の間にいた、そう。偽王も真王も同一人物なのさ、ただ僕は一度たりともジャミングを解いたことはない、故の偽王と真王というわけだ。さぁ、早く行かないと仲間が危ないよ、ふふふ...」
...消えた。こいつのいうことは多分本当だ、そもそも真王がこんなところにいては餓死しないか?普通に考えて...まずい早く行かないと!ここは圧倒的なダミー空間!一本取られた、待ってろ翔也、なんなら早々に撤退してくれ!
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やっと帰ってきた、翔也は大丈夫か?陽動の音はもうしない、まさか全員捕まったか?いやレジリアがいるんだそれはない。なら翔也も逃げたんだろうな。ならこれで心置きなく真王と戦える...おい、待てよ、そこに倒れてるのってまさか!?
「やっときたのか文也君、いやなに、君たちにも苦労したがもうこれで終わりだ。ここで最後に残った君を殺してそこに転がる肉塊のようにしてあげるよ。」
「...こいつもジャミングだな、全く嫌なもの見せてくれる...安心しろ、そう死に急ぐな、ちゃんと俺が殺してやる。俺の怒りは頂点をも越えた、今のお前を殺したところでなんら収まりはしない!アポカリプス、真なる力の上を見せろおおおぉ!!!」
2人の力、そして翔也とレジリアの生んでくれたこの時間、この瞬間、負けるわけにはいかない!だから俺はここで、本気の上をいく、この身滅びようと、悔いが残ろうと、世界の救世主として!
「'悠久の黙示録 アポカリプス'!!」
形がよりやばくなった、こいつ相手には丁度いいな。吸うエネルギーも発する力も元のアポカリプスより桁違いに多い...というより黙示録とアポカリプスって同じなんだよな、咄嗟に口から出たんだ、こいつの名前はそれでいくけどもなんだかなぁ...
「アポカリプス...君がそれを持ったのか、厄介だな。"武具召集"、全隊傾聴、奴を殺せ!」
大量の剣やら斧、槍、弓、その他もろもろ...これ六夜だとかいうやつの完全上位互換じゃないのか?これはまた厄介だ。
「世界よ歪め、己が罪と業を知り、歪みゆく世界と共に消え去れ!"ディストーショション・イクリプス"!!」
「聖神剣エクレソウスキャリバー...ふむ、暫くぶりだが問題ないな。この程度一振りで...ほう、なかなかやるようで。」
「あんたもな、まだ顔にジャミングつけてんだろ。ここにはもう誰もいないんだ、そろそろそれとって本気で来てもいいんじゃないのか?」
「...そのようですね、あなたには死体も偽物とばれたんだ、ジャミングもあまり意味をなさない...他人に素顔を見せるのは記憶上ではあなたで2人目ですかね、勿論、この力を手に入れてからですが...さぁ、神の前にひれ伏せ、愚民が!!」
へぇ、結構整ってるな、30代前半ぐらいか、ジャミングの感じはしない。だとしたらまた厄介そうだ、歳の差でなんとかと思ったがまじでこの年齢なら手を抜けないのはもちろんのこと、こいつを殺す勢いでないと...
「なんだお前、結構いい顔してるじゃあないか。その顔崩されたくないならもうこんなことやめろ、最後の警告だ。」
「何を言っているんだお前、この姿を見たら貴様はもう殺さなくてはならない、残念だったな。"聖光烈空衝"!!」
っ!嘘だろおい、危ないっ!?まさかアポカリプスが切られるなんて...また出せるからいいものの俺の身体なら即アウトだろうな、ダメージ=確殺の技、食らえねぇなぁ!
「なかなかやるな、なら俺も今この時より加減はしない。お互い殺す勢いで戦おうか!"永劫の業炎"!!"聖光魔衝撃"!!俺はあいつらの置き土産だ!"ルイン・ソウル"!!!」
「...なかなかやりますね、いくら私でもまともに受けてはひとたまりもないでしょう。どうやら加減できないのは私も同じ、では私も本気で参ろうか!"聖光盾イージス"!!さぁ、この全てを切り裂く剣と全てを防ぐ盾...持つものによって、そして入れる力によって性能が変わるが私が持てば互いに最強の物となる。剣は防御貫通、盾はダメージ無効化...さぁ、始めようか!」
「あぁ、やるぞ。アポカリプス、最初から全力だ。"エントロピーイィィィ"!!!」




