表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
冒険者クエスト  作者: チョコミルク
剣魔学校入学~
66/87

61 試験1

 

「よし!次は俺達のクラスだな!張り切っていくぞ!」


「「「「おーーーーーーっ!!」」」


 Fー2クラスの気合いの叫びと共に始まったダンジョン探索許可試験、チームの数は8チームでハンスだけが個人の試験になる。

 試験官の理事長は誰からでも良いと言っていたが、クラス全員の希望でハンスは1番最後に試験を受けることになった。

 その内容は誰もが先にしてしまうと自信を無くし、ハンスの後に試験をするのが嫌だったからであった。




「ふむ、初めは君等からかの?それじゃ配置に着いたら始めるかの」

「「「「「はい!よろしくお願いいたします!」」」」」

「ほっほっほ、元気が良いの。どれ!」


 いち早く召喚された魔物は、先程から生徒達の試験でも使用された魔物でホーンラビットって言う魔物だ。

 ホーンラビットは額に鋭い角があり、その角を体当たりしながら刺してくる魔物で、町の外でも見かけるポピュラーな魔物だ。

 初めは1匹と少ないが、基本は討伐試験は全部で3がありその都度魔物も数も変わってくる。

 ダンジョンに潜るためのランクに応じて試験の内容は決まっているがランク1なら試験は3つだけで良い。

 更にランク2を受けるなら更に試験数も3つ増えていくらしい。

 現時点の合格者はランク5が最高らしいが、通ったのは3年生のSクラスの3チームだけらしい。

 個人で受けた生徒は最高でランク3となかなか厳しい試験だったらしい。


 それもそのはずで、今までの受験生達の大半で見られたのは魔物と戦うのが初めてなのか、躊躇しながら戦闘を行っていた者までいた。

 1年生で10歳位の年齢なら仕方がないのかも知れないが、1年生の合格率は低すぎのようにも思えた。


 なら、Fー2クラスはどうかと言うとここ最近でだが、魔物との戦闘経験は全員がある。

 今試験を受けているチームメンバーで誰も躊躇するような者は居ない。

 なら何処で魔物と戦う経験が?って思うが、初め試験内容の偵察に来たFー2クラスは魔物相手の試験と思っていなく動揺していた、クラスメイトもほぼ全員が魔物と戦った事が無かったのだから。


 そこでハンスはメルガイの外で魔物討伐の経験をしようと教師陣に申請するも許可が降りはしなかった。


 内容は「何かあってからでは遅い」の一言。

 授業が終わり外に出ては大変危険だからだった。

 だが、個人の責任で行くのなら許可は要らないが、何かあっても剣魔学校側は動けないとの事で、そう言われれば諦めるしかなかった。


 最終的に仕方なくハンスの召喚魔法で訓練したのだった。

 ハンス自体も聖魔召喚とゴータ達のような従える者以外の召喚は初めてだったのだがそう難しくなく、召喚に必要な物は持っているので問題はなかった。

 必要な物とは召喚しようとする魔物の体の一部のみだったので、それは大量にアイテムボックスに入っていたからとも言える。

 ハンスのアイテムボックスには小さい頃から討伐された魔物が収められていて、今ではコクセキ達が更に討伐しているので現状増えつつある。

 冒険者ギルドに売りに行っていると言っても、売れない部位を持っていっても処分費が発生するらしく、売れない物以外はアイテムボックスにしまっていたりする。


 で、放課後の訓練で召喚魔法を使った結果は・・・まぁ、引く位に驚かれてしまったが・・・今となっては「やっぱりハンスだからか・・・」と納得してくれたようだ。


 今試験に参加しているのは我がクラスの第8チーム、リーダーはキンケイド君だ。


 名前 トト・キンケイド

 種族 獣人(豹人族) 年齢 10歳

 固有スキル【加速Ⅱ】【爪Ⅰ】

 魔法スキル【水魔法Ⅰ】

 常時スキル【杖Ⅰ】【指揮Ⅰ】【魔力Ⅰ】


 落ち着いている彼、キンケイド君は獣人なのに魔力が高く、最近だが【水魔法】を使えるようになった逸材で、今まで戦闘をした事がなかったが、接近戦は苦手なちょっと変わった獣人だ。

 そんな彼が率いるチーム『クロス』はクラス唯一の6人パーティーだ。

 他のチームは5人で編成されているので、よそのチームより個人の役割や負担は少ないが、リーダーの負担は大変になる。

 確かに戦力やチームの安定力を考えて俺がチーム分けをしたが、このチームには少しの不安もある。


 名前 テールド・デリス

 種族 人族 年齢 10歳

 魔法スキル【火魔法Ⅰ】【土魔法Ⅰ】【風魔法Ⅰ】

 常時スキル【杖Ⅰ】

 

 そう、デリスさんがこのチームには組み込まれているのだ。

 デリスさんと言えば、魔術学科で魔法の暴走を起こしたクラスメイトで、あの後も落ち着いてれば何て事はないがテンパったりすると魔力を過剰に使用する癖があり、少し不安がある。

 その為同じパーティーメンバーには全員に対してあるものを渡しているのだが・・・不安である。


 名前 クラリンス

 種族 獣族(兎人族) 年齢 10歳

  固有スキル【聴覚Ⅰ】【脚力Ⅱ】

 魔法スキル【聖魔法Ⅰ】

 常時スキル【杖Ⅰ】【短剣Ⅰ】


 クラリンスはチームの回復や強化魔法を担当している。

 出番は余り無いように見えるが重要なポジションでもある。

 今は短剣の投擲の訓練中だ。


 名前 サルート・ルチア

 種族 獣族(猫人族) 年齢 10歳

  固有スキル【集中Ⅰ】【早さⅡ】

 魔法スキル【風魔法Ⅰ】

 常時スキル【弓Ⅱ】【料理Ⅰ】【釣りⅠ】


 クラスで1番素早く動けるルチアは相手の行動を阻害するような攻撃を訓練中であるのだが、体力が余り無いため最近では体力強化訓練をしている。

 弓の腕は申し分無かったのだが最近【風魔法】を覚えさせ、更に腕を上げていた。


 名前 タルス

 種族 人族 年齢 10歳

 魔法スキル【風魔法Ⅰ】

 常時スキル【剣Ⅰ】【格闘Ⅰ】【商業Ⅰ】【算術Ⅰ】

 スキル【見切りⅠ】


 タルスはもともと戦闘経験が無く人一倍努力し【剣Ⅰ】【格闘Ⅰ】をスキルとして昇華させるだけでなく、【風魔法】も覚えた逸材だ。

 これからもかなりの上達の見込みがある。

 ただ本人曰く、戦える商人を目指してるとか・・・


 名前 ドルト

 種族 ドワーフ 年齢 11歳

  固有スキル【力Ⅰ】

 魔法スキル【火魔法Ⅰ】

 常時スキル【斧Ⅰ】【鎚Ⅱ】【鍛冶Ⅱ】


 ドルトはチーム『クロス』の火力担当で近接の戦闘に置いては高い攻撃力を誇るが、素早くはなく敵の攻撃の被弾数は1番だ。

 だが、ドワーフ特有の頑丈さがあり打撃によるダメージにはある程度耐性があるみたいだが、スキルとして耐性スキルが生えてないので余りあてには出来ないのかもしれない。


 そんな彼等の前に召喚されたホーンラビットは何時でも動ける様に身構えている。

 チーム『クロス』の皆も気を抜いていなく陣形を整え、試験の開始を待つ。


「ふむ、準備は良いようじゃの。それでは試験開始じゃ」


 理事長の開始宣言の後ホーンラビットは直ぐ様動き、チーム『クロス』目掛けて突進をしてきた。

 ホーンラビットの最大の攻撃である突進からの自慢の角刺し攻撃である。

 適度な距離から突進によりスピードを上げた状態でのジャンプ角刺しはまともに食らえば危険な攻撃だが、相手は1匹で冷静な判断が出来るうちは俺達なら問題はない。

 ホーンラビットは前衛に位置していたタルスを目掛けて攻撃を仕掛けてくるが、タルス本人は身体を横にずらしながらショートソードを振るう。


 振るわれたショートソードにより首の後ろに一撃を食らったホーンラビットは地面に叩き付けられた。

 ホーンラビットはそれだけでダメージにより動けなくなってしまうが、ドルトによる斧の振り下ろしで絶命しその体は黒い靄を出し消えてしまう。


「ふむ、なるほどの・・・。次の試験に移るかな?」


 1回目の試験は余裕を持ちクリアー出来、理事長は次の試験に挑むか聞いてくる。

 後に2回でこのランクはクリアーとなる。


「お願いいたします」


 キンケイドの言葉が終わると次の魔物が召喚される。

 次の魔物はジャイアントバットが1匹だ。

 ジャイアントバットの脅威となる所は狭い空間での素早い飛行と回避力の高さだ。

 攻撃事態は噛みつきや吸血で其ほどダメージを負うことはないが、集団で現れるため厄介な魔物でもある。

 大きさは30㎝と小さくやたら素早っこいので、新人冒険者が攻撃を当てるのに苦労する。


「2回目の試験開始じゃ」


 キンケイド達の準備が整ったのを見て試験の開始を告げる理事長。

 ジャイアントバットは空高く舞い上がり、右へ左へ飛びながら近付いてくる。

 タルスやドルトの前衛は自分の武器が届かない距離にジャイアントバットが居るため何も出来ず、武器を構えるのみだ。

 近付いてくるスピードはゆっくりだが、ジャイアントバットは狙いを定めるとタルスに向け一気に急降下をして大きな口を開く。


「やぁ!」


 タルスは自分の攻撃範囲に入ったジャイアントバット目掛けショートソードを振るうが、ヒラリと交わされてしまう。

 ドルトの斧での攻撃はタルスまで被害が及ぶかもしれないから動けずにいた。


「ギィ!」


 そんなジャイアントバットに1本の木の矢が突き刺さり絶命させる。


「ナイス、ルチア!」


 それはルチアが放った攻撃だった。

 集中し放たれた木の矢はジャイアントバットの胴体に突き刺さり一撃で絶命させた。


「良い連携じゃの。次じゃ、次に移るぞ」


 次に召喚された魔物は、ダンジョン一階に出てくる魔物の中でも1番強いとされているキラーセンチピードだ。

 キラーセンチピードは全長は平均1mほどだが、顎がかなり発達しており強力な噛みつき攻撃と、噛みつきに合わせて酸性の液体を牙から出してくる。

 その液体は皮膚につくと軽い火傷みたいな症状が現れ、とても危険な魔物だ。

 攻撃も脅威だが生命力も強く、もし胴体を半分に千切ったとしても下半身は無秩序に暴れまくり、上半身は痛みで暴走したように襲ってくる。

 何とも厄介な魔物だ。だが、その体は見た目程固くも丈夫でも無いのが救いである。

 魔物ランクもGランクと低く設定されているが、その実力はFランクに近い。


「ほれ、始めじゃ」


 理事長の宣言から始まった3回目の試験。

 だが、今までの試験と違って開始早々魔物が襲っていくようすはない。


「キシシシシシシィ!」


 独特の声で威嚇するキラーセンチピードはもともと物陰に隠れて敵を襲うタイプの魔物で、こう目の前に相手が居るときは威嚇をし隙を見て襲い掛かってくる。


「ウォーターボール!」


 魔法を唱えるキンケイド。

 ただ、隙をつかないその魔法は簡単に避けられる事になったが・・・


「「「ウィンドカッター!」」」


 デリスにルチアにタルスの風魔法であるウィンドカッターに、キラーセンチピードは避けた隙をつかれ意図も簡単にその身体を3当分にされ、最後はドルトが頭を斧で割り戦闘が終わる。


「うむ!それまでじゃ」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ