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冒険者クエスト  作者: チョコミルク
剣魔学校入学試験
33/87

28 ラザト村

 

 魔物との戦闘も終わり、片付けもした。


 それに2号に空間を操作してもらい距離も稼げた。


 それからも俺はコープルからラザト村までの街道を爆進し、やっとラザト村が遠くに見えた。


 のだが・・・



 目の前にはラザト村の警備兵・・・ええ、まさかの村に入れない案件です。

 コープルの城門みたいなのではなくて、簡易の門には一様警備兵が立っていた。


 夜が遅すぎて中には入れないんです・・・ハイ、まさかの門限を過ぎてしまったみたいで、ほんとどうしよ・・・急いでいるときにこうなるって・・・考えろ!考えるんだ、ハンス!


 ①堂々と正面突破で村に侵入

 ②隠れて村に侵入

 ③色仕掛で侵入・・・あっ、俺男だわ・・・

 ④賄賂で・・・ゲフンゲフン!


 案の定ろくなのが浮かばない、はぁ・・・。


「坊やはコープルから来たのかい?一人で?こんな夜更けに?本当に一人で?」


 そして警備兵の宿舎兼事務所で絶賛取り調べ中!やったね!ちょっとの距離だが村に入れた、ラッキー!


 ・・・じゃねえよ!警備兵が話を聞いてくれないんだ!レインの事をこれまでの事を話したが、てんで相手にしてくれないんだ!


「そうか、そうか・・・坊やは冒険者に憧れて、今は坊やの姫を救う為に捜索中だね。そうか、そうか。だが、こんな夜更けに坊や一人は感心しないな!家は何処だい?ラザトでは見かけない顔だが?本当にコープルから来たのかい?」


 これで何度目だろうか同じ事を聞かれるって・・・

 悪い人ではないんだろうけど嫌になってくる。


「第一坊やは市民カード持っているかい?無いよねぇ、はぁ・・・」


 市民カードはどこの町に在籍してるか記入してあるカードの事で産まれたときに領主から発行されるカードで中には色々と記載されている。

 内容は名前やいつ産まれたのか等簡単な住所に罰則等その他にも書いてある。

 そして、俺は市民カードを持っているが余り人には出したくないも


「あの・・・市民カードあります。そして冒険者のギルドカードもあるんですが?」


「はっ?冒険者カードも?坊や未成年だろ?えっ?と、取り敢えず出してくれるかい?」


 両手のカードを渡し警備兵のおっちゃんが確認してくると言ってバタバタ奥の部屋へと走っていった。


 その警備兵の・・・もうおっちゃんでいいか?

 おっちゃんが暫くして戻ってきたんだが・・・


「えっと・・・コープルの常識外れ神童ハンス君?」


「ぐはっ!」


 そう!これが嫌だったんだ!市民カードの提出!いつかコープルの領主邸を燃やしてやる!

 市民カードにはこう書かれてある。

【常識の外れた事を突発的に起こす神童、案件はコープル領主トデインまで要報告!】がデカデカと書かれてある。

 それなのに【上記案件は極秘案件徹底!】・・・もう、意味がわからない。


「ハ、ハンス君?」


「だ、大丈夫です。そして、ソレデアッテマス」


「くっ、それならコープルの領主のトデイン様に報告を!」


 と言って又バタバタと奥に再度入っていった。

 しばらく待ったんだが一向におっちゃんは戻ってこない。

 暇だ・・・良いのだろうか?取り調べ中だったんだが一人にして。

 もし、犯罪者ならヒャッハー!と言いながら出ていくんじゃなかろうか?

 俺も出ていきたいのだが・・・ヒャッハー!なんて言わないぞ!多分。

 其にしても遅すぎだろおっちゃん。

 暇すぎだ何をして待っとくか悩む所である。



  ※※※


「な、何をしているのかな?ハンス君・・・」


 失礼なおっちゃんである。

 さんざん待たせて第一声がそれであるか。

 本当に待たせ過ぎだっつうの!とは言葉で言えたら良いんだが、そこまで言いきらない俺である。


「暇だったんで、コープルからここまでの間で狩った魔物の魔石に簡易の魔法を入れて魔法魔石にしていたんですが?」


 やんわりと暇だった事をさりげ無く、そう、しっかり伝えましたとも。


「魔石に魔法を!で、でっ魔法魔石に!」


 嫌、そっちはどうでもよくて、暇過ぎたってのに反応してくれおっちゃん。


「っと、魔法魔石は今は良いんだ・・・嫌、良くない・・・ああっ、どうしたら・・・と、取り敢えずトデイン様からの伝言から伝える。≪内容はオールドから聞いていた。夜明けにコープルから増援が着くから犯人の特定をしてくれ≫との事でラザトの警備兵もハンス君に手伝うよう指示があった。又、ラザト村の村長も今こっちに向かって頂いている。すまないが、今しばらく待ってくれ」


 なんだと・・・まだ待たないと・・・魔石は今回の分は無くなったが今まで貯めてきた分ならまだある。はぁ、やるか・・・。


「ち、ちょっとハンス君、また魔法魔石に・・・」


「はぁ、暇なんで」


「あの、聞きたいんだがその魔法魔石にはどんな効果が?」


「魔石のランクが低いので下級魔法を一つ使い捨てで使えるようにしているんです」


「下級魔法を一つ使い捨てで使用!」


 何なの!急に大声出して、あーあ、一つ魔石失敗してが砕けてしまった、勿体ないなぁ。

 良かったよ、今魔石に入れていた魔法は回復できるヒールで!

 これで、攻撃魔法なら暴発していたよ!


「き、傷が・・・ヒール・・・」


 気を取り直してもう一回ヒールを入れよう。


「ハ、ハンス君!」


 ・・・・・・。

 また無駄になってしまった。


「おっちゃん!急に大声出さないで集中出来ないよ!」


「お、おっちゃん・・・いや、すまない・・・」


「って、違うんだ!その魔法魔石の事を教えてくれないか?」


「なんじゃ、騒々しい。どうなっておる?ハンス君と言うのは・・・君だね?」


 おっちゃんが騒いでいる間に知らないおっちゃんが増えた。

 知らないおっちゃんは小太りで頭が剥げていて・・・オ、オークか?


「ギュンテラ様!お疲れ様です」


 警備兵は急に姿勢を正しギュンテラに敬礼をする。

 さっきまでのおっちゃんの態度とは大違いだ。


「コープル領主のトデイン様からの依頼だそうで、詳しくはハンス君に聞くように言われたんだが?」


 この剥げたおっちゃんは誰なんだろうか・・・まさかの村長?

 思い描いた村長と違うんだよなぁ。


「えっと・・・」


「ハ、ハンス君此方はラザト村の村長のギュンテラ様です」


 村長さんでした。

 マジか!オークの亜種じゃないのか?人間か?


「あっ、すみません!この度の内容は・・・」


 ラザト村の村長のギュンテラにハンスは今回の内容を話した。

 ギュンテラも何処か胡散臭そうにハンスの話を聞いていたが、流石にコープル領主からの直接の依頼となっては無下には出来ないみたいで話は聞いてくれた。


 話してどうなるか、早く村に入りレインを捜したいところだ。

 もし、ラザト村を抜けてレイブンに行っていたら距離が開く一方だからだ。

 ハンスは取り敢えず、ぼろぼろの幌馬車で馬1頭しかも馬は黒毛

 その馬車がここに来たのかレイブンに行ったのか知りたいだけだ。

 運が良ければこの村にいてほしい所だ。


「キミ、そのままハンス君の手伝いをしなさい。手伝いが終わったら明日の朝過ぎに連絡してくれ」


 朝過ぎの連絡って、こっちは興味無しでやる気無しかよ!


「わ、分かりました!」


 おっちゃんはやたらと緊張してるしな。

 だが、手伝ってくれるならありがたい。

 そうこうしていると村長のギュンテラは帰っていった。

 何しに来たんだ?オーク亜・・・村長。


「ハンス君とりあえずよろしく。えっと・・・自己紹介がまだだったね?自分はラザト村の警備兵をしているカラガラムだ」


「こちらこそよろしくお願いします」


「でっ、これからどうするんだいハンス君?」


「先程も言った、ぼろぼろの幌馬車で馬1頭しかも馬は黒毛この馬車がここに来たか、又、レイブンへ出て行ったかを調べて下さい」


「分かった。だが、それなら俺一人で大丈夫だけど二人で調べるかい?余り個人情報は見せられないんだが・・・」


「カラガラムさん、俺は結局村の中に入っても良いの?」


「それはもう大丈夫だよ、君の証人にはトデイン様にしてもらったからね」


「トデイン様に?市民カードがあっても普通一人で入れないの?」


「市民カードが有れば問題なく入れるよ。ただ、門が開いている時間ならね」


「・・・以後気を付けます」


「ははっ、そうしてくれ。でっ、ハンス君はどうするんだい?」


「ちょっと村の中を探そうかと思います」


「分かった、だが夜も深いからそれは駄目だね。いくらトデイン様からの依頼でギュンテラ様から手伝うよう言われたけど君はまだ子供で危ないしね。30分待っててすぐ戻ってくるから」


 ・・・確かに子供だが、くぅ・・・こんな時に大人だったらって思うよ。

 それにまた待たないと・・・いじめかね?



「ハンス君!」


 カラガラムさんが戻ってきた。

 30分はまだ経ってないせいぜい10分位だ。

 そして魔法魔石失敗してしまった。

 なに?態となの?狙ってる?ねぇ?つくづく攻撃魔法じゃなくて良かったよ、本当に、マジで。


「カラガラムさん分かったんですか!」


「ああ、ハンス君が言った馬車はこの村にまだ居るみたいだ!この村には宿は二件しかないから後は簡単さ!」


 良かった!やっと追いつけた!

 レイン待っていて!すぐに行くから。


「本当!よし、すぐに行こう!」


「ちょっと待って、応援を呼ぶから。流石に自分達二人だと無理だよ」


 ここでは随分待った、もう待てない。

 この村にはレインが居るなら尚更だ!


「大丈夫!やれるよ!」


「イヤイヤイヤ、駄目だって!待ってて応援を!」


「そんな時間はないよ!早くレインを助けなきゃ!」


「分かってる、分かってるが自分達二人だと逆に危険に去らしてしまう」


 くっ、これなら応援何か要らないって言えば良かった・・・


「じゃあ、俺だけでも行く!宿は何処にあるか教えて!」


「教えれない!いい加減にしなさい!君は子供だ!そんなキミが犯罪を犯す相手にどうするんだ!」


  子供

  そっか、子供か


「いいよ、何人集まったら行って良いんだよ」


「最低でも10人だ、二時間有れば警備兵に村の男達を集めてくるそれ「いい、集めなくても」」


「なっ、集めなくていいって、何を考えてるんだい?大体キミは!!」


「もういい、表に来て」


「ま、待ちたまえ!ハンス君!」


「待ってて、俺が集めてくるから」


「集めるって、意味がわからないよ。何を勝手に外に出てるんだ!もし何かあったらどうするんだ?」


 そして俺は静かに俺達の拠点へと続く空間を出した。


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