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冒険者クエスト  作者: チョコミルク
剣魔学校入学~
80/87

71 クシュム・ボルト・サーガ

 

  クシュム・ボルト・サーガ


 それは私の事で、超エリートな私はボルトの街の領主で、ファンド・ボルト・サーガ伯爵の息子。

 そして、貴族です。


 私は幼い頃から、父が雇う家庭教師の英才教育のもと、勉学に武道に才能を発揮した超エリート。


 そんな超エリートの私は、超名門の剣魔学校に入学試験を受けに大都市メルガイへと、使用人や護衛を引き連れ旅立った。


 父や母、それに大事な弟や妹達との別れは寂しいものがあったけれども、私のこれからの大切な目標のため泣く泣く旅立った。


 旅そのものは順調に進んでいき、大都市メルガイまでに二週間の時間を使った以外は問題もなかった。

 まぁ、大都市メルガイまで、寝泊まりした街や村の宿泊施設はお粗末なものが多かったが、私は寛容だから何も言わないでおいた。


 ※※※


 1ヶ月

 そう、1ヶ月間という日数を使い、過酷な試験を全て終わらせ終らせることに成功した私。超エリートのクシュム・ボルト・サーガ。


 第一次試験、第二次試験、第三次試験と必要な項目を1ヶ月という短い期間で終了した私だったが、私は知っている。

 次の試験に進むための必要な項目とは、受験生が受ける最低の項目であって、確実に合格するためには受けてこなかった試験も合格しなければならない。

 だが、一つ試験を受ける際に注意事項がある。

 第一次試験を必要数受け合格し、第二次試験を受け始めたら、実は第一次試験は受けれなくなるのだ。

 第二次試験から第三次試験に移るときもそれは同じだ。


 だが、第三次試験を必要数合格すれば、全ての試験を受け直すことが出来る。

 これは、合格した各試験を繰り返し受け、良い点を残そうとして、試験期間に間に合わないっていう者がかなりいたから、そうなったと聞いている。


 そこで私は残りの試験期間を使い、全ての試験を合格させると誓う。


 ※※※


 はぁ、はぁ、はぁ、はぁっ・・・・・・何なのです!この試験は!

 こんなものは試験でもなんでもない!

 第一次試験の体力試験・・・そ、そうか!

 わざと合格が出来ない試験を取り入れ、受験生の試験期間を消化させようとしているんですね・・・よし、次です次!次の試験です!


 えっと、第一次試験は《体力》《実技》《魔力》《アピール》で構成され、私が合格しているのは《魔力》《アピール》・・・では次は《実技》ということになる。



 ※※※


 実技の試験はウッドゴーレムを相手に戦闘を行うようで、私は今順番待ちをしている。

 そうすると、不思議なしかもあり得ない話が聞こえてくる。


 何でも、あの《体力》の試験をかなりの時間を残し、最速で合格したものが現れたらしい。

 ば、馬鹿な・・・あの試験は学校が用意したダミーの試験のはず・・・・・・。


 そう考えていると、そのあり得ない者が《魔力》試験で、尋常じゃない魔力を使ったと・・・・・・。

 次に、《実技》でウッドゴーレムを次々と瞬殺にしていったとか・・・それは本当ですかね?


 練習用の武器で、次々と瞬殺?

 あ、あり得るのでしょうか?い、いやあり得る筈がありません。

 超エリート校である剣魔学校の入学試験は、10歳から受けれ

 剣や魔術を極めた剣聖様や、大魔術師様が今更入学試験を受ける?いいえ、それもあり得ないでしょう。

 そもそもその者は私と同年代くらいって・・・・・・。


 なるほど!何かしらの不正を行ったのですね!

 それならあり得はしますね。ふっ、回りは騙せても、この超エリートの私は騙されません。


 話を聞く限り第一次試験を終え、第二次試験か更に先に行っているはずです。

 何処かで合うでしょう。

 私は今、毎日試験を受けに来ているのですから。

 その者の化けの皮をはがして、先生方につきだしてやらないと!



 ※※※


 おかしいですね。

 第二次試験会場に来てみましたけれど、第一次試験で騒がれた者の噂が1つも無いとは・・・・・・。

 ま、まぁ、残り試験期間は約4ヶ月は残っていますから、休暇中なのでしょう。


 ※※※


 残り試験期間は1ヶ月を切った。

 私はどうしても第三次試験の《魔法実技》と《総合実技》が、合格出来ないでいる。

 くっ、これもあの者の事を考えているのが邪魔して、試験に集中出来ていません。


 ※※※


 試験期間は明日で終わりですね・・・・・・。

 何とか《魔法実技》に《総合実技》が合格出来ましたが・・・・・・。

 結局、今まであの者の噂は1つもありませんでした。

 どうしてでしょう?・・・・・・そうか!不正が見つかっていつの間にか消えたのですね!くっ、存在だけで私の邪魔をするとは・・・・・・。


 ※※※


 ふふん!当然合格通知が届き、入学に必要な事務的なものは執事に任せ、いよいよ今から入学式。

 よし、席順は1番前を確保し、ここの教師陣に顔を覚えてもらいましょう。

 ・・・あっ、はい。席順はもう決まっているのですね。

 ま、まぁ、仕方ない。


 ※※※


「キャーッ!ワープスちゃま!何て凛々しいのざますかしら!ほら、あなた見るざます!」

「あ、ああ、そうだな。・・・ところでもう少し落ち着かないか?」

「なに言っているざます!ワープスちゃまの晴れ姿が・・・ああっ・・・・・・何て素晴らしいざますの!」


 くっ!何なのですあの親は!迷惑も良いところ!さて、ワープス?ワープスって誰でしょうか!あんな親なら、さぞ赤面ものに違いない。

 って!あなたですか!よりによって隣のデブ・・・い、いえ、男とは・・・・・・。

 おい、やめなさい!超エリート校の入学式ですよ?後ろを振り向かない!変なサイン出すのはやめなさい!


 ※※※


  クシュム・ボルト・サーガ


 それが私の名!入学式も終わり、Sクラスに決まった男!

 ふふん、下位クラスの生徒の視線・・・・・・いい気分ですね。

 私が目指すはボルト領の当主で、それにあった学科決めも終わり、入学式から何日も日にちが過ぎた。

 剣魔学校ではある二つの事が話題になっており、生徒達の会話はそれが中心です。


 その内容の1つは、学科試験です。

 授業で習った内容等の復習じゃ足りずに、家庭教師を雇っている私には問題ないイベントですね。


 そしてもう1つは、生徒へ剣魔学校が管理しているダンジョンの

 解放。

 ですが、ホームルームで担任の先生が仰っていたんですが、剣魔学校のダンジョンに入るために、探索許可試験なるものを受けなければならないようです・・・・・・良いでしょう、上級生の方達の探索許可試験が終わったら、私も探索許可試験なるものに挑戦してみましょう。



 ※※※


「よう集まっとるの、ホームルームで担任の先生方に聞いたと思うが、ワシがダンジョン探索許可試験の監督を務める。今日の試験ではSクラスからAクラスの試験を始める。それ以外のクラスの生徒は・・・うむ、居ないようじゃな。では、始めるかの。最初は誰から受けるのじゃ?」


 ふむ、理事長が試験を監督するのは間違いないようですね。

 小さい頃から家庭教師の剣術指導を受け、今でも学校が終わり学課の復習をする前に、家庭教師により訓練を続けている私には少しもの足りないかもしれませんが・・・・・・。


 なので私が探索許可試験を一番で受けて、皆さんの手本となっても良いのですが、メイドに調べさ上級生の受けた内容だといまいち分からないこともあったので、誰が先に受けてもらい様子を見ましょうかね。


 ※※※


 はぁ、はぁ、はぁ、はぁっ・・・・・・。

 何なんです!この魔物は!くっ、この私がウサギの魔物1匹に苦戦するとは・・・・・・。


 私がいかに剣を振るおうとしても、なかなか当たらず、当たったとしてもウサギの魔物の頭部に生えている角に当たり、魔物の体制を少し狂わせるのがやっとだなんて・・・・・・。

 この私が、この私が、いや、この私はクシュム・ボルト・サーガだぞ!



 はぁ、はぁ、はぁっ。やっと角があるウサギの魔物を倒せたか・・・・・・。


「ふむ・・・・・・。どうするかの?次の魔物に移るのかな?見たところ大分体力を消耗しとるようじゃが?」


 な、何を言っているんです?理事長。

 もちろん、試験は続行するに決まっているではありませんか。


「なるほどの・・・なら、次に進むかの」


 確か次の魔物は大きな蝙蝠の魔物でしたね・・・・・・。

 まぁ、私なら問題ないでしょう。


 ※※※


 くっ、この蝙蝠が!卑怯にも私の剣が届く範囲に来ないとは、何とも卑怯な魔物ですね。

 でも、私には魔法があるのです!ふっふっふ、大分さっき消耗した体力も回復してきたし、ちょうど良いですね。

 ここは私の水魔法で倒して見せましょう。


(我に流れる、我が魔力を糧に・・・)


 ぐふっ!ひ、卑怯な!魔法の詠唱中に攻撃等・・・本当に卑怯な魔物め!も、もう一度だ。


(我に流れる、我が魔力を糧に、集え・・・)


 ぐはぁ!この魔物は!何度私を愚弄せれば気がすむのですか!

 もう一度!


 ※※※


「うむ、それまでじゃな!えーっと誰じゃったかな?」

「理事長、Sー1のクシュム・ボルト・サーガみたいです」

「おっ、Sクラスとな・・・まぁ、良いわい、クシュム・ボルト・サーガ!試験の結果、失格じゃ・・・・・・と言っても聞こえとらんしの」

「はい、ものの見事に気絶してますね」

「先生方、誰かその者に回復魔法を頼むぞ」

「はっ、理事長!」


 ※※※


 ここは、知らない天井・・・・・・。


「あら、起きたみたいね。あなた試験の最中に気絶してしまったみたいね。試験の結果は失格らしいわよ?起きたらそう伝えるように言われたわ。で、起きたのなら早く家に帰りなさい。もう遅いしね」


 気絶?この私が?


「そう、気絶よ。症状からみると、魔力が尽きてそのまま気絶したみたいね」


 ば、馬鹿な・・・この私が魔力切れを・・・そんな馬鹿な!

 しかも、この私を失格だ・・・と!


「それにしても、あなた。単独でダンジョン探索許可試験を受けるなんて無茶よ。まぁ、試験は何度でも受けれるみたいだから、次はパーティーでも組んでチャレンジすることね。学校の中にダンジョンはあるけど、一つ間違えば重症最悪命を落とすところなんだから」


 パ、パーティー・・・・・・確かに、パーティーを組めばあんな試験なんて簡単なはずです。

 そうと決まれば!


 ※※※


 何故だ!何故なんだ!誰もこの私とパーティーを組もうとする者がいないとは・・・・・・。

 この超エリートの私が、私のパーティーに入れてやると言っても、断るなんて・・・。

 くっ!


 まぁ、良い。ダンジョンは一度忘れましょう。

 取り敢えず学課の試験に向け復習を始めなければ!


 ※※※


 何としたことだ・・・・・・。

 超エリートの私がこともあろう事が、【冒険技術】【商業術】【情報技術】【帝王学】【礼儀作法】の学科に置いて学年2位とは・・・・・・。

【武器術】にしては学科試験が無かったとは言え・・・・・・。

 誰だ!私を差し置いて1位になったやつは!

【帝王学】は第2王子で【礼儀作法】は第1王女・・・ま、まぁ、王族には敵わないよな!

【冒険技術】【情報技術】【商業術】はハンス?だと・・・誰だこいつは?う、うん?Fー2クラスって、書いてあるように見えるんですが・・・・・・。


 これは何かの間違いではないでしょうか?

 そもそも、底辺のFクラスが学年首位などあり得ないのです!

 よ、よし、とにかくこのハンスっていう奴を調べないといけませんね!


 ※※※


 うっ、ハンスなる者を調べれば、調べるほど意味がわからなくなってきました。

 私も学課の授業があるから、調べるのは休み時間か放課後しかないのですが。

 ここ数日で分かったことといえば、ハンスが受けている学課でどれも優秀な人物ではあるようです。

 意味が分からないのは、同時刻にあっている学課の授業に対して、どれも欠席をしたことがないという事実。

 これは何か教師陣を巻き込んだ不正しかありません。


 学科に出て居なくても、出席扱いにしているとしか思えなのです。

 ですが、教師陣がそれをすることに意味はあるのか?無いでしょう。

 学課の選択も出席も自由、出席扱いにして学科に出ていなくて困るのは本人です。

 何故かって?それは、試験に出る範囲の学科を受けなければ、良い点が取れませんしね。

 ・・・・・・待ってください、確か彼はどの学科でも学年首位だったはずです・・・・・・くっ!出席扱いにするだけではなく、試験に出される答えまで、不正し手に入れていたのですね!


 そう言えば・・・入学試験の話題の者と容姿が一致いたしますね・・・・・・。

 もし、入学試験でも良い成績をだしSクラスになったら、嫌でも目立ちます。

 そして、彼がいるクラスはFクラスと言うことは、不正入学をして怪しまれないように、そのクラスになるようにした。っていうのが一番辻褄が合いますね。

 卒業するまでに、試験で良い点取り続け上位クラスに来ることが出来るので、彼にしたらFクラスのスタートで丁度良いのはずです。



 くっ!不正とは許せません!しかも、一回だけではなく何回もとは・・・・・・。

 決めました!この私クシュム・ボルト・サーガが引導を渡し、彼には剣魔学校から退場していただきましょう。


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