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冒険者クエスト  作者: チョコミルク
剣魔学校入学~
79/87

70 Sクラスの彼よりハンスの方が・・・

ブックマークに評価していただけると嬉しいです。

幼い文章ですみません(-_-;)

 中身を横から見たクラスメイトが教えてくれるが、俺も読んでいるので内容は分かる。

 分かるのだが、だが、問題はその後だった。


  Sー1 クシュム・ボルト・サーガ


 だ、だれ?

 え、えーっと、昨日の絡んできた兄弟生徒はCクラス。

 うん。昨日の二人は全く関係ないな・・・・・・。

 もう一度名前のとこ見てみよう・・・クシュム・ボルト・サーガ・・・しかもSクラス。


 ・・・・・・。

 やっぱり、誰だよコイツ?


 俺が首を捻ってこの封筒の差出人を考えていると。


「クシュム・ボルト・サーガ・・・」

「何?クシュム・ボルト・サーガだって!」

「ちょっと!クシュム・ボルト・サーガですって!」


 おぅ!どうやらクラスメイトの皆はこの人物を知っているみたいな雰囲気だな。


「えっと、この人皆は知ってるの?」

「知ってるも何も、この人うちの剣魔学校の超エリートの一人よ!この人が受けている学科は全部で6つ!しかも、その学科でほとんど上位に入っている人よ!」


 学科は6つ受けているのか、確か事務のおばちゃんが言っていた平均の学科数より上で、成績も優秀っと・・・で、その超エリート君が何故俺に決闘の申し込みを?


「ハンス、お前何をしたんだ?」


 何をしたんだ?って、何もしてないはずだが・・・


 俺はただ首をひねり、考え込む。


「ちょ、お前・・・何もしてないよな?」


 クラスメイトにそう言われたが、やはり決闘の申し込みを受けるようなことはしていないはずだ・・・多分・・・・・・。


「うーん、考えてみたんだけど、何も分からないんだよね・・・・・・しかも、俺にとっても初めて聞いた名前だし・・・・・・」


 そう言うと周りのみんなも、何故決闘の申し込みが来たのかが分からず、みんなしてその理由を考えてみる。


「そう言えばハンス君って、受けている学科はどのくらいあるの?」


 俺が受ける学科?えっと・・・武器術に始まり、魔術に錬金術・商業術・鍛治・料理・薬学・造船技術・土木建築・農業・冒険技術・設計技術・情報技術・乗船技術・操車技術・畜産・林業の17だよな・・・。


「17だけど?」

「「「「「・・・・・・」」」」」


 受けている学科の数を教えると、一斉にクラスメイトが固まる。


「因みに、前回の学科試験があったのはどのくらいなんだ?」


 試験があった確か、武器術学科以外の学科だったから・・・


「16だったよ」

「「「「「・・・・・・」」」」」


 更に固まった生徒から驚愕の視線が降り注ぐ。


「ああ、何だ。その学科の成績はどうだったんだ?」


 成績か、ある意味覚えやすかったな。


「全部、首位だったな」

「「「「「・・・・・・」」」」」


 驚愕の視線から諦めの視線へと変わっていった。


「そう言えば、私が受けてる魔術学科でハンス君・・・1番だったの思い出したわ。私は何とか赤点取らないくらいの順位だったのに・・・・・・」

「冒険技術学科もだな・・・・・・」

「料理学科もよ・・・・・・」

「錬金術学科だったね・・・・・・」

「商業術学科もだよ・・・・・・」

「鍛冶鍛冶もだ・・・・・・」

「ああ、私の受けてる学科もだわ」

「僕のとこもだった」


 うん。知ってる。

 何気に俺が受けている学科には最低一人はクラスメイト居るから。


「で、結局。この封筒は何なんだろうな・・・」


 俺がそう言うと。


「「「「「原因はそれだ!!」」」」」


 ええっ・・・・・・。


 クラスメイトの叫び声が教室に木霊し、俺は軽くひく。


 ま、まぁ、このクラスはみんな仲良く、連帯感があって良いよな。


 そう思い、しみじみと封筒を机にし舞い込む。


「「「「「みんな仲良く、連帯感じゃないわ!!」」」」」


 ええっ・・・・・・。

 心の声漏れてましたかね?僕・・・・・・。


「やれやれ。ハンス君、君は何でFクラスになったのか意味がわからないな。そこまで成績が優秀ならSクラスじゃないと、おかしいレベルだよ?何をやらかしてFクラスになったんだ?」


 そう、Fー2クラスのリーダー的存在のブイエルが言う。


「それも分からないんだよね・・・両親が言うには『常識外れの矯正』って言っていたけど、俺って普通なのにね?」


 俺がブイエルに同意を求めると、かなりやさしい表情で、肩に手を置き「今度一緒に街中を案内してやる」と言ってきた。

 それに賛同した、タルスを初め、デリスにコリャクトや他のクラスメイト達。

 まさかここに居る俺以外の40人から街中を案内されるはめになるとは・・・多すぎないか?


「ま、まぁ流石に全員で行くのも良いが、多すぎだろ!」

「じゃぁ、ブロンは不参加ね」

「ちょ、俺も行きてぇよ!リリーニャこそ不参加はどうだ?」

「私も行きたいわよ!」


 二人が言い合いをしていたが、ブイエルが仲裁に入る。


「よし、当日は俺が段取りをつけるから、全員でも問題ないよ。因みに行きたい場所があるなら、放課後に聞くよ。今はハンス君の決闘だろ?」


 そう、ブイエルが言うとみんなが静まる。


「・・・・・・忘れてたわ、余りにも予想外な話があって・・・」


 そう呟くリリーニャにみんなも同意をする。


「で、この決闘は断れないんだよね?」


 そう、決闘の申し込みの封筒は、中身を見た瞬間に決闘を引き受けたことになってしまうのが、この世界のルール。

 例えば、送った本人がハンスじゃなく、ブイエルが拾った場合はハンスはまだ関係ないが、手に持ち中身を確認してしまったら手遅れなのだ。

 封筒の表にはデカデカと『決闘の申し込み』と書いている以上、受けるのが嫌なら、開けなければよかったのだ。


「ああ、無理だな」


 そう、残念な表情のブイエルだった。

 ハンスは机に頭をつけ今更開けたことに後悔をするのであった。


 その後にキリシマ先生がクラスに到着し、出席を取り始めるもクラスの雰囲気が何時もと違うのに気付き、ハンスの決闘をしる。


 んな!馬鹿か!ハンスに決闘の申し込みだと!

 馬鹿か!馬鹿なのか!ハンスの剣も魔術の腕も俺達教師達より同等か、それ以上何だぞ!・・・・・・言ってて情けないが、それが現実だ。

 いくら相手がSクラスだったとしてもだ!

 取り敢えず、理事長には報告だな・・・・・・。


 キリシマ先生は窓の外を見ながらそう考える。


「で、ハンス。決闘は受けないと仕方なくなってしまったが、あれだ、お互いに怪我がないようにな?」

「それ、無理じゃありません?」


 そう答える、ヤック。


「む、無理なもんか!要は相手に降参を宣言させたら良いのだから」

「降参するなら・・・ね」

「ぐふっ!」


 ヤックの一言でキリシマ先生が吹き出し、ホームルームが終了した。

 その日は無事に終わり放課後、ハンス達Fー2クラスは第5武技館に来ていて、ハンス指導の自主練・・・もとい、地獄の戦闘強化授業が行われていた。


「うん、みんな流石に武器を使った戦闘は様になってきたけど、ダンジョンパーティーでの、お互いの連携はまだまだ甘いよ!パーティーの指示役の人は特に、指示をすると自分の行動が遅れぎみになっている。もっと、余裕をもって指示を出すんだ!」


「「「「「はい!(おう!)」」」」」


 今まで個人の強化訓練を行っていたが、ダンジョンが解放された今はパーティーに分かれ、戦闘の訓練をしている。

 Fー2では全部で8つのダンジョンパーティーが作られ、8つのパーティーに合わせ、ハンスがダンジョン出てあった、アネモネとサラを含めた9つのパーティーを指導している。


 パーティーの対戦相手は、ハンスの召喚した魔物だ。

 剣魔学校のダンジョンで出てくる魔物は、ダンジョン探索試験での魔物を元に召喚していたが、召喚に使える魔物の素材は使い捨てになるため、魔物の素材が品薄になってきていた。

 そこで、ハンスが今まで討伐した魔物に加え、現在探索している、コクセキとハクが討伐した魔物の素材を使い、様々な魔物との戦闘を行っている。

 勿論、ここで使う魔物素材と言えば、冒険者ギルドや店では売れない素材を流用してだが。


「かったーい!」

「レーベン、下がって!魔法を使うわよ!」

「おう!」


 今戦っている魔物は、沿岸地帯に生息している中で、比較的弱く

 硬い魔物で、ロックタートルっていう魔物だ。

 ロックタートルはただ硬いだけの魔物で、動きも遅く相手にダメージさえ与えれば倒しやすい魔物だ。


「ウィンドアロー!」


 魔法の選択は風の矢を飛ばす魔物か・・・あれは本体に当たれば良いが、甲羅に当たっても意味はないな。


「ちっ!甲羅に籠りやがった!リーダー!」

「前衛はロックタートルをひっくり返して!」

「おう!」


 ん、確かに甲羅に籠ったロックタートルは厄介だ。

 今の指示は良いな。だが、ひっくり返してる最中は、相手の反撃を警戒しながらだから、遊撃、後方メンバーは攻撃の手は休められないんだが、あのパーティーはただ、前衛以外は武器を構えているだけだな・・・


「うゎ!」「くそ!頭を出してきやがった!」


 案の定、ひっくり返そうとしていた前衛を、ロックタートルは頭を使い体当たりをして一人を弾き飛ばしてきた。


「ちょ、大丈夫!遊撃!攻撃をして相手を止めて!その隙に前衛は体制を整え、再度ひっくり返して!こっちも、攻撃を続けるわ!」

「了解!」


 ん、気付いたみたいだ。

 これなら大丈夫だろう。

 あっちのパーティーは・・・火魔法で甲羅に籠ったロックタートルを炙り出したのか。うん、流石だな。

 だが、魔法の使い方は雑かな・・・あれだと直ぐに魔力が切れ、後何戦かで魔力が無くなると・・・・・・。


 うーむ・・・後で、みんなには戦い方の指導ありだな。


 全てのパーティーはその後、何とかロックタートルを討伐に成功したものの、1戦しただけで疲労がピークになっていた。

 まぁ、それは仕方ないのかもしれない。

 沿岸地帯の比較的弱い、そのロックタートルは討伐ランクDとなっている魔物でもあるのだから。

 本来なら剣魔学校の生徒にはまだ早すぎる魔物だ。


「うん、何とか倒せたみたいだけど、ちょっと時間が掛かりすぎてるし、疲れすぎかな。もっと効率良く倒すには・・・」


 全員に効率の良い倒しかたを話すハンスに対して皆思うことがあった。


「「「「「お、鬼だ!」」」」」



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