正気の意識と狂気の無意識
「お前がソウルイーターか、思ったよりも怪物じゃないんだな。俺はもっとこう、宙に浮いている口の大きい」
「やめてくれ、お前俺みたいな奴をなんだと思ってるんだ、それに何を勘違いしている、喧嘩は公平にやらなくちゃあな。身長から体重全てにわたって均等だ、ただ一種類。戦闘能力は均等じゃあない、それは当たり前だ。」
「上等、この力の関係上体術も多少いるんだろ?お前が教えてくれたさ、知らない戦い方だった、体が勝手に無意識のうちに動いた。お前のおかげだ、ありがとうな。」
「どういたしまして、それじゃあそろそろ始めようか、無謀な喧嘩を。」
「あぁ、どうやら扱える分は使えるらしいなその力も、十分だ。」
無謀かもしれない、それでも毎回意識を飛ばされたらそれこそ俺の頭がもたない、やるしかないんだ、ここで!
「この力はお前に扱いきれない、その証拠にお前にこれほどの武器は作れないだろう。」
奴がそう言って出した物は...禍々しい、いや、混沌としていると例えばいいんだろうか、この鎌は...武器としては完成形、真っ向からやり合っては必ず負ける、無理だ!
「どうやら力で言うなら俺はお前に勝つことは不可能だろうな、故に俺は策と力で超えてみせる、お前を!」
だが、そう。一筋縄じゃいかなかった。やっぱり相当に...強い!
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「強いな、やっぱり。俺はもう、息が切れてきた...。」
ここまで歯が立たないとは思わなかった、奥の手まで直行コースだな、これは...ただ意識や痛みの心配をせずに力を存分に発揮できる、だからまだやれるだろう。
「君は知らないだろうが他にも色々採ってるし例えばこんなのも。"岩石群"!"ストオオオォンストリイイィィム"!!!」
そらから岩が...!?どうなってやがる、これはまずい!!それに岩の...竜巻か!?これ以上は耐えれない...もうやるしかない!
「そうだ、避け続けろ。ただの人間如きが俺に挑むからだ、これからは身の振り方を考えろ愚民!!」
「いや違う、準備は整ったからな、俺の勝ちだ。」
「どういう事だ!貴様と俺の体は同じ、貴様のHPもMPも何もかもわかる!」
「俺の作戦に気づけてないあたり、俺とお前じゃ別個体らしい。それじゃあな、今までありがとよ。」
心臓一刺しじゃ足りないからな、全身に巡らさしてもらうよ。今までありがとうな、でも大丈夫だ、お前の分も俺が生きる。
「何勝手に殺してくれてる、まだ生きてるさ。なぁに安心しろ、俺の負けだ。ただ気をつけろ、痛いって事は身体が負荷に耐えれてないという事、危なそうなら俺はお前を止める。それに関しては辞める気はないからな。」
「ありがとう、そっちの方が俺も楽で助かるよ。痛みで意識を飛ばしたら後は頼むよ、迷惑かからない程度に暴れてくれ。それじゃあ俺はそろそろ帰るよ。」
意識が...朦朧と...
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...よし、正気に戻るときの負担が少ない、レジリアはどうしてるか...な
「おい...これどうなっているんだ...?」
「文也様があまりにも一人で暴れるもので...止められませんでした...申し訳ありません...!!」
「いやいいんだ気にしないでくれ、これは俺が始めたことだ。それに怪我がなさそうでよかったよ。」
あまりにもひどい...まるで大災害が来た後の様、無意識のうちに出ずる狂気...ちょっと危ないからと出していいものではないな...
「よし、それじゃあこの奥はダンジョンになっているらしいから進んでみよう、レベルも上げないとだからな。」
「わかりました、馬車は外に置いておいて大丈夫なんでしょうか...一応この付近まで持ってきた方が...。」
「それもそうだな、よし。持ってくるか。」
今は夕方...もうすぐ夜か、馬車を持ってきたら一度ダンジョン近くで朝まで休むか。明日の朝からは初めてもまともな探索だ。よし、やるぞ!ついでに...そろそろ防具を整えるか。




