不意の一撃
「"ペインレスサイズ"!...くそっ!通らないじゃねぇかこの刃!どうなってんだよその体!」
「そのレプリカが弱いからじゃねぇのか?もっとも、本物を出してきても結果は変わらないけどな。」
「やめな六夜、満更冗談でもないと思うよ。そもそもこいつは刀季が倒すのを諦めたやつなんだ、本気を出してない今のうちに決着つけるよ!」
「了解したぜ菜予!お前ら行ってこい!」
剣だけ飛ばす事も可能なのか、なら俺もそろそろマジで戦うとするか。
「"魂の解放"!!来い、アポカリプス!!」
「なんだこの衝撃っ!たかだか力を出しただけでこの衝撃か、面白そうな相手だ!」
「これは予想外...けれどやるしかないから、今ここで!」
来い、異世界の人間!俺は知ってる、なぜお前らがこっちにくるのかを、それを知った上で俺はお前たちを倒す。この世界を救う為に!
「戦場を駆け抜けろ、ビショップ!!」
「炎よ、燃え盛れ!"メガファイア"!!」
一裂で大丈夫、そしたらあいつらが纏う障害を切り、本体を斬るだけだ。
「"トータルイクリプス"、"トータルソーラーイクリプス"!」
間隔はほぼないも同然、これは入っただろ、少なくとも半分ぐらいはHPを持っていけるだろう。
「早っ!」
「六夜!"ディフェンスオーラ"!っあああああぁぁぁぁ!...私のことはいい、大丈夫。心配はいらない……っ、それより六夜は?」
「あぁ、お陰で傷はない。そこで休んでいろ、俺が片をつける。」
へぇ、身を挺して仲間を...か。俺としては一番厄介なサポーターを落とせたんだ、満点だな。...いや、80点かな。もう1人来るってのか、ここに。
「"刻不知"!"怨念の一刀"!!」
こいつがきたと言うことは敵側は3人しかいないってことか、皮肉なもんだ。救世主と言うくせに救うのは自分の国だけなんてな...まぁまだ諦めるな、もしかしたら他の世界も救う手段があるかもしれない。この力はその為に使いたいが...今は許せ、2人とも!
「"ディザスタージャッジメント"!!もう、お前の動きにはついていける!」
確実に入った、近距離での多段ヒットのこの技は相当な威力になる。刀季...だったか、そのスキル、味方も遅くなるなら意味ないな、宝の持ち腐れだ。...と思ったが持っていけたのは左手の関節まで...か。よく防げたなそれだけで。
「...殺す、刺し違えてでも殺す!必ず!」
安心しろ、そんな事、されないしさせる気はない!
「待ち、そこまでや。もう終わりよ、少なくとも刀季はまともに戦える状態じゃない。文也、また来る。次はないからな、一時の勝利を味わっとき。」
「そうするとしよう。あ、そうそう、俺実は3人パーティでな...ってもう遅いか。」
ナイスだ翔也、衝撃を与えて菜予だけをこっちに飛ばす。あとは作戦通り菜予とかいうのだけを引き離せた、こいつはサポーター、時間まで限りなくダメージを与える!
「なっ…!?仕方ない、"メガファイア"!」
これも予測済みだ、こいつの処理はレジリアと2人で、
「"トータルイクリプス"!!」
「"雪月花"!!」
...よし、決定的だ今のは。あとは...六夜とか言ったか、あいつは俺1人でやって菜予を2人に任せる作戦だ。全てが順調、あと...あ、なんだ。メニュー画面に載ってるんだ。あと1分とてないな、情報も聞く時間はないからとりあえず所持品だけを奪ってさよならする作戦だが流石に非人道的行為だからやるかどうかは本人に決めてもらおう、とにかく俺はこいつと戦わなくちゃいけないんだ、集中しろ、俺。
「よくも、よくも2人を!!」
「先に喧嘩を売ってきたのはお前らだ、文句はあるまい!」
「...そうだな、一度落ち着かないとな。あと数十秒なんだ、お前さえ足止めできればどうとでもなる。"クイーンズフィールド"!よし、刀季!菜予!」
...この程度の魔法壁でどうにかなると思われているのが逆に不思議だ。何かあるんじゃないか、もしかしたらそう思わせておいてなにもなしもありうる。まぁどのみち俺たちは殺しはしないんだ、別にそこまでの痛手はないな。
「必ず...次は!」
刀季の声しか聞こえなかったな...あと2人は口は多少動いている気はしたんだがと言う具合だ。それにしてもよかった...いやまだだ、本番が残っている、これを完遂できたら俺たちの勝利だ。逆に失敗したなら...
「文也、やろうか。1日置いたほうがいいか?」
「...そうだな、流石にいまのままじゃ本気は出せはしないからな。」
さぁ、明日から始まる...この国の歴史に残るであろう改革が...偽王と真王には...俺が審判を下す。




