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冒険者クエスト  作者: チョコミルク
剣魔学校入学~
70/87

違った日の1日(セキメ)

仕事が忙しくかなり不定期な更新となっており、申し訳ございません。

ブックマーク登録と評価をして頂けると嬉しいです。

誤字脱字や文章が幼い所があります。

Σ(ノд<)・・・。



4/2誤りを訂正致しました。

南北→東北

南北・・・ってどっちだ・・・正しくは東北です。

私の頭の悪さがおもいっきり出てしまいました。

すみません。

これからもよろしくお願いいたします。


 私達セキメ部隊の朝は早い、その分夜は他の仲間達より早くに寝てしまうけど、それももう慣れたわ。

 そして、朝・昼・晩と毎日戦場となるこの調理場で、私達の1日は始まっていく。


 98


 その数は一体何なのよ?と、思うわよね。

 実はこの数ってハンス様を含め聖魔人に魔物に奴隷達の全員の人数になるの。

 その人数分の食事の準備をするのが私達の役目。

 私達と言っても私、セキメ以外にもコボルト達6匹の合計7名?1名と6匹?で料理の準備から片付けまで行っているわ。

 初めのうちはハンス様の分身2号様が指導しながら手伝ってもらっていたので、かなり早く終わっていたのだけど今はそのお手伝いも時々しかないので、更に調理場は戦場になってるわ。


 全員が料理未経験者で、何もかも分からない私達に出来るのかと不安でしたが、ハンス様の指導が、簡単な料理なら作れるようになってきたの。

 それに、この前ハンス様の母親で神でもあるベルナート様から、珍しい食材を使った料理の作り方を書いた本とともに食材もかなり貰い、更に料理のレパートリーが増えたのは嬉しかったわ。


 でっ、本当にこの人数で98名もの料理を?って思うじゃない?実は全員が全員に調理が必要なわけじゃないの。

 この中で料理が必要なのは、ハンス様はもちろん聖魔人の6名に、初期の仲間の魔物のコボルト12匹にゴブリン3匹と奴隷達16名のみなの。


 他の子たちは生肉や、焼いただけの肉に、果物を渡すだけなので助かってるわ。

 本人たちはそっちの方が良いって言ってきたからそうしてるだけよ?新しい魔物だからって適当なんかじゃないわよ!

 本人達次第で料理への準備もすることがあるんだから!


 そんな風に考えていると、コボルトの班長のコボルトリーダーのココロが近づいてきた。


「セキメサマ、チョウショクノ、メニューハ、ドウシマスカ?」

「ああっ、そうね。味噌汁に目玉焼きにご飯と漬物で行きましょう。奴隷達にはベルナート様のメニューは早いから、野菜スープにパンに昨日の残りのオークの煮込みなんてどう?」

「「「ガウ!」」」

「コトルは先にジンキラー(キラーエイプ)と、ライフとバッカスにモヒートのウッドウルフ達の朝食から準備をお願いね」

「ガウ!」

「ココロとコボマルは奴隷達の朝食をお願い。ココリは味噌汁と目玉焼きをお願いね。漬物は小鉢に入れるだけだから、ご飯を出す時にお願いね」

「「「ガウ!」」」

「で、コジカルとコアスラはそこのネズミ3匹を連れて、ベビーゴブリンと新しく仲間になったゴブリンにコボルト達の食料を運んでもらえる?」

「「ガウ!」」


 ガサ!


 セキメのそんな指示の中、調理場の端に置いてあった大きな袋が揺れる。


「ガ、ガウ!ガゥ~」


 その大きな袋に向かって声をかけるコジカル。


「知らないっす!俺は知らないっすよ!俺達はただのネズミっす!」

「「ゴ、ゴフウ!」」


 ・・・・・・。


 そんな返事をする大きな袋に向かいコアスラが近づいていく。

 近づいて行ったコアスラは袋の口を広げ、袋を開けていくと中から出てきたのは、ゴータとゴブタとゴゴのゴブリン3匹が出てきた。

 しかもご丁寧に3匹はロープで縛られ身動きが取れないように捕えられていた。


「ほんとあなた達は懲りないわね・・・。毎日、毎日・・・・・・」


 そう、それはこの厨房では当たり前の光景で、深夜に忍び込み食材をつまみ食いする3匹をセキメはこれも毎日捕まえ、袋の中で反省させているのだ。


「いつも言ってるじゃない?言ってくれれば夜食を作るわよ?って・・・」

「それはそうなんすが。それじゃスリルが無いっすよね?つまみ食いに成功した時のあの感動をゴゴとゴウタにも教えたいんっすよ」


 何処か自身があり気にそう断言するゴータ。


「あのね、ゴータ。ゴータはこの拠点でつまみ食い成功したことあるかしら?」


 その発言に若干あきれ気味にセキメが尋ねた。


「ないっすね」


 あっけらかんに発言をするゴータ。


「はーっ・・・駄目じゃない」


 深いため息をついて呆れるしか出来なかったセキメ。


「バルべリアさんにバレないようにしている時には何回か成功したっすよ?」

「それって・・・バレてないんじゃなくて、見逃されたんじゃない?」


 私が気付くのにバルべリア様が気付かない筈はないじゃない・・・


「それは分かんないっす!」

「でっ、あんまり話している時間ないのよね。ベビーゴブリン達に持っていくの手伝うわよね?」


 本当に忙しいのよ?まだ調理も開始していないし・・・。


「えっ?嫌っすよ?」

「あぁん!」

「ひっ!だ、だってあいつら食事を見たら飛び掛かってきて危ないんっすよ!」

「だから頼むのよ。可愛い部下達のコジカルとコアスラだけなら心配じゃない?」


 危ないからあんた達を頼っているのに・・・。

 でも、手伝わないならこっちにも考えがあるのよね。


「俺達はどうなっても良いんすか!?」

「もし、2匹が怪我したら、誰かさん達のご飯が全部生肉のみになっちゃうわね~」

「そ、そ、その誰かさん達とは?」

「そうね・・・何処かの3匹のゴブリン達とか?」

「ヒーッ!俺達っすか!?俺達じゃないっすか!?行くっす!行かせていただきまっす!!」


 さて、問題は解決かな?


「あら?そう、それじゃ後はコアスラとコジカルよろしくね」

「「ガ、ガウ!」」


 そんな感じで毎朝同じやり取りの後、結局手伝わせられるゴータ達。

 セキメは一番食事の量が多いベビーゴブリン達と、ゴブリンにコボルト達の食事の運搬はゴータの空間収納を当てにしているのは最早当たり前になってきているのだった。

 ただ、ゴータの空間収納には何か既に入っているようで、入らない分は荷車で持っていく。


 後は、自分たちの役割を作業し、終わったら昼の準備を始めるような流れを作っている。

 そうすることで、1回1回の時間を短縮させることが出来るのだった。

 そんな朝食と昼食の準備が出来、みんなの食事を出し自分達も食べ終えてから次の作業の準備を始める。


「えっと、ココロ。今回は買い出しが多いから2匹連れて行くわよ?」

「ガウ!ワカリマシタ。サギョウガ、オワッテイル、ゴボマル・コジカル、ナラ、ツレテイッテモ、ダイジョウブ、デス」

「分かったわ。そしたらコボマルとコジカルはよろしくね。荷車を3台使うから倉庫までいくわ」

「「ガウ!」」


 倉庫、それはコクセキ達が狩った魔物や動物はもちろん、木の実や食材、それに色んな素材が置かれている建物だ。


「えっと・・・あるかな・・・あった、あった。今この素材が品薄らしいのよね。これは高く売れそうだわ。後は、こっちの魔物の素材と植物の素材を持っていくわ」

「「ガウ!」」


 倉庫から皆で売却する分を荷車に乗せ、セキメはメルガイへと旅立つ。

 メルガイに旅立つと言っても、空間をこの拠点から繋いでいるので、そうは時間は掛らなくメルガイに行けるのだ。

 メルガイの何処に空間を繋げているのかと言ったら、メルガイの住宅街。

 購入した当時は一番安い家でハンス様が探し、いざ購入をし実際の家を見てみると、見るも無残な家が建っていた。

 穴だらけで家の中は覗かれ放題、草は多い茂り、屋根は所々が抜け落ち、ドアはあったであろう形跡のみしかない家が建っていた。


 土地自体は中々広く、建物も1階建てで広い。

 ざっと見た感じでも部屋数もかなりあったように見える。

 この土地なら、キチンと整備したら何かには使えそうだってハンス様が言っていた。


 また、他に行っていたと言えば、そんな家を見てハンス様の一言が頭によぎる。


「ここは、大通りにも近いけどいわく付きの物件だったんだ。なんでも、何十年前かは大きな商会の会長の別荘だったんだけれど、その相続争いがあり結局この別荘で、働いていた人も会長も亡くなったんだって」

「で、それ以来この屋敷を買うと呪われているのか・・・必ず襲撃があったかのように殺されるから、誰も買わなくこんなに建物もボロボロになったんだって」

「でもおかげで、15万貨円だよ!小金貨が15枚で済んで良かったよ」


 確かにこの土地の広さだと安すぎですね?

 結局、私達には襲撃なんて無かったから、ただの偶然だったのかしら?

 荒れた庭などはゴルダとトウカが直ぐに整備してくれたらしいけど、建物の前に簡易の建物をハンス様とゴルダとトウカで建てた。

 今も奥には本格的な建物を時間がある時にゴルダとトウカで建てている最中みたい。

 初めは2人で建てていたが、今はお世話になっている大工さんが暇な時に手伝いに来てくれている。


 それもあって立派な建物が建ちそうではある。

 それはそうと、早く買い物とかを終わらせないとね。


 そうして、セキメ達は簡易の家から荷車で出ていく。

 まず向かうのは、ルギュス商会。

 ルギュス商会はここメルガイではそこまで大きくない商会だ。

 セキメがここに来た理由は、荷車に積んだ素材の買い取りを行うためだった。


「コボマルとコジカルはここで待てて、荷物の監視をお願いね」

 そう言って荷車を駐車スペースに止め、セキメはルギュス商会へと入っていく。


 カランコロン~♪

 セキメがドアを開けるとそうドアベルが鳴る。


「いらっしゃいませ!って、セキメさんじゃないですか!何時もの様に買い取りですか?」


 セキメに声をかけてきたのは商会の受付の女の子。

 何回も来る度に顔を覚えられ、今では買取りが早く終わるようになってきた。

 それだけではなく、今の足りない素材の情報も貰えたりするので、セキメにしたら助かっている。


「そうよ、お願いできるかしら?」

「かしこまりました!セキメさん昨日言っていた、足りない素材は今日持ってきたりした?」

「そうね、数はそんなには無かったけど少しはもってきたわ」

「少しでも全然助かるわ!荷車は表よね?申し訳ありませんが、裏の倉庫入り口に移動できます?」


 セキメが手ぶらで来る買取は必ず外の駐車スペースに荷車が置いてある。

 受付の女の子はセキメとのこの会話はほぼ毎日の事なので、他のお客様の事も考えこのようなやり取りを行う。


「構わないわ」


 そう言ってセキメは入り口から出ていく。


 カランコロン~♪


「お待たせ。裏の倉庫に移動するわよ」

「「がう!」」


 それからセキメ達は裏へと移動する。


「うーむ・・・」


 ここはルギュス商会の裏手にある倉庫。

 そこで、セキメは荷車に乗った素材を買い取りの担当に見て貰うため移動してきた。


「セキメさんや・・・毎度ながらどうなっておるんじゃ?この毒腺に毒袋はガラスネークのもんじゃろ?よくこんなにキレイに剥ぎ取るの・・・」


 ああっ、それはハンス様のスキルで自動に剥ぎ取りをしてもらった分よね?

 ・・・まぁいいわ、キレイな素材は通常よりも高く買い取ってくれるから助かるわ。


「セキメさん、毎日助かるの…本当に毎日どうなっているのじゃ?よくもこんなに持って来られるもんじゃ・・・余程セキメさん所の冒険者さんは優秀じゃの。しかも、今品薄の素材も前日に行ったら大体翌日には持ってくるしの、今のルギュス商会があるのもセキメさんの達のお陰じゃな!ワッハーッハッハッハッハーッ!」


「どうも、そう言ってもらえるとこっちも助かるわ。ドグナさんこっちの荷台には昨日頼まれていた素材を持ってきていたわよ」

「おおっ!こっちの荷台じゃな!」

「ええっ、そこまで多くは無かったから足りるかしら?」

「どれどれ・・・ううむ・・・セキメさんや」

「あら?どうしたのかしら?頼まれていたの間違えたのかしら?」

「そうじゃなくてじゃの・・・セキメさんや普通一般的に考えてじゃの、荷台に山の様に積まれた素材は少ないとは言わんのじゃよ?」

「ふふっ、知らなかったわ。でも、どうしてその素材が急に品切れしているのかしら?」

「この時期は仕方ないんじゃよ。ほれ、剣魔学校の入試やら入学やらで、他所から来る者が安全なようにメルガイ周辺の魔物の大規模討伐があっての、ポーションの在庫がどこも無くて、どの錬金術師も欲しがっているんじゃ。冒険者ギルドにも幾つもこの時期には素材の採取の依頼が商会からや、錬金術師から多く入っているはずじゃぞ?」

「そうだったの・・・あら?でも、それなら大規模討伐があった直後じゃなく今なの?」

「そうじゃよ。ある程度はその時のために多く蓄えられているんじゃ。けど、大体今位じゃな・・・いつも品切れる時期は」

「なんでまた今の時期なの?」

「次の大規模討伐に向けての貯えが必要じゃろ?だからじゃよ。しかも、素材となる薬草が育ちにくい時期というのもあるからの。ほれ、さっさと残りの荷台も査定しようとするかの。せっかく新鮮な素材が台無しになるぞ?」


 ドグナに言われセキメは少し慌てたように査定の準備に入る。


「それはいけませんね。急ぎましょう」



 それから、無事査定も終わり再度ルギュス商会の受付に戻るセキメ。

 そこで、今回の査定の結果を待ち売却分の金額を受け取るのだった。


 因みに、今回の売却分は食材の買い込みも多くあるという事で、荷台が通常は

 2台なのだが、いつもより1台多く3台で来たためか受取金額も多かった。

 その金額はなんと20万7867貨円で金貨2枚に銀貨7枚、小銀貨8枚、銅貨6枚、小銅貨7枚を手に入れた。


 ふむ、

 20万貨円か・・・これなら食料も足りない分は買いそろえそうね。


「セキメさんお疲れさまでした!こちらが今品薄の買い取り素材一覧です」

「ありがと。あら?薬草はまだ足りないのね?」

「そうですね・・・あればあるだけ助かりますね。ただ、その他の素材に関してもメルガイや周辺の町や村で足りていないものなので、薬草の買い取り金額が低い素材より他の素材も少しあると助かるんですが・・・ほら、うちはそこまで大きな商会じゃないから、そう言った他所の商会の買い取り競争には勝てないから、なかなか集まらないんですよね・・・」

「前にも言っていたわね・・・流石にうちも全部の素材は無いわ。活動拠点が確か、マギシャル第7森林って言ったから、そこで手に入るのしか持って来れないわ」

「活動場所は何処かの森林だとは思ったんですが、マギシャル第7森林だったんですね!あそこで活動している冒険者の方少ないから、逆に穴場になっていたんですね・・・」

「あら?そういえばどうして少ないのかしら?」

「それはですね、魔物が中途半端に強いんですよ・・・。普通は弱い魔物のエリアと強い魔物のエリアが別々になっているものですよね?第7森林はそれが無く探索が大変って聞きましたよ?」

「そうだったの、それは知らなかったわ。でも、もうすぐ第7森林は探索しつくすから別の所を探すって言っていたわ」

「それなら、おすすめがありますよ!」

「あら、ほんと?ちなみにどこかしら?」

「東北の沿岸地帯周辺なんてどうですか?第7森林を探索できる実力があるならおすすめですよ?」

「東北の・・・そこは何があるのかしら?」

「名前はないんですが小さめの森林が隣にあって、沿岸地帯はほぼ岩石で出来ていて金属の鉱石の材が沢山・・・勿論、海近くの砂浜には海ならではの素材も豊富なんですよ・・・ただ、そこに出てくる魔物が少し厄介なの」

「鉱石に海ならではの素材ですか・・・。確かに鉱石なんかはうちも必要ですね。魔物が厄介っどんな魔物が居るの?」

「森林には動物や魔物はそこら辺の魔物と変わりはないんですが、問題は沿岸地帯の岩石エリアと砂浜の所ね。岩石エリアは体が鉱石で出来た魔物が居るんだけど、体が硬くてなかなか倒せないの。ほかに出てくる魔物と言ったら爬虫類系の魔物かしら?爬虫類系の魔物は状態異常の攻撃に加え、周りの風景に体の色を合わせて隠れて襲ってくる魔物も居たわ・・・。砂浜はタートル系の魔物が居るわ、タートル系の魔物は甲羅が邪魔で倒しにくいのよね・・・。甲羅自体は高い金額で買い取れるから傷も余りつけずにってのは難しいかもね。あっ!砂浜には海の中から攻撃してくる魔物もいるから気を付けてね?ってな具合で大変な場所だけど、鉱石・鉱石系の魔物の素材・森林の素材・砂浜の素材・海の素材が一気に集まる穴場なのは間違いないわ・・・ただ、大変ってなだけで殆どの冒険者から避けられてるから、そこの素材はいつも足りないのよ」

「結局、この足りない素材メモの多くが集まる場所ってところね」

「あっ、分かります?」

「流石に分かるわよ。ただ、うちの探索チームがそこに行くかはまだ分からないから、期待はしないでよね」

「大丈夫ですよ、その時はある素材を買い取るまでですから!」

「ふふっ。たくましいわね」

「商人ですから」


 そんな情報を仕入れながらセキメは次なる場所に移動する。


「次は、しまったわ。ルギュス商会で買うものがあったんでした・・・。今更戻るのもね・・・どうしましょうか?二人とも?」

「クゥ~ン」

「ガウガ!」

「ふむ・・・なるほど・・・分かりませんね。コボマルもコジカルもこちらの話を理解は出来てるのから、頑張ったら話せるようになるまで時間は掛らないと思うけど・・・まぁいいわ。ルギュス商会の買い物は明日にして、今日は他の買い物をその分多くして、明日の負担を減らすようにしましょうか?」

「「ガウ!」」

「ふふっ、今のは分かったわ。了解って言ったのね」


 そう話しながらも歩き続け次の目的地に到着したセキメ達。

 ここは果物や野菜またそれらの種や苗を販売している専門店だ。

 ルギュス商会にも少しの種類ならあるが、やはり専門店には敵わなく種類も数も多いし、値段も他の商会よりは安く販売されている。

 ここに来た理由はもちろんそれらの商品を買うためである。


「こんにちは」

「いらっしゃい。あら、セキメさんじゃないかい、いつもありがとうね」


 この専門店にはかなりお世話になっているのだ。

 れもそのはず、拠点にある農場に必要な種や苗の多くはここで購入しているし、毎日の食事の野菜や果物もここで購入をしているのだ。

 しかも、人数が人数なだけに一回買う量も多く、この専門店にしたら貴重な上客の一人となったセキメ。

 だからか、最近は何気にサービスもしてくれたりと嬉しいことが多い。


「今日のおすすめの野菜と果物は何があります?」

「今日のおすすめは、隣村から直接届いたこれだよ。どうだい、味見しておくれ」

「すみません、いただきます・・・あら、おいしい。そうねこの果物を1箱とそっちの果物と・・・これと、あっこれもいいかしら?野菜はいつもの分量でお任せするわ」

「おや?いつもより量が多いみたいけど?大丈夫かい」

「ええ、今日はいつもより1台多く荷車を持ってきてるから大丈夫だわ」

「それなら大丈夫そうね。そうだ、珍しい果物の苗が手に入ったんだけど見ていく?」

「ほんとですか?おいしい果物が生る苗だったら買っていくわね」

「まいどあり。それにしてもセキメさん聞いた?」

「えっ?何がです?」

「ほら最近、この商業地帯の近くにあった、元大富豪の土地が誰かに購入されたらしいわよ?」

「あっ・・・その土地って広い土地で、草木が多い茂っていて、なおかつ奥にはボロイ屋敷があった場所ですよね?」

「そうなのよ、今日常連さんが前を通ったら草木がきれいに整備され、屋敷の前には、小屋が建っていたそうなのよ」

「あーっ、その土地ってもしかしたら、私達の事かもしれないわ・・・」

「えっ?セキメさん達だったんかい!?だ、大丈夫なのかい?あの土地は色々良い話がない土地で有名だったけど?」

「そうね・・・今は何も問題がないから大丈夫じゃないかしら?」

「そ、それならいいんだけど・・・とにかく気を付けなよ?」

「心配し過ぎなようだけど・・・とにかくありがと、気を付けるわ」


 そうして無事に買い物も終わり、セキメ達は拠点へと戻っていくのだった。


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