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冒険者クエスト  作者: チョコミルク
剣魔学校入学~
63/87

58 魔術学科での出来事

 

「おはよー」

「おはよ!今日は少し遅かったじゃないか?」

「昨日は寝るのが遅かったからな」

「お前もかよ!」



 休みも開けて、ハンスは剣魔学校の教室に居た。

 初めの教室の雰囲気からは考えられないくらいに、クラスメイト同士も仲良くなっていた。


 仲良くなっているのは良いことだが、他所では見ない光景として、貴族と平民が和気藹々と世間話をしている。

 本当に良いクラスだと思う。

 何処と無く一人一人に余裕が出て来はじめた様にも見える。


 学校生活に慣れてきたって事かな?


 そう、ハンスは考えていた。

 それはあながち間違いではないのだけど・・・クラスメイト達に芽生えたのは友情。

 原因はハンスが放課後行うデスマーチ・・・いや、違う、訓練のせ・・・お陰だ。

 同じ境遇で行う、地獄の様な訓練。

 これで、ただ、キツいだけなら誰も着いてきていないだろう。

 それに伴う実力が着いてきているから誰1人として脱落者がいない。中には訓練を!と急かしている生徒まで現れる始末だった。


 昨日作ったダメージリングとリジェネレーションリングは今日の放課後に渡す予定だ。

 朝は朝でホームルーム前はクラスメイトも揃ってなく、ホームルーム後はそれぞれの学科の場所へと移動するから渡す暇なんて無いのだ。


「皆揃ってるか?ホームルーム始めるぞー!」


 どうやらキリシマ先生も来たようだ。

 席から離れていた生徒は自分の席に戻る。


「今日の連絡事項は、2ヶ月後にある各学科の確認テストについてだ・・・」


 確認テスト・・・確かブイエル君は年に6回あって、授業の理解度や現段階でどれ程身に付いているか確かめるためのテストだったよな・・・それに応じて学課の進捗が変わり、突出している生徒はクラスの移動もあるとか・・・


 どうやらキリシマ先生の説明も内容みたいだ。

 テストの内容は学科によって異なり筆記だったり、実地テストだったりするらしい。


 とわ言え、まだ大半の学科は実地訓練していないので流石に不安なところはある。

 筆記なら今のところは問題ないのだけど・・・



 ホームルームも終わり魔術学科に来ていた。

 魔術学科は今日から実地訓練があるから教室ではなく、第2魔法実技体育館に来ていた。



 魔術学科もやっと実技か・・・楽しみだな。

 体育館の中はいくつも床に魔方陣が書かれていて、対象な所には木で出来た的が置いてある。

 クラスメイトも魔術の実技は楽しみだったんだろうか、皆もそわそわしている。


「お待たせ、魔術学科始めるわよ」


 フローリン先生が来て魔術学科が始まる。

 剣魔学校には決まった制服があり、生徒は学生服、教師は教師服を着ているのだが、今日のフローリン先生は学科で着ていた制服とは少し違う。

 実技と座学では制服は違うのだろうか?


 ※※※フローリン先生の制服に【鑑定】をしてみて下さい※※※


 ん?【鑑定】を?


 剣魔学校制服 ランク:2


  上質な繊維に魔力を練り込みながら作られた制服。

 剣魔学校の教師が着る制服で、着るものに微量に魔量上昇と微量に魔法耐性の効果がある。

【魔力微】【属性魔法耐性微】


 ふむふむ。

 効果は低いけどスキルが付いているのか・・・じゃぁ、うちらの制服は?



 剣魔学校制服 ランク:1


 剣魔学校生徒専用の制服。

 遠くからでも剣魔学校生だと分かるように作られた。

 生地は丈夫で破れにくくなっている。


 んん?酷くね?先生だけ良いの着てるよ?

 何?この制服もしかして、自分で魔改造しなきゃなの?

 やっちゃうよ?制服は改造しちゃ駄目とは言われてないし、上級生も自分なりに、着崩してるし、トゲトゲ付いてるし、キラキラも付いてるし、良いよね?うん、今日帰ってやってみよう!


「、今日の実技は・・・」


 い、いかん。授業に集中せねば!


 えっと、今日の授業は各自属性初級魔法の習得と、出来るものは魔法射撃の訓練?

 ・・・あの的に当てれば良いのか。

 俺は初級魔法は使えるし、魔法射撃の練習か・・・えっと、当てられれば良いのか?威力関係なく・・・うん、これは、今魔改造出来るんじゃね?良しやっちゃおう!


 クラスメイトが悩みながら初級魔法の習得してる横で、ハンスも悩みながらどんな魔改造をするか考えていた。

 クラスメイトが魔力を練り、魔法射撃の訓練してる横で、ハンスも魔力を練り、魔改造にせいを出す。


 うん、完璧な作戦だな。


「先生!ハンス君が光って眩しいです!」

「ハンス君、君はさっきから何をやっているのかな?」

「!?」


 な、何!ば、ばれただと!完璧な作戦だったのに・・・これはあれだ、クラスメイトが裏切ったのか?そうか、裏切られたのは物凄く悲しいが、よし、今日の君の訓練は特別メニューにしてあげよう!


「先生!ハ、ハンス君から変な威圧ががが!」

「はぁ・・・本当に何をやっているのよ・・・」


 どうにか魔力を練り込みながら魔法射撃をするときに失敗したと言ったら、取り敢えずは誤魔化せたようだ。

 危なかった・・・でも、そのお陰で魔改造の完成である。


 今回使った物は、これが無くては始まらない!剣魔学校制服に魔力触媒として、魔力を与えまくった俺の血少々に、トッピングに魔力を多く添えながら、付与魔法連発だ。


 そうして出来上がったのがこちら。


 剣魔学校制服(改) ランク:5


 剣魔学校生徒専用の制服。

 遠くからでも剣魔学校生だと分かるように作られた。

 普段でも生地は丈夫で破れにくくなっている。が、大量に魔力を練り込まれ。微量だが神気が宿っている。

【物理攻撃耐性Ⅰ】【属性魔法耐性Ⅰ】【聖魔攻撃耐性Ⅰ】【精神攻撃耐性Ⅰ】【常体異常耐性Ⅰ】【神魔法耐性Ⅰ】



 うん、良い出来に仕上がった。

 俺が取得している耐性系のスキルは無事に付与できたみたいだ。

 実は俺が前から付与魔法を使ってはいるが、ここで欠点もある。

 付与魔法自体は使用者が取得している、スキルや技能に魔法しか付与できないのだ。


 まぁ、それは当然と言える。

 自分が覚えてないものは逆立ちをしたって付与は出来ない。

 また、取得しているスキルが全て付与できるのか?と聞かれたらちょっと難しいかもしれない。

 付与するに当たって、付与がなりにくいスキル等があるみたいだ。まあそれは、俺の感覚なのだが。


 ただ、今思えば学校生活に耐性系のスキルが付いた学生服が要るのかと聞かれたら、要らないと思う。

 違う付与が良かったかな?


 さて、気にしたら敗けだと思うから気にしないようにしよう。



 で、魔法射撃の訓練の方ではクラスメイト達の一部が各々的に当てる訓練をしている。

 先生は魔法習得組に手いいっぱいなようで、こちらまでは見れていない。


 クラスメイトを見てみると同じ魔法でも、威力やスキルがバラバラだ。

 基本属性のスキルはあるみたいだが、熟練不足なのは見てとれる。


 んーっ、魔力の練りが甘かったり、魔力の込めすぎだったり、課題は沢山あるな。

 魔術は魔力があれば発動はする。

 だが、魔力をきちんと理解し、操作し魔力を流さないと意味はない。

 魔力不足で起きるデメリットは、威力やスピード不足。

 魔力過多で起きるデメリットは、コントロール不良と暴発だ。

 魔力制御が上手くなれば暴発なんてそう起きないが、自棄になり無理に魔力を流すとそういった事が起こる。


 そう、目の前で起きているように・・・


「ふぇぇ・・・と、止まらない!」

「デリスさん!気を確かに!魔力に集中して!」

「フ、フローリン先生!」

「なっ!皆その子から放れなさい!」


 フローリン先生はそう言ってデリスから生徒を遠ざける。

 フローリン先生はフローリン先生で逆にデリスに向かって走り近付く。


「ふぇぇ・・魔力が、吸われる・・・」


 魔術が暴走すればどうなるのか。

 それは簡単である。そう、爆発だ。


 暴走した魔術がある程度成長したら、自分の意思とは別に魔力が抜かれていき魔術の威力がでかくなる。

 その威力は魔力をつぎ込んだ分で変わるが、この魔力量なら半径は15m位か?


「ハンス君!直ぐに離れなさい!危険だわ!」


 俺の位置は初めデリスには少し距離があったが、フローリン先生と同じく急いで近付いていた。


「先生!俺やれます!」

「な、何を!ハンス君危険だわ!」


 魔術暴走の止め方は幾つかあるが、俺はこのやり方が1番安全だと思う。


「お待たせ、デリスさん」

「ハ、ハンス君・・・」


 泣きながら俺を見るデリス。

 そんなデリスは非常に危険な状態だった。

 魔術が暴走すれば、規模や暴走場所によっては死に繋がるのだから。それは仕方がない。


 俺のやり方はこうだ!


「!!」


 ハンスが暴走した魔術にさわると、不意に消える。

 今まで何もなかったかのように。

 散々魔力を吸われたデリスは魔力が底をついているのか、意識が欠け始めている。


「デリスさん、しっかり」

「あっ・・・」


 倒れようとしていたデリスを支えながら、微量ずつ魔力をデリスに分け与える。


「な、何が、どうなったの?魔術は?」


 そうフローリン先生が呟いたのが聞こえた。


「暴走した魔術は俺の空間魔法に収納しました」

「空間魔法に収納?ど、どうなっているのよ・・・全く、君は・・・でも、デリスさんが無事で良かったわ。ハンス君もありがとう、助かったわ・・・」

「す、すみません・・・」

「大丈夫かい?デリスさん?」

「は、はい・・・」


 デリスの魔力が、ある程度回復したところで身体を支えていた手をはずす。


「ハンス君、放課後会議室で待ってるわ」


 そう小声でフローリン先生に言われたんだが、何処と無く呆れた表情のフローリン先生を見ると悪いことではないみたいだ。



 その後は授業が再会したが、さっきの恐怖からかデリスは魔法射撃の訓練はしていないみたいだった。



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