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冒険者クエスト  作者: チョコミルク
剣魔学校入学~
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74 エリオット・ドライツ・エルダム

 

「知っているんだぞ!不正入学を始め、各種学科での不正に出席扱いにし、試験でも不正をし首位になったことを!私は不正は絶対に許さない!!今日の放課後首を洗って待っとけ!」


 ・・・・・・はい?不正?それは何ぞや?

 一体何の勘違いだ?


 俺はそう思いキリシマ先生を見る。

 キリシマ先生も、キリシマ先生で意味が分からないのか首をかしげこちらを見てくる?


 全く意味が分からない。

 何をどうしたら、そう言う答が出たのやら・・・・・・。


「えっと・・・。すまない。君の言っている意味がよく分からないのだけれども・・・・・・。不正?そんなの知らないんだが・・・・・・もしかして、他の人と間違えてない?」


 そう、ハンスが言う。


「ふっ、君はハンスだろ?今さらしらをきるつもりか!情けない!今日の放課後引導を渡してやるからな!!」


 そう言ってクシュムは足早に帰っていった。

 そして残されたハンスとキリシマ先生は


「もしもし、キリシマ先生や」

「・・・なんだ」

「いきなり不正って、全く意味が分からないんですが・・・・・・」

「良かったよ。俺もだ」

「どうしたら良いんですか?」

「決闘を受けた以上、どうにもならんさ。だが、不正か・・・・・・それをどうにか誤解をどうにかしないとな・・・よし、理事長に相談してみるから、ハンスはいつも通りに学科を受けてくれ」

「はぁ、分かりました」


 そんな会話をしハンスは学科の授業に行く。


 ※※※


「・・・という内容で、ハンスに対して決闘をするみたいです」


 今は昼休みになり、キリシマ先生も自分の学課の授業を終え理事長に朝の出来事を伝えていた所だった。


「ふむ、不正の・・・どうしたらそんな結論に至ったのかはあれじゃな、途中半端にハンスの事を調べた結果じゃろうな」

「いかにしますか?正直、彼のような存在が他にも居そうで・・・・・・」

「いるじゃろうな・・・・・・どれ、今回の決闘は取り敢えず延期にし、全学年からハンスに挑戦するものを集い、決闘させるのはどうじゃろ?」

「それはまた、大袈裟な・・・ハンスの事を知らない生徒に対しては意味不明でしょうな」

「そうじゃな、なら武勲際さいの前になるのじゃが、武道大会してみては?」

「武道大会ですか・・・・・・」

「今回はハンスの異常性を、生徒達に知らしめるのを目的としてじゃな」

「他にも理由がありそうですね・・・・・・」

「・・・・・・ちと、武勲際の賞品を奮発しすぎての・・・・・・各ギルドマスターと領主様等を招待しようとおもうんじゃが・・・・・・」

「それはまた、大きく出ましたね。都合がよければ、援助金を増やそうという魂胆ですか・・・・・・」

「そうじゃな。と、言うことで本人達には説明をお願い出来んかの?まず二人が了承せんことには始まらんでの。まっ、了承せんでも今日の決闘以外にも武道大会を開いても良いがの」

「どっちに転んでも良いって事ですね。分かりました早速二人に話してみます」


 そう言ってキリシマ先生は理事長室から退出する。



 ※※※


 その日の昼にはキリシマ先生から決闘について伝えられ、ハンス自体はますます面倒になったな・・・と思っていたが、表情に出ていたのか「ハンスの能力がみんなに伝われば、変な決闘はこれから回避出来るかもしれん」の一言で、武道大会を了承したのだった。


 さらにホームルーム時には相手も了承したと伝えられ、今日の決闘はそのまま流れてしまったのである。


 それから数日後、教師陣の会議をした結果武道大会の詳細がホームルームで発表された。



 武道大会

 生徒個人の全力の試合のため、武器に魔法共に使用可能。

 全校生徒が出場の可能だが、まずクラスごとでの予選を勝ち抜いた代表3名が武道大会本線に進められる。

 賞品・賞金は出ないが、各ギルドマスターや領主等のお偉いさんが来るから名を売るチャンスがある。

 次の月は実技テストがあり、来月には武勲際があるため、武勲際は更に1ヶ月の延期で武道大会の翌月に決定。



 が、内容だった。

 まさか俺一人のためにこんな大事になるとはと焦っていたが、もう1つの目的である、援助金の増額を狙ってと聞いて、流石の俺も苦笑いしか出なかった。


 だが、クラスのみんなは武道大会について様々な意見が飛び交う。

 在るものは「結果を残し御偉いさんへ顔と名を売りたい」在るものは「無事に卒業出来れば良い」の大まかに2つに別れた。

 因みに俺は後者の方であるが、どうしても前者の方がクラスの大半を占めている。


 だが、ここで1つ懸念がある。


「キリシマ先生、1つ疑問なんですが。この武道大会で僕とクシュムが試合に当りますか?」


 ある意味それが重要だ、俺としたら決闘をしなくてもいいのだが、クシュムが武道大会で俺戦えないとなったらもともこもない。


「あ・・・・・・」


 うむ、考えていなかったようだ。

 もし、3名のみのクラス代表からクシュムが外れた場合もどうなるやら・・・・・・。考えただけでも面倒だな。

 そもそも、俺もクラス代表戦に出ないといけないのは辛い。

 何せクラスメイトで、顔と名を売りたい者が多いから・・・・・・。

 よし、俺の考えはまとまった!武道大会の予選は断ろう。

 みんなには口裏を合わせて、俺が予選落ちしたと言ってもらったらクシュムの件は回避できないかな?


「ああ、確かに・・・・・・。クシュムとハンスが武道大会で対戦しないってのは無しだな・・・二人の決闘はどちりにせよしなきゃならんからな」


 そうキリシマ先生が言う。


 やはりクシュムと闘うのは逃げられないのか・・・・・・。

 だが、武道大会にも出たい人を優先で出してあげたいしな。


「ん~っ、ハンス君は武道大会には出たいの?」


 クラスメイトの一人がそう聞いてくる。

 俺はその問いに出なくてもいいことを告げた。


「キリシマ先生。それなら、ハンス君とそのクシュムさんには、武道大会の前か後にエキジビションマッチって事で決闘をしてもらったらどうですか?」


 エキジビションマッチ・・・・・・ありだな。

 武道大会の前か後にすることで、余計に目立ちそうだが闘うのは一回で良いなら楽だな。


「それなら・・・よし、俺から理事長に言ってみるよ。正直、ハンスとクシュムが闘わないことが無いようにしないとな」


 そうキリシマ先生も言ってくる。


 その後は実際にエキジビションマッチが採用されることになり、次の日のホームルームで告げられた。

 で、武道大会に参加出来るのは全学年の全クラス3名ずつは変わりはないようで、出場者は354名にも登った。


 実際に一年生だけでも全クラスが44クラスあり、132人もの出場者が居たのには少し驚いた。

 何せ、一年生には今年の入学生以外にも、流年生も含めた人数がかなり膨れ上がっていた。

 もちろん、二年生や三年生にも流年生はいて、かなり全校生徒は多い。


 で、肝心のクシュムの方は武道大会でのエキジビションマッチと言う内容に、潔く了承し俺を倒すだけじゃなく、かなり目立てると言う内容にかなりご満悦らしい。


 全く、こいつのせいでかなり大事になったものだ、全く迷惑な・・・・・・。


 だが、クラスメイトの話は武道大会前の実技試験をどう乗り切るか対策の話し合いになった。

 で、クラスメイトが話し合った結果、学科での首位になった俺が各学課の復習も兼ねて、放課後の訓練をしてくれないかと話があったが【武器術】等だったら今の第5武技館で出来るんだが、専門学課の【錬金術】等は専用の道具が必要になるため、結果どうするのが再度話し合いが始まった。


 ただ、その話し合いの内容で俺がする実技試験に向けての特訓は必須みたいだ・・・・・・。


 ※※※


 そして何日か経ち、1つFー2に問題が起きることになった。


「えっ!ブイエル、どういう事だよ!」


 クラスメイトの一人が、いや、何人もっていうかクラスメイトのほぼ全員が、クラスのリーダー的存在のブイエルに詰め寄る。


「すまない、みんな・・・・・・」


 クラスメイトのみんなに言い寄られていたブイエルは、悔しそうな表情で謝る。


「そ、そんな・・・どうすれば・・・・・・」


 クラスメイトのみんなも、ブイエルが話したさっきの内容に落胆し、絶望した顔で下を向く。


 どうにか解決が出来ないか考えるものも居るようだが、良い案がないようで、ため息をついている者まで居る。



 で、ブイエルがみんなに告げた内用は、俺達Fー2クラスが、放課後ずっと借りていた第5武技館が使用出来なくなったと、唐突に言われたのだ。


 その訳は、上級生達が、学校の訓練施設を借りているとの内容で、俺達下級生のしかも下級クラスが借りていた第5武技館も、横から借りられてしまったようだ。

 流石にブイエル本人も教師陣に詰め寄りはしたが、来年卒業が控えている三年生達の方が優先的になると言われたそうだ。

 ちなみな、二年生と一年生で借りれたクラスは、SSクラスだけらしい。


 ちなみに、Sクラスのクシュム達も借りることが出来なかったみたいだが、クシュムの事は今は考えていない。


 で、広い空き地は・・・最悪、メルガイに購入した土地を使えば、なんとかなるかもしれないが、実技試験において、専用の学課を復習するための施設何かは、メルガイに住んでもない俺からすれば、全く心当たりがないのでどうしようもない。


 はずだったが、第5武技館が借りれないことで、放課後の訓練が出来なくなったその日。

 ハンスを訪ねてある人物がFー2クラスへやってきた。


「唐突にすまない。このクラスにハンス君は居ますか?」


 クラスの何名かはまた、ハンスに決闘の申し込みか・・・・・・。と流していたが、貴族組のクラスメイトは「ブッ!」と吹き出し、直ちに臣下の礼を行う。


 ありゃ、今回の生徒はそれなりに地位の高い生徒なのか?

 しかも、何やらぞろぞろと来てるんだが・・・・・・。


「あっ、はい。ハンスは僕ですけど?」


 一様丁寧には言ったが、気軽に返事したためブイエル初め他の貴族組が慌てている。が、ぞろぞろと連れてきた者達は苦笑いをしている。


「ちょ!ハンス!!」


「大丈夫。君がハンス君だね・・・・・・。成る程・・・エットが言っていた通りの容姿だ」


 エット?うん?誰だろ?知らない名前だよな?


 俺が、困った表情をしていると。


「すまない。わたしはエリオット・ドライツ・エルダムと言う」


 そこで、俺も含め平民組が慌て出す。

 それもそのはず、エリオット・ドライツ・エルダムと言ったら、メルガイもそうだが、俺の生まれ育った町コープルがあるドライツ国の第二王子だなのだから。



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