違った日の1日(ソウシュ)
仕事が忙しくかなり不定期な更新となっており、申し訳ございません。
ブックマーク登録と評価をして頂けると嬉しいです。
誤字脱字や文章が幼い所があります。
Σ(ノд<)・・・。
・・・と、という事で、此れからもよろしくお願いいたします。
「ソウシュさま、じゅんびが、終わった」
「ありがとうココロ、では行きますか」
私達の朝はそうして始まる。
昨日までは私達の部隊は料理を任されていたが、それはセキメの部隊が行ってくれる用になり、私は我が主であるハンス様に剥ぎ取り・農業・家畜の仕事を与えられた。
今話しかけてきてくれてたのは、コボルトリーダーのココロで私達の仲間の魔物の中で、言葉を話すことができる3匹の内の1匹です。
他には、セキメ部隊に居るコボルトリーダーのコルトとゴブリンのゴータですね。
部下との意志疎通をするための重要な存在とも言えます。
私の仕事と言えば部下への指示と作業の振り分けで、勿論私も作業を行っていますが、私達の仕事の中で最も時間が掛かる仕事はやはり農業ですね。
剥ぎ取りも時間が掛かかりますが、1日の剥ぎ取り数はコクセキやハクの討伐数に応じて変わるので、何とも言えません。
牧場に放している動物や大人しい魔物も、1日に1回様子を見るだけで終わりなのでそれほど苦ではありませんし。
ああっ、でもこの惨状は流石に酷いですね・・・全く何をやっているんだか・・・。
何が酷い?そうですね・・・まずはベビーゴブリン達に今悩まされているのです。
「「「「「ギィーーヤァー!」」」」」
「グギー!」
「グギィー!」
「ガウー!」
「お、おい!そっちに行ったぞ!」
「だぁーっ!分かってるよ!」
新しく仲間に加わったベビーゴブリンは全部で57匹も居ます。
そんなベビーゴブリン達は農場に着いた途端に遊び、駆け回って居たそうなんですが、今は躾役で仲間になった9匹のコボルトリーダーとゴブリンソルジャーが2匹、ゴブリンメイジが3匹が悪戦苦闘して1匹1匹捕まえている状況です。
ですが、其では手が足りず奴隷達16名もベビーゴブリンの捕獲を行っている模様です。
元々私の部隊に居たコボルト達は呆れたようにしているものの、てきぱき捕獲しているみたいですが、何とも器用な事と思ってしまいました。
先に農業の準備に行かせたのは間違いだったんでしょうか?農場でこんなに暴れられても困ります・・・特に私達が一生懸命手入れした場所等は・・・何とかそこに入らないようには食い止めて居るみたいで、古株のコボルト達は本当に頼りになります。
「全く、仕方ないですね」
かといってこのまま仕事をせずに遊んでいるわけには行きませんね。
「水縛縄!」
私のオリジナル魔法の水縛縄は、相手を拘束するためだけに考えた魔法で、水とは思えないくらい・・・それこそ鉄以上頑丈な拘束力をもつ。
私の生み出した水は私の魔力をふんだんに流れていて、それが要となっているのですが、この魔法は奴隷を捕まえる為だけに考えた魔法でしたが案外役に立ちます。
「「「「「ギャピー!」」」」」
ソウシュの水縛縄がベビーゴブリン達を次々捕えていく。
「な、なんだ!す、すげぇ・・・一瞬かよ・・・」
「魔物達といい、ソウシュ様といい何なんだ此処は・・・」
「そ、そもそも此処は本当にイースラなのか・・・?」
「お、俺に聞くなよ・・・あの豪邸や俺達の家の土地にしても、この農場を見てみろよ・・・イースラにこんなに場所あったか?あったにしても、この広さを貴族じゃない個人が持ってる筈はないんだが・・・」
「・・・・・・」
「聞いた話だが・・・動物や魔物を管理している牧場って呼ばれているところも在るらしいぞ・・・」
「それに加えこの前話があったダンジョンもな・・・」
「「「「何なんだ此処は!」」」」
あれから少しの時間がたち、ソウシュ達はやっと農業の作業を始められた。
先程の事からベビーゴブリン達は一塊に作業させずに一人の部下や奴隷に1匹から2匹受け持ってもらい作業を開始した。
そのせいもあってか、あのベビーゴブリンが真面目に仕事をし始めて何だかんだでスムーズに作業が進んでいく。
「なかなか素直な子達ですね。これなら今日の作業目標は終わりそうです」
(((どこが素直な子達だ!)))
まぁ、ソウシュのお話でベビーゴブリンが怖がって言うことを聞いているだけの状態だが、作業目標の畑の拡張と種まきや苗植え等が終わりそうなのは間違いなかった。
この農場では、ハンスが、ベルナートから貰った種や苗を初め、メルガイで購入したものや、コクセキ達経由で手に入れられた野菜や果物に穀物それに色々な薬草が植えられている。
また、ただ植えられているだけではなく、ハンスの父親のオールドにソウシュが教わり一部は品種改良している所まである。
それらが企画別に区分けされ規則正しく植えられている。
(ふふっ、私達の頑張りで皆さんの食事事情が賄われるようになるのはもう少し後ですが、これは本当に遣り甲斐がある仕事ですね)
ハンスに忠実なソウシュに農業の楽しさがどんどん蓄積されている瞬間であった。
(ただ、水撒き時に水場が少し遠いのが不便ですか・・・ハンス様に水場の変更を上げますか?・・・それもありですが・・・そうです!私が水属性の魔法を教えれば良いんですね!・・・それ以外にも使えそうな属性も・・・それは良い考えですね)
ソウシュのその考えが実行されるまで其ほど時間が掛からず、教え始めたのは、昼飯の後と作業終了時の時間に行われた。
部下達は魔法を教えてもらえる事で喜び、奴隷達は俺達なんかにも教わって良いのか焦っていた。
そうして、慣れてない新しい仲間や奴隷達は今日1日の農作業でヘトヘトになりながら、自分達の家へと帰って行った。
「ふむ、皆さん中々でしたね」
「はい、はんすさまの、しんぱいされていることは・・・さいしょはありましたが、それからはまったくありませんでした」
「そうですね。ココロさんはどう思われますか?」
「どれいのかたたち、ですか?」
「そうです」
「はじめは、なにかわかりませんが、ようすをうかがうようなたいどはありましたが、さいごはそれもすこしなくなり、えがおで、かえっていかれましたので、けねんしていることはないかと、おもいます」
「そうですか、やはりココロさんもそう思いますか・・・分かりました。また明日様子を見て変なところがないかチェックしましょうか」
「はい、わかりました」
牧場に残っていたのはソウシュとコボルトリーダーのココロだったが、奴隷達の様子を今日一日の作業中ずっと監視をしていたのだ。
勿論気づかれないようにだが、奴隷達の奴隷になった経緯から何処か不安があったハンスは、ソウシュに監視も兼ねて仕事をお願いしていた。
不定期にだが、奴隷達の様子をコープル領主のトデインがチェックしに来るので、奴隷については蔑ろに出来ないのだった。
それからソウシュとココロも牧場の点検をし、拠点へ帰っていく。
次の朝ソウシュ達の姿は農場ではなく拠点にある奴隷達の家がある
広場に集まっていた。
「はい、今日はココロ達はまず、2日分の剥ぎ取りがありますのでそちらを作業してください」
「わかりました!」
「「「ガウ!」」」
コクセキ達が討伐した魔物の剥ぎ取りは農場ではなく、専用の作業場で行われる。
その作業場は豪邸の敷地や、農場に牧場のところでもなく、奴隷たちの住む所の近くにある建物だった。
奴隷達が来る前は牧場や農場と決まった場所は設けてなかったが、ソウシュがハンスに進言しその場所が決まったのだ。
なぜ?この場所かは奴隷達の農作業が終了した時間にも、自主的に剥ぎ取りが行えるようにだった。
奴隷が自主的にそういった事はするのか?と言われたらそれは奴隷達次第でもある。
それはハンスが奴隷達を此処に連れてきた時に、決めたいくつかの決まり事がある。
その中には朝昼の作業は通常に行い、4日に1回の休日を設けること。
その休日に何をしててもいい日を設けた。
あるものはダンジョンに、畑に、剥ぎ取りに、寝て過ごすなり・・・ただ、それはこの拠点、農場、牧場の3つの場所限定であるが・・・。
それらの行動で手に入れた、もしくは働いた分は日用品や、嗜好品との交換又は、支給が貰える。
例えば、1日目の休日に自分の土地貰い耕し、働いてその支給で種や苗をもらい植えそれが実れば、更に効率よく支給品と交換されるようになる。
それは、1人、1人の考え方次第でよりよい生活が出来る。
「次に昨日に引き続き、奴隷達の方、ベビーゴブリン達、ゴブリン達とコボルトリーダー達は農作業ですね」
「うっ!一人辺りのベビーゴブリンが増えるのか・・・」
「何か問題でも?」
「い、いえ、問題ありません!」
「よろしい、それでは各自作業をしてください」
奴隷達はとても真面目に働くようになって、本当に助かっています。
最初は何をするにしてもやる気がなかった彼らですが、今は見間違えるほど態度を一変し、非常に協力的になられました。
まぁ、それは今は良いとして、私の部下のコボルトやゴブリンはやはり魔物・・・何処か強さに憧れがあるみたいで、手が空いた時はお互いに模擬戦を行っているようで、何故かそれを見たベビーゴブリン達も、少し興奮した様子で見居ってます。
それで興奮したのか、ベビーゴブリン同士の模擬戦にも発展してますが、多分強さに憧れているのでしょうか・・・まぁ、取り敢えず私としても問題もないのでこのまま放置でも良いんですが、なんと言いますか、立ち回りがかなり雑過ぎですね。
このままだと変な癖がついてしまいそうです。
・・・・・・仕方ありませんね。
毎日1時間位でも、戦闘の訓練をしていきますか。
戦力はあった方が、良いような気もしますし・・・。




