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冒険者クエスト  作者: チョコミルク
剣魔学校入学~
71/87

違った日の1日(ゴルダ&トウカ)

仕事が忙しくかなり不定期な更新となっており、申し訳ございません。




ブックマーク登録と評価をして頂けると嬉しいです。




誤字脱字や文章が幼い所があります。


Σ(ノд<)・・・。


・・・と、という事で、此れからもよろしくお願いいたします。

 大工ギルドチーム【酒と仕事】その名はメルガイの中でそこそこ有名なチームだ。

 棟梁のガールタイト率いるチームで、ドワーフのアジウスと熊の獣人のベナブタクスと怪我で療養中の他の1名と少ない人数で活動している。

 棟梁のガールタイトは祖先にオーガが居り、そのお蔭で怪我は人族なのに治りが早く、体力が多く、力が強いと言った珍しい人だった。


 そんな【酒と仕事】でノウハウを学ぶゴルダとトウカは手伝いを名目に、着実にスキルを磨いていた。

 朝早くに棟梁のガールタイトの声が建築現場で響いてくる。

 また、ガールタイトの指示に合わせそれぞれが返事をする声も聞こえてくる。


「おう!ゴルダ!そっちの木材は西側の分だから、あっちに運んでくれ!」

「分かった、任せてくれ!」


「トウカちゃんは図面を見て配置間違いがないか確認だ!」

「はい、分かりましたわ!」


「アジウス!は資材のチェックを頼む!」

「おう!親父!」


「ベナブタクスは進捗確認だ!」

「了解」


「よし、みんな作業しながら聞いてくれ!今日は依頼主のホミャンさんが来られるから、来られたら俺に引き継いでくれ!」

「「「「おう!(了解)(わかりました)」」」」



 カーン!カーン!カーン!


 いくらか時間も過ぎ、建築現場では心地良い音が響いていた。

 そんな中大工の棟梁のガールタイトの声が混ざり合う。


「そりゃ本当ですか!」

「え、ええっ。此方も急に決まりまして・・・」


 ガールタイトと話してるのは依頼主のホミャンが雇っている執事だ。


「そう言われましても、もうどうしようもない所もあるんだが・・・例えば、基礎工事は等に終わって柱を立てて、もうここまで終わってるんですぜ?急に地下室を追加しろと言われましても、図面から作り直しは勿論、基礎工事もやり直し。そして金額はこのままで、材質を価格の低いものに切り替え、更には完成予定は変わらずそのままでったぁ無理ですぜ?」

「どうにかならないですかね?」


 今日来るはずのホミャンは来ず、執事を向かわせ無理な変更を挙げてきた。

 せめて完成予定日と金額がどうにかなれば解決はするのだが、どれも譲らないと来たら、もうやりようがない。

 使う予定の木材は注文済みで後は受け取りだけとなっている今は、今更木材の変更は出来るはずがなかった。


「木材はそのままで、追加工事と図面変更の費用はどうにかならないのですか?」

「それも出来ません・・・」

「・・・どうしてまた急に変更を・・・」

「旦那様・・・と言うより奥さまですね・・・」

「打ち合わせの時に言ってくれれば良かったんだが・・・」

「急に気が変われまして・・・」

「はぁ、内容は分かった・・・」

「!?していただけるんで!」

「いや、直接話してくる!」

「そ、そう言われましても、私の立場が!」

「そう言われても、どうしょうもないだろうが!」


 流石のガールタイトも声を上げる。


「みんな、作業は一旦中止だ!急な変更が入った、依頼主と話をしてくる」

「お、親父!急な変更ってどうしたんで?」

「それがな・・・」


 ガールタイトはホミャンの執事が言った変更をみんなに伝え、依頼主のホミャンの所へ出掛けていった。


「そりゃ、無理な話だ!そりゃ親父もああなるわな!」

「・・・全くだ」

「やっぱり貴族相手はやりずれぇ」

「・・・全くだ」

「図面と基礎工事のやり直しに、追加工事に木材の変更だぁ!もう、殆ど初めからじゃないか!ちくしょ!」

「・・・全くだ」

「金額は変わらず、完成予定はかえるな」

 アジウスとベナブタクスがそう話していた。



 それから数時間が経ち依頼主であるホミャンの元へ行っていたガールタイトが建築現場に戻って来た。

 ガールタイトの様子は出ていった時とはまったく違った様子で、何処か寂しげに戻ってきたのだった。


 そんな棟梁のガールタイトの様子がおかしいのでアジウスが口を開く。

「親父!どうしたんで?依頼主に更に無理難題でも押し付けられたので?」

「い、いや・・・そうじゃねぇんだ・・・ん、まぁ更に無理難題は少し言われたけどな・・・」

「えっ、それじゃ何だって言うんだ?」

「アジウス、ベナブタクス、それにゴルダにトウカ」

「どうしたんで?本当に親父らしくねぇ・・・」

「すまない・・・今回の依頼の変更だが、受けてきた」

「「!?」」

「親父!どうしてまた!今から木材の変更も出来ねぇし、地下室を掘る時間もないんだ!やるとしても、間に合わねぇ・・・」

「分かってる。だが、依頼主も理由があったんだよ・・・」

「理由って?」

「それがな、今建てている住宅は本人達が住むんじゃなく、孤児院の卒業生達が、独り立ちするまで住ませる場所として依頼してくれたらしいんだ・・・」

「うっ・・・そ、そりゃ・・・」


 ガールタイトの話を聞いたアジウスは言葉を失う。

 だが、疑問があったトウカが質問をする。


「すみません棟梁。その孤児院ってどう言った場所何ですか?」

「「はっ?」」


 唐突なトウカの質問で、ガールタイトとアジウスが固まる。

 それは仕方ないことだ。

 トウカの質問で出た「孤児院」それがどんな場所か?なのだが、そんな質問事態が可笑しかったからだ。

 孤児院・・・それはこのイースラ大陸に住む者は殆ど知っている。

 知らない者と言ったら小さな子どもか、山奥で育ちで世間から外れていた者ぐらい・・・トウカやゴルダを見るとどう見ても山奥で育った風には見えない。

 だが、一般常識が足りないようにも見えるが、しっかりした風にも見える。

 何処と無くチグハグな感じはするが、ガールタイトは即戦力になっている2人には、そんな感情も見せず分からないところはとことん教え込んでいる。


 そして、孤児院はどんな所かをトウカに教え、此れからどうするかの話し合いに入っていった。

 元々完成まで7ヶ月の予定で組まれたスケジュール。

 ソノスケジールの内月の半分は進んでいる作業がやり直し、次に現場に届く木材も明日と届くとなればどうしようもないのだから。

 せめての救いは明日ではなくその次に届く木材の変更が間に合う位は出来るのだが・・・。

 そんな話がアジウス含めガールタイトとベナブタクスで行われていく。

 ゴルダにトウカは大工の経験はここ以外に無くその話し合いにはかたれなかった。

「せめて地下室をパパッと作れたらまだまだやりようがあるんだがなぁ・・・」

「親父・・・無理だぜ・・・そりゃ・・・」

「分かってるよ、そんな事・・・最悪、地下室は場所だけ決めて取り敢えず屋敷を完成させ、依頼主に渡した後でまた作業するしかないかもな・・・」


 一番の難題は地下室作り・・・穴を掘って崩れないように固めてとかなり難しい作業でもある。

 そんな作業に手を抜けば屋敷ごと地下室が崩れ倒壊してしまう事になりかねない。

 そんな風に思っていると、ゴルダがなにか閃き棟梁のガールタイトに話をかける。


「ガールタイトさん、ちょっと良いですか?」

「ゴルダか、どうした?」

「その、地下室が直ぐにでも出来ればこの後の作業はどうにかなるんですか?」

「そうだ、明日来る木材までは普通に使う。それの変更はもう出来ないが、残りの木材は依頼主の要望通り値段の安い木材に変える。そうすれば、依頼主の初めの予算で足りるはすだ・・・ただ、それには地下室の追加料金は一切含まれてないがな・・・もし含むのなら予算何か簡単に超えちまうよ」

「そうですか・・・なら、地下室は俺達に任せてくれませんか?」

「どういう意味だそりゃ?」

「俺達は魔術が得意だから地下室は魔法を使って作れる。ただ、デザインや内装は棟梁達に教えてもらわないといけないが・・・」

「何?お前ら魔法が使えたのか?」

「はい、俺は土魔法は得意で地下室ならいくつでも作れる」

「私は聖魔法が得意ですが、土魔法も使えます」

「魔術師だったのかお前ら・・・だが、大丈夫なのか?地下室と言っても、普通の魔術師ならこの規模で何日もかかる筈だ・・・確かに、俺達が掘ったりするよりは断然早いんだろうが・・・」

「取り敢えずやってみますか?」

「お、おう・・・」


 ゴルダの勢いに負け何となく返事してしまった棟梁のガールタイトだったが、本当に大丈夫なのか心配で仕方がなかった。

 ゴルダとトウカはそれから地下室の場所や形大きさ等教えてもらい、魔術を使用する。

 主にゴルダが地下の空間を作り、トウカがガールタイト達の言う通りに内部を仕上げていく。

 地下に空間を作っているゴルダだが、ただ、穴を掘るのではなくて、地上を含め地下にも部屋が崩れないように、地面を押し固めていく。

 そこに、土だけだと水が入ってくる可能性もあるらしく、地下室の回りには床や壁に石材を魔法で囲む。

 天井だけは木材を使い補強して行った。

 当初の予定では地下に2部屋作るつもりだったが、簡単に地下室が作れたためもう2部屋追加されてしまったことは、後で後悔してしまうガールタイトだった。

 地下室が作れたのは作業開始から1時間位しか経っていないのもあって、大工チームの【酒と仕事】の3人は素直に驚き、感動している。



「す、すげぇ・・・」

「全くだ・・・」

「こんなにも早く地下室が出来上がるなんて・・・後は、天井と部屋の仕切り、階段に木材を加工して使っていくだけだな・・・もしかして・・・」


 ガールタイトが言う通り、地下室の内装を木材で仕上げていく作業が残っているが、かかる日数は2~3日と掛からないだろうと予想をつけている。

 部屋の寸法を計り、使用目的に合わせ木材の加工に2人。

 出来上がった順に2人が内装に取り掛かれば・・・。

 その間に、図面の書き直しをせればかなり効率も良くなる。

 まぁ、建築経験の無いゴルダとトウカは地下と加工と分かれ、それぞれが補佐に当たるしかない分、多少はスピードは落ちるかもと考えるガールタイトだった。


 それよりも気になる事をガールタイトは2人。つまり、ゴルダとトウカに聞く。


「なぁ、もしかして、建築に使う石材なんかも魔法で出せたりするのか?」

「ええっ、どの様な石材にするのか教えてもらったら、出来ますよ」

「まじかよ・・・だ、だったらよ・・・」


 ガールタイトが、考えていたのは基礎工事に使う石材から、屋敷の壁に使う石材が、魔法で作れないかの質問だった。

 もし、それが出来るなら、時間も費用も大分節約が出来きるからだ。

 追加する木材も数が減り費用の削減がメインだが、何よりも屋敷の強度が格段に上がるとなれば・・・と、考えるガールタイト。

 ゴルダにしては今回行った地下室作りで、消費した魔力は大きかったもののまだまだ余裕はあるようで、今からでも基礎工事の石材を作成するかと聞いたら、飯が先だと言われベナブタクスが5人分の昼飯を買いにいく。

 少し時間が経ち、料理が届き建築現場で5人揃って昼食を食べる。

 昼食は簡単に肉が入ったボリューム満点のサンドイッチに水だけだが、味は悪くなく1つでもお腹が膨れてしまう量で、ゴルダ達がここに来てから毎日同じメニューだった。

 不味くはないがアジウス達は無言で食べまくっていて、ガールタイトにしては新しい図面を書きながらと器用な事をしている。

 そのかいもあってか、昼休憩が終わる頃には図面も基礎部分は完成していた。

 それにしたがって今日の残りの作業は、地下室に使う材木の加工や基礎工事の石材を仕上げていくのだった。


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