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冒険者クエスト  作者: チョコミルク
剣魔学校入学~
84/87

76 特訓人数追加

 第二王子との合同で行う訓練は順調だった。

 逆に各施設の設備が凄すぎて、逆に第二王子達と一緒に出来て良かったと言える。


 そこで迎えた実技試験当日。

 出来る限りの事はやって来たから、ヘマををしない限り問題ないだろう。


 実技試験は学課の数が多いため全6日間で行われる。

 その日にちの内に自分が受けている学課の実技試験を受けないと行けない。

 受けるやり方は入学試験と同じく、こっちで何処にどのタイミングで受けるかは任されていた。

 そして、効率よく受けるために試験に時間がかからない実技から試験を受けていく。

 そして放課後には特訓を・・・って、試験期間中位はしなくてもいいんじゃないかと思われたが、周りの希望で結果特訓をしている。


 そうして全6日間の試験も無事に終わり、武道大会をを目指して特訓を開始した俺達だった。

 因みに試験の結果も出たんだが、首位は安定の俺が独占し、その下からずらっと特訓の参加者がランクインをはたしていたのは流石に驚いていたが、みんなの喜びようと来たら凄いものだった。



 その後の特訓は徐々に厳しさをましていったが、それに耐えうるほどに成長した面々を見て頼もしくなってくる。

 実技試験が終わった後も、何だかんだで第二王子の施設を利用してはいるが、実は剣魔学校の施設も空きが出て借りれるようになったのだけれども、こっちの方が都合がよく継続で使わせてもらっていた。


 それから何日か過ぎた時にはアネモラとサラも合流をはたし、この施設で特訓を始めていた。

 辛い訓練を通して第二王子に対しての距離感も無くなり、今は皆堂々と会話やじゃれ会う姿もチラホラ増えている。


 更に何日も進んだことで、武道大会に出るメンバーも難なく決まった。

 実はそのメンバーに俺は入ってないが、クシュムとの闘いはエキジビションで闘うのが決まり、正直ホットしている。



 で、武道大会において驚愕の事実が分かったんだが、エリオット第二王子の父親・・・つまりエリオット・ドライツ・エルダムの父親である、フリゲル・ドライツ・エルダム国王が、武道大会を観戦に来るということだった。


 そして、その噂の国王なんだが・・・武道大会の1週間前に訓練施設に何気無く現れた。

 何故現れたのかなのだが、エリオット第二王子も来ることは知らされてなく、特訓をしていたら妙にかなりの人数が施設に入ってくるのが分かった俺は、警戒しながらも特訓を続けていたがこの部屋に現れた時もこっそりと観戦しているようで、危険はないと思い最後までやり続けた結果が・・・・・・。


「エリオットそれに、剣魔学校の生徒諸君お疲れ様だ」

「お父様!!」


 急に現れた国王にエリオットも大分驚いている様子で返事をする。

 礼にならってそれ以外の人は臣下の礼をし、頭を下げている状態だ。


「うむ、皆顔を上げ楽にするとよい。訓練で疲れきっておるだろう」


 そう国王は言うが、特訓時の疲れと怪我は完璧に俺が治しているから問題ないが、怪我はともかく疲れなんてものは本人にしか分からないため、国王は疲れきっていると勘違いをしているようだった。


「しばらく見ない内にたくましくなったじゃないかエリオット」

「それはここに居るみんなと、そこのハンスのおかげです」


 エリオットさんや・・・あまり目立ちたく無いのでそっとしておいてくれませんかね?


「ふむ・・・訓練風景は途中から見させてもらったが、なんとも凄まじいの一言だな。ちぃっと、いや、かなり今の年齢では無理な訓練でないか?」

「そうですね。わたしも初めはそう思いました。が、今はそうは思いません」


 あら、エリオット第二王子もそういう風に思ってたのか・・・大丈夫なんだがな。

 こちとら【神格】がサポートしてくれているので、全員の状態は完璧に把握しているから、ギリギリと言うか・・・本人の能力からしたら、少しの余裕を残したやり方をしているはずだよ?


「ほう・・・それはどうしてだ?」

「ハンスが一人一人に気を使い、ギリギリで出来ることを訓練に取り入れているからです。それこそ凄いことだとわたしは思います」


 いや、だからギリギリではなく少し余裕を持たせて、特訓をしているはずなんだけど・・・?


 周りの生徒も首を縦に振っている。


 あれ?みんなもそう思ってたのか・・・。


「そうか、そちらのハンスがの・・・よし、ハンスとやらに頼みがあるんだが?」

「はっ!何なりと!」


 いきなり話をふられ緊張する俺。

 一体どんな頼みなんだろうか・・・・・・。

「うむ、ワシの騎士団のメンバーも特訓に混ぜてみんかの?」


 国王の一言で、思考が一時中断する俺に対し、エリオットが代わりに返事をする。


「お父様!お父様の騎士団をですか!?」

「何だ、エリオットは嫌なのか?」

「嫌も何も、我々の特訓にお父様の騎士団が加わるのは流石にハンスの負担が大きすぎます!」


 いや、負担がどうのこうのじゃなく、みんなが憧れている騎士団のだよ?しかも、国王の騎士団って言えば騎士団の中でも超が付く程のエリート集団。

 その騎士団に入隊できるものはかなりの狭き門とされているんじゃなかったっけ?

 そんな騎士団と訓練って、しかも!俺が行う訓練に?

 いやいやいや!無いでしょ!


「だから強制ではなく、頼みなのだよ。どうかね?ハンス」


 あ、これは駄目だ・・・国王の圧が半端じゃない・・・。


「分かりました・・・ですが、騎士団全員は多すぎで・・・特訓に支障が出る恐れかまあります」


 責めて、人数減らせませんか?


「まつ、確かにな・・・なら何名までならいいかな?」

「そうですね・・・10名なら可能です」

「ほう、そんなに頼めるか・・・よし、なら10名を夕方の訓練に頼むぞ」


 あ、行けた!


「・・・分かりました。すみません、期間はいかほどでしょうか?」

「ん?そうだな・・・来月の武勲際まではどうだ?」


 長すぎませんか?・・・・・・はい、受けさせてもらいます・・・はい。



 ※※※


「お父様、急に何故あんなこと言ったのですか?」


 ここは、メルガイにおける王族の別荘の1つで、フリゲル国王の自室。

 フリゲル国王が、持ってきた本を読んでいると、エリオット第二王子が、そう訪ねてきた。


「決まっておる。ハンス君の事を知るためだ。だが、それはエリオットも同じだろう?」


 エリオット第二王子が第二騎士長から話を聞き、興味を持ったハンス。

 今はそんなハンスをどうにか直属の部下に出来ないか、考えている事は嘘ではない。

 だが、まだハンスについて規格外の存在という事実しか分からないため、行動に移せていないエリオット第二王子。


「・・・はい。お父様もエットから聞いたので?」

「うむ、エットの奴かなりの逸材を見つけたとかなり興奮しておったぞ」


 エットとはエットウォーマ・グラリス第二騎士団の団長の呼び名だ。

 騎士団のただの団員だったら第二王子や国王と話す機会なんてもなはあまりないだろうが、騎士団長ともなればそうではなかった。

 友人に話し掛けるような気軽な話し方は出来ないが、興奮していたエット騎士団長は、ハンスについて上長とも言える、国の軍事を司る軍無卿を初めに、第二王子や国王には話をしていた。


「わたしが話を聞いた時も同じく、かなり興奮してました・・・」


 あまりにもその光景が頭に浮かび、苦笑いのエリオット第二王子。

 だが、今となればそう興奮するのが分かる程の体験をした、エリオット第二王子も

「でっ、どうなのだ?エットの話し通りの人物だったのか?」

「いえ、エットの話よりかなり大分違いました」

「・・・ほう、エットの奴、話を誇張させておったのか」


 エリオット第二王子の返事で真顔になるフリゲル国王。

 だが、途中から見た訓練、いや、特訓を思いだし表情が戻る。


「いえ、すみません。そっちではなく、規格外の人物のようで、エットの話が可愛く見えるくらいの人物ですよ、彼」


 エリオット第二王子はエットウォーマー騎士団長の話を思いだし、それ以上だったことを伝えた。


「コープルで産まれた神童ってのは本当なようだな」

「はい、間違いなく」


 二人して天井を見、しみじみと呟く。


「「彼が、我が(この)国でよかったな(ですね)」」


 お互いに言葉が被ってしまったので、顔を見て。


「だな」

「ですね」



 ※※※



 その頃ハンスは拠点に戻って、食事を済ませ仲間の今日あったことを報告を受けていた。

 内容は毎日あまり変わらないが、有るのと無いのでは全く違うためなるべく聞くようにしている。


 ソウシュの方からは主に農場や牧場に剥ぎ取りの報告で、最近は固い魔物が多くなってきているので、剥ぎ取りが難しくなってきている件が上がってきた。

 しかも、魔物はそれぞれ剥ぎ取りの仕方が違うため、ソウシュを含めたコボルト達が悪戦苦闘していたが、奴隷の二人が剥ぎ取りがそこそこ出来るものがいたため、良かったのだが二人に言わせたら、全く道具が足りないらしい。

 買い物を担当しているセキメもどれを買ったら良いか分からず、今度ソウシュが二人の奴隷を連れて道具の買い出しに行きたいとのことだった。


 剥ぎ取りの道具か・・・確かにナイフとかしか無かったのに、よく今までやって来たよな。

 買うとなると、俺が欲しいあの第二王子の訓練施設にあるような、錬金や鍛冶等の専門道具は後になるかな・・・。

 金銭の余裕はかなり出てきては居るけど、そういった道具も高いからな・・・・・・。

 何か、高く売れるものがあったら良いんだけどな。

 まっ、考えとくか。

 取り敢えず、ソウシュの意見は採用にして、使えるお金はセキメと相談して決めてもらおう。


 次はセキメだったな。

 確か内容は魔物の素材は仕方ないところがあるが、薬草や食べ物の以来が増えてきて、市場が追い付かなくなっているらしい。

 そこで、いつもお世話になっている商会に対してどうにか出来ないか?だったな。

 まぁ、そこはソウシュ達に頑張ってもらって、薬草や果実エリアの拡大をしてもらおう。

 ただ、収穫できる食糧や薬草等はその都度収穫しているので、アイテムボックスに入れる量を減らし、株分けを多くすることで決まった。


 何故か、農場や拠点に植えている植物って育ちが速すぎるんだな・・・・・・。


 えっと、次はゴルダとトウカだったか。

 ようやく孤児院が完成し、ガールタイト率いる【酒と仕事】は次なる仕事現場に移ったそうだ。

 だが、最初の契約ではゴルダとトウカは、怪我で抜けた人員の代わりとして【酒と仕事】にギルド経由で紹介されたが、二人の仕事量に惚れたガールタイト達に、まだしばらくついてきて欲しいと言われたため、継続で仕事に行っている。

 そこで、変わったことと言えば給料がめたらしいが、二人は学ぶ身と言うこともあり拒否した・・・・・・。

 まぁ、良いんだけどね。専門道具が・・・

 で、余った木材でメルガイに買った土地の建物を建てて良いそうで、今は基礎工事が終わったみたいだ。

 実は基礎工事前にどんな建物が良いか二人に聞かれたから、何かを販売する施設やクランハウス等の事を話したら、スイッチが入ったように張り切り出していた。


 一様は俺も剣魔学校で、大工を学んでは居るが知識はなんとかなるが、実力では勝てないだろうな・・・


 最後に探索チームを率いるコクセキとハク達。

 現状維持!以上!


 えっ、だって今日は泊まり掛けで討伐に採取に頑張ってくれているみたいなんだもん。

 今は、その場で行えるクエストをギルドから受けかなり稼いでいるみたいだからな。


 そう言えば二人のギルドランクはEランクに上がったそうだ。

 ギルドの実技試験でFランクになりクエストを進め、先日無事にランクアップしたらしい。

 その調子で、ランクアップしまくって欲しいが、二人が討伐した魔物はセキメがギルドではなく、商会に売っているからランクアップが時間掛かっているみたいだが、そっちの方が金銭的に儲かるなら今のままでいい。

 今はあれこれとお金が居るからな・・・・・・。

 専門道具等に・・・あっ、剥ぎ取り道具が先ですよね?そうっすね。はい。



 そうして、ハンスの1日が終わっていった。



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