異世界人再び
「"魂の一刀"!"鼓動の二刀"!文也様の手を煩わせるまでもありません!"乱れ雪月花"!!」
確かに相当な火力はあるしクリティカル倍率も高い、しかしそれでもやはりボスだ、それだけじゃ倒せないだろう...それにしてもクリティカルについて知ったのが最近だなんてな、今まで相当損していただろう。まさかダメージ1.5倍なんてな。よし、おれもやるか。
「まだ戦いは終わっていない、気を抜くな。"インファナルサイズ"!!」
少し余裕を持って、もしもまたあの異世界からの勇者が来られたらたまったもんじゃない...というかあちらから来れるならこちらから攻めることはできないのか?まぁいい、今はこいつを倒すことを考えろ。
「この触手切り落としてもまた生えてきます、そもそもこの触手攻撃してくるわけでもなくただ存在するだけなんですけど一体なんなんでしょうか...」
確かに不思議だ、さっきも触手で防がれるかと思ったが武器で防いできた、あの触手は何か傷つけたくない理由が?いやでも傷をつけたくないのであればこんなところに出してこないだろう、一体なぜ...なるほど。
「レジリア、無策に倒そうとしてもこいつは倒せないだろう。俺に考えがある、だからレジリアは翔也の方に行ってくれ。こいつは多分物理を吸収できるだろうからな。」
あぁ、うん。そんなわけなかろう、逆に物理吸収なんてされたら俺でも対抗手段が波動砲ぐらいになっちまう。ただこいつの切り落とされた触手からこいつが出来上がってきてる、増え続けるんだこいつは。故にボスクラスまでに上り詰めたんだろう、こいつ自体はさほど強くなさそうだからな。
「...わかりました、ただ多対一に苦戦し出したら教えてください、すぐに向かいます。」
あら、バレてたか。まぁ仕方ないところもある、そろそろ草より高くなってきたところだ、ここいら一帯消しとばさないとこいつの処理は不可能だろうな。
「力借りるぞ、2人とも...まぁ返事なんてあるわけないよな。大丈夫、使い方は間違えないさ、俺に任せてもう...休んでくれ。」
この感覚...懐かしいな。短いようで、長いようで、って、別にここで死ぬわけじゃないんだから。
「来い、ソウルイーター、そしてパンドラ、これが終わったら長期休暇をくれてやるさ。時間を喰らええええぇ!!!!!"ソウル・ワールドオオォォ"!!!」
同時に全員を倒す手段はこれしか思いつかなかった。あの刀の女がやっていた時を遅くする方法、あれを極限まで遅延させる。そして俺は光よりも早く、闇に吸われることもなく動く。そして時間の概念を喰らう!こいつから生み出されるエネルギーは相当なものだ、体がもたない故に数秒だろう、だがそれだけあれば十分すぎる!...よし、止まった、世界の全てが。
「"暗黒の月よ、光り輝く太陽を喰らえ!太陽の輝きを吐き出し、唯一無二たる存在となれ!"ムーンショット"!!!...そして時は...動きだす。」
衝撃がすごいな、無駄なくエネルギーを当てた故の衝撃だろう。誰にも避けられることはなかった、俺の勝ちだ。パンドラ、ソウルイーター、ありがとう。お前らのおかげだ、もういないかもしれないが聞いてくれ。俺はこの力を正しく使うよ、だから安らかに眠ってくれ...もう俺は大丈夫だ。......そして時は動きだす...か。まさか俺が使えるようになるなんてな。...あぁ?、立ちくらみか...その程度なら、いや、立てない。どうやらやりすぎたか、でも翔也とレジリアの手助けをしないと...くそっ、動けよこの体...あの刀女、どういう常軌を逸した訓練をしたらこんなことをできるようになるんだよ...あぁ、少し眠るか...あいつらならきっと......
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「ー様!ーー!!文ーー!!文也様!」
「起きている...今どういう状況だ?」
「凄まじい音と共に大量の石やら砂やらが降ってきたので何事かと思い、大急ぎで来ました。」
なるほど、大して時間は経っていない。大丈夫だそれなら、今すぐ翔也のところに行こう
「翔也のところに行くぞ、あいつを助けねぇと!」
「えっあっはい!本当に大丈夫なんですか!?」
「大事ない!あの4バカに任せてられるかって話だ!」
そうだ、俺がやらなければならないんだ、俺が!
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「大丈夫か翔也!俺は大丈夫だ何の問題もない、今はどういう状況だ!」
「互いに睨み合いが続いてるよ、でも確かに片割れがいなくなってからは行動が落ち着いてきたな...それにしてもそろそろ国に要請しておいた船が来る筈だ、俺たちは隠れておこう。海から出てきたタイミングで倒そう。」
「わかった、ちなみに要請した際に使った名前は...?」
「もちろん他勇者の名前にしたよ、ジャミングを保つのはしんどいがな。と、きたらしい、隠れよう。4人の勇者も乗ってるらしいしな。」
...というよりあいつら大丈夫なんだろうか、死んだりしないよな?
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「今だ、"スロウショット"!!」
なるほど、これで当てやすくしてくれたわけだ。
「"30%波動砲"!!」
本気で撃つと後の事が気がかりだ、流石にこの距離でかつ3割だとしても勝てるだろ、多分。...というより俺の一撃で沈んでいたか、なら来るんではなかろうかあいつらが!
「上を見てください!何か...おかしいです!」
おかしい...上...たしかにな、何かが開いているような感じだ、ついに来るのか、ここであいつらを叩いて二度と来ないようにしないとな。予想は2人と考えてるが...3人でもまぁいいだろう、4人からはきついかな、1人で2人の相手はいささかきついものがある。...あ、陸に降ってくるんですね。なら否が応でもやらなきゃいけないか、この二人組と...!
「...ふぅ、疲れた。全くこの大転移魔法は気持ち悪いんだよな...さて、刀季が言っていた鎌ぶん回してるやつはどこかな〜っと、いねぇな。」
「アホか、もっとちゃんと探しな。少なくともここには必ずいる、そういうのが決まりだろ?刀季の話からすると鎌振っとる人以外の勇者はほぼ戦力外言うてたしそいつさえ倒せばええんよ。」
俺の事か...それにしても翔也が戦力外か、それほどまでに刀季と言うあの刀女が強いんだろうな。
「まぁいいや、俺が探すよ。菜予は」
「付近でしょ?わかっとるよそんなもん、どれだけ一緒だと思っとるんだか。索敵フィールド展開、範囲はそうねぇ...半径10mとしましょう。"兆しの残光"!!」
「この盤面...俺1人やりたい放題だ!"ポーンランダム配置!作戦、鎌使いを探し出せ"!!」
なんだこいつらのスキル...汎用性高そうだな、特に男の方、ビショップとかルークとかも出せんのかな、だとしたら強そう。小並だな、なんか…でも真面目に不利な戦いにはなりそうだ、なにせ俺が出せるのはせいぜい武器2本ぐらいだからな…。
「いるのはわかってるのよ、出てきなさい。出てこないのならこちらから」
やっぱりバレてたか、そりゃ無理だよな。
「いやなに、ただあんたらの闘い方を見たかっただけさ。まあ叶わなかったけどな。さて、あんたらは俺のことを知ってるらしいが俺はあんたたちのことを知らない、最初から本気なんて出せたもんじゃない。」
レプリカで...戦える敵なんだろうか、そこが最大の問題点だ。それでこいつらの平均がわかる気がする。
「なるほどな、なら俺たちは本気で行くぜ!"キングスソード"!"クイーンズロッド"!ほらよ、いつものだ。」
「ありがと、なら私も全力で行こうかしら。"スロウフィールド"、"アタックフィールド"!」
なるほど、少し体が重いな。となるとアタックフィールドは味方の火力を上げるわけか。
「まだ武器ならあるぜ!フルオープン、"ルークズブレード"!!こいつらは自動でお前に斬りかかる、さぁ!実質六対一!やるぞ菜予!」
「えぇ、六夜!」
後は頼んだ。翔也、レジリア。作戦通りに!
「さぁ来な!六対一も十対一も、俺にかかれば一緒だ!」




