65 ダンジョン探索で能力を下げてみた結果
仕事が忙しくかなり不定期な更新となっており、申し訳ございません。
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誤字脱字や文章が幼い所があります。
Σ(ノд<)・・・。
・・・と、という事で、此れからもよろしくお願いいたします。
ハンスは神格が行った能力の調整によりかなりの倦怠感に襲われながら、ダンジョンの探索をしていた。
そもそも、何故このような事になったのは今までハンスのスキルが万能過ぎて、ハンス自身の素の能力があまり高くなかったのが分かったからである。
ハンスは気付いてないが、神格はスキルの弱体化だけではなくハンスの素の能力まで弱体化されていることは知らない。
スキルの弱体化って行ったけど、ここまで身体に影響があるとは・・・何処まで能力が下がったのか調べながら探索するしかないな。
そう思いながら簡単なストレッチをするハンス。
はぁ、体がやけに重たいな・・・でも、これも俺のためだからやらなきゃな。
えっと【万能マッピング感知】は・・・駄目か、これも弱体化してるや。
【万能マッピング感知】で今まで遠くまで分かった魔物や人の反応が全く分からなくなったのだ。
仕方がない、あの冒険者みたいに回りに警戒をしながら進んでいくか・・・
ハンスは【万能マッピング感知】が弱体化した事によって、ダンジョンの進むスピードは落ちたものの着実にダンジョンを探索していった。
そして、弱体化して初めて一本道だったダンジョンだが分かれ道が見えてきた。
ここでようやく紙とペンを取り出し、ハンス自信によるマッピングが行われるのだった。
良かった、ここで剣魔学校の授業が役に立ったな。
真面目に授業に出た甲斐があったよ。
そのマッピングはお世辞にも完璧とは言えないが、初めて描いたにしては上出来に出来たと思うハンス。
マッピングを終え、授業で習ったようにどの方向に行って良いか分からないときは右に行くように習ったため、右の通路へと曲がる。
ここでハンスはマッピングしながら辺りを警戒し、ダンジョンの探索をする大変さが分かり、いつも以上に神経をすり減らしながら進むこととなった。
このダンジョンって、魔物自体はそれほど出てこないのか?どうなんだろ?拠点のダンジョンの方が魔物の数は多かったけど・・・もしかして、他の人が倒した後だから居ないのかもな。
まっ、気をを引き締めて探索するしかないな。
ハンスが居る剣魔学校のダンジョンは洞窟タイプのダンジョンで、出てくる魔物もジャイアントバットにホーンラビット等で、魔物の大きさもそこまでなく、通路にある岩場や天井のゴツゴツした所の陰に気を付け、更には曲がり角がある度に、曲がった先を警戒しながら進んでいく。
その際に両手に紙とペンを持ち、立ち止まってマッピングしながら警戒をし、ショートソードを構えながら進んでいく。
忙しい・・・本当に忙しい。
マッピングしながら武器を構えるの無理じゃないか?そうだ!マッピング要員と警戒要員とで作業を分担すれば良いんじゃ!それなら分身で・・・って、これも弱体化してるし・・・一人でやるしかないのか・・・。
少しでも楽にするには・・・どうすれば・・・授業でも一人での探索は習ってないし・・・!そうだ!さっきの冒険者を思いだすんだ!あのパーティーでマッピング担当だったのは・・・戦士風のでもない、魔法使い風のでもなかったよな?あっ!戦士風の人が魔物のドロップ品を渡してた大きな人!そうか、あの人だよな・・・たしか、背中には大きなバックを幾つも背負っていたっけ?どうやってマッピングしてたんだろ・・・思い出せ!思い出すんだ俺!
って、そもそも俺って、あのパーティーと会っときには、戦闘中で向こうのパーティーってマッピングしてなかったや・・・。
紙とペンを片手に持ちながら武器を構えるって無理も良いとこだし・・・最悪その都度アイテムボックスにそれぞれを出し入れしながら進んでいくのが無難なのかな?
自分的にはありだろうけど、アイテムボックスが使えない冒険者達はどうしてるんだろ?
まだ、そこまで授業で習ってないし・・・分からないな・・・。
今度授業で聞いてみるか。
マッピングの最適なやり方を考えながらハンスは進んでいく。
んっ?小部屋か?魔物も居るみたいだな・・・キラーバットが2体天井に居るみたいだけど・・・行ってみるか。
ハンスが通路を抜け小部屋へと足を踏み入れ、天井に居るキラーバットに近付いていく。
そろそろか
ハンスは片手をキラーバットに向ける。
「サンダーアロー!」
ハンスが唱えた魔法は雷の矢を放つ魔法で、威力もそうだが相手に到達するのも早い雷系の魔法。
ハンスが放ったサンダーアローはバリバリと甲高い音を出しながらキラーバットに向かい放たれる。
「キィ!」
キラーバットはその音に反応して魔法を回避しようとするが、その行動は遅すぎたようで結果、キラーバットの体に雷の矢が突き刺さる。
「ギィ!ギギギギギッ!」
雷の矢を受けたキラーバットは全身を焦がし、地面へ落下する。
他のキラーバットはハンスの魔法に反応し臨戦態勢を整えるや否や、ハンスの回りをあちこちと飛び回る。
げっ!初めから2匹じゃなかったのか!
そうハンスが言うように、小部屋に見えた初めの2匹以外に更に3匹のキラーバットがハンスの回りを飛び回る。
仕方ない、やるか!
ハンスは両手にショートソードを構えキラーバットの出方を見るが、キラーバットはハンスの攻撃範囲外を飛び回るだけで攻撃してくる様子は全く無かった。
なら、こっちから行くまで!
周りのキラーバットに集中しながら、目標を1体に絞り足に力を入れ急加速するハンス。
ここだ!
タイミングを合わせ軽くジャンプしショートソードを振るう。
そう思ったハンスだったが・・・。
うぉ!
思い描いた様に体が動かず、ジャンプするも予定より低くキラーバットに攻撃が当たらない。
そうなっては無駄にショートソードを降っても隙が出来るだけなので、ただ単にダッシュしジャンプしただけに終わったハンス。
くそ!ここまで身体能力が落ちてるのか!
だけど、少しずつ今の限界が分かる気がする!
やれるか?・・・・・・やらないとな!
「キィィィィ!」
ジャイアントバットの1匹がハンス目掛けて急降下してくる。
「うゎ!」
その体当たりをかろうじて避けることが出来たハンス。
ちぃ、厄介だな!
ハンスは今、【万能マッピング感知】の弱体化によって、回りに飛び交うジャイアントバットを正確に探知出来ないでいた。
ここまで苦戦するものなのか?
いや、やれるはずだ!集中、集中するんだ!
弱まった【万能マッピング感知】を敢えて頼らず、ハンスは
ジャイアントバットの行動を1匹づつ観察する。
そうすると、今まで見えなかったジャイアントバットの特性が分かり始めた。
んっ?今、あのジャイアントバットとジャイアントバットぶつかりそうにならなかったか?
ふとハンスは足元に居る今もなお焼け落ちたまま気絶しているジャイアントバットに目を向ける。
魔法の威力もかなり落ちてるんだな・・・今までだとあのサンダーアローで倒せていたはずなんだけど・・・んっ?こいつら・・・目がついてない!
気絶しているジャイアントバットに目を向け、目が無いことを確認したハンスは改めて飛び交うジャイアントバットに目を向ける。
やっぱり、こいつら目がないから見えてないんだ!
・・・なら、どうして敵味方の区別を?
魔力感知?もあるだろうそれでお互いを確認している?
でも、魔力が無い相手にはどうしてるんだ?
「キィィィィ!」
っと!大分避けるのも楽になってきたな・・・もしかして!
ハンスはおもむろにアイテムボックスから取り出したただの岩を部屋の真ん中に置いて、岩から距離をおき部屋の端に移動をする。
今飛び回っている4匹のジャイアントバットの内1匹だけハンスに付いてくるように回りを飛んできたが、残りの3匹は岩の回りを飛び回っている。
やっぱり、目は無いが何かを察知する能力があるのか。
でもこれで!
ハンスは自分の回りに飛び回っているジャイアントバット目掛けて再度跳躍し、ショートソードを振るう。が、やはり簡単に避けられてしまう。
「今だ!サンダーアロー!」
だが、避けて動きが止まった隙をつき再度サンダーアローを放ち1匹のジャイアントバットを焦がす。
地面に落下したジャイアントバットにショートソードを突き刺し着実に数を減らす。
後3匹か・・・いや1匹・・・・・・終わったな・・・。
1匹を倒し、岩の方に目を向けると自ら体当たりをして気絶していくジャイアントバットを見ながら何処か拍子抜けしながら、止めを刺していく。
もしかして、ジャイアントバットって案外楽に倒せるのか?
そう思っても仕方がないほど最後は呆気なく戦闘が終了した。
その後はドロップアイテムと岩を回収して先に進むハンスだった。
更に行くと洞窟タイプのダンジョンなのに、ポツポツと草が生え始めている通路を通りそこで、新たな魔物と出会う。
んっ?あの白い固まりは・・・ホーンラビットか?よし!
少ない草むらに丸まるように動かないホーンラビットに向け、ナイフを投げる。
「キュイ!」
当たり所が良かったのかその攻撃で、ドロップアイテムに変わるホーンラビット。
よし、上手くいった!
地面に落ちたナイフとドロップアイテムをしまいふと考える。
今のホーンラビット・・・寝てたのか?
ってもう、そんな時間なのか!
剣魔学校の授業が終わり放課後に入ったダンジョンで、確かに今回の探索は時間が経った。
一度ダンジョンに入れば時間の感覚が狂ってくるのは仕方無いが、ハンスは今日ダンジョンの様子見だけをするつもりで来たのにおもいっきり時間を費やしてしまったのだ。
そう思い、今まで来た道を出来る限りの早さで戻ることにしたハンス。
だが、思いもよらぬ事がこの後待ち受けていた。
はぁはぁはぁはぁっ!やっと半分くらい戻ってこれた位か?
体力の弱体化もここまでとは・・・後はあの角を曲がれば真っ直ぐ進むだけで出口か。
そう思い曲がり角を曲がるハンス。
だが、不意に何か足元に何かが飛び込んできたが、急に止まることは出来ずにおもいっきり蹴飛ばしてしまう。
「ギュイ!」
「キャァ!」
「うわぁ!」
蹴飛ばされたホーンラビットはダンジョンの壁・・・岩場に勢い良く蹴飛ばされ、頭に生えた角からぶつかる。
其れですめば良かったのだが、そのホーンラビットと戦闘中であった者達と勢い良く交差をし、そこでやっとハンスは走るのが止まったのだった。




