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冒険者クエスト  作者: チョコミルク
幼年期
3/87

3 初めましてゴブゴフ、さよならゴブゴフ

僕の身体って魂が3つ融合されてるんだよな・・・よし、忘れたもの勝ち!

にならないかな・・・ほんと。

 次に試すスキル【従える者】についての内容だけど。


【従える者】

 所有している魂の再構築・魂の収集・眷属化・眷属支配・眷属能力向上だ。

 自分、若しくは眷属者が倒した相手の魂を再構築で蘇らせ、眷属として仲間にする。

 再構築された者は元の能力が強化される。

 又、相手の承認を得た場合は眷属とされるが、再構築されていないので強化は出来ない。

その者が倒しても魂は手に入る。


 そして今、僕には融合前に何とか倒せたゴブリンの魂が3つある。

 魂が融合する前から従える者は片鱗を見せていたらしく、既にハンスに集まっていた。


 融合時にはベルナートさんと、バルベリアさんによってゴブリンの魂も融合しない様に気を使ったとか。

それで魔界の神の魂に気が付かなかった。との事だった。

 何か言い訳にも聞こえてきたが・・・。

取り敢えず、ゴブリンの魂を1つ使って再構築してみる。

 目の前にはか細くも時には激しく光る光がゆらゆらと揺れている。

 これがゴブリンの魂・・・これに神格のサポートを受けながら魔力を込めるとその魂は輝きを増した。

その輝きが無くった頃には1匹のゴブリンが立っていた。


「ギィ!グァ!」


 ゴブリンと目が合い、急にゴブリンが方膝をついて座り込む。


「成功・・・か。でもこのゴブリン・・・これからどうしよ?後の事考えて無かったや・・・」


  ***ゴブリンの鑑定結果出せます***


 流石は神格、仕事が速い。


 名前 無し 種族 ゴブリン 年齢 0 主人:ハンス

 職業:無し  装備 無し

 固有スキル【悪食II】

 常時スキル【体術Ⅱ】【集中Ⅰ】

 スキル【身体強化Ⅰ】

 加護【ハンス】

 称号【復活者】


 加護のところにちょっと言いたいことがあるんだけど・・・。


それにしても、生まれたにしてスキルが高い気がするのは、生前のスキルをそのまま引き継げるからだ。との事だった。

 魂の再構築された相手は裸だった為、ベルナートにより簡単にだがゴブリンにあった装備が渡された。

まぁ、本当にゴブリンが身に付けてそうな装備の新品版だったけどね・・・。

ベルナートさん曰く、ハンス以外の事であまり関われないとの事だ。


 そして、装備を貰ったゴブリンは喜んでいるようで、早速身につけ始めていた。

まぁ、装備と言っても皮の腰巻と棍棒だったが・・・。


 そして、僕の魔法は大魔術に統合されているものの、属性魔法等別々に使用する事が可能だった。

 神格のサポートにより詠唱も破棄され、他の者と違い魔法の連発や並列思考により同時に魔法を扱うことも出来た。

 また、並列思考のレベルが上がると更に複数使用可能になるという。

 人生初の魔法は雷属性の魔法であり、使った瞬間にはゴブリンも腰が抜けていた。

ベルナートさんとバルベリアさんに限っては言葉を失う位の威力。

さらに神格によれば


 ***データが取れました、次は手加減可能です***


 と通常運行だった。


 その後も能力の実践に称号取得で能力をプラスさせたり、新たなスキルが隠れてたりと確認作業も大変で、全ての確認が終るのは2日もかかった。

 とは言ったものの、この2日で確認出来たのは神格のお蔭でもあった。


 そして、バルベリアさんとベルナートさんとのお別れの時がやってきた。

 因みに、再構築されたゴブリンは【ゴータ】と名付け、僕が成人するまでバルベリアさんが預かり、鍛えると言っていたからそのまま預けることとなった。


「ゴブゥ」


「ああ、ゴータも元気で!成人したら迎えに来るから待っててね!」


「おう!その間ビシバシ鍛えてやるから楽しみにしといていいぜ!」


「ゲッギュ〜」


「ハンス、どうか気を付けて下さいね。人間族から見たらハンスは有り得ないスキルを持っていますので」


「大丈夫、僕には神格も居るから。それじゃみんな帰るよ!元気でね!」


「「私(俺)達は何時でもここから見守っています」」



 ***


 白い光に包まれハンスは森の中に転移していた。

 目の前にはゴブリンが背を向けて何かに驚いている所だった。


「グキィ!?」


 不意に後ろを振り返る。

ゴブリンは今目の前に居たハンスが急に光だしたと思ったら、自分の後ろに居ることに気付き更に驚いていた。


本当だ・・・こっちの世界では余り時間が経ってないみたいだ。


「よし、やれる!」


 ゴブリンの腹に強烈なパンチが入り骨の砕ける音と共にゴブリンの命が尽きる。


「ゴブリンを一撃って、何処まで強くなってるんだ!」


 取り敢えず、ゴブリンをアイテムボックスに回収してと。

そして森を抜けコープルに帰らないとね!


 ***アイテムボックス内にゴブリン収納確認、解体しますか?***


 収納したまま解体って!どんだけ楽スキル何だろ?

 解体よろしく神格。

僕も新たなスキル取得頑張らなくっちゃ!それに、知識もか・・・それで神格も知識が増えるんだったな。

とにかく帰ってもやる事が多いな・・・成人まで後9年、出来る所までしっかりやらなくちゃ!


 ***解体完了!牙・耳・血・肉・魔石に解体し装備品は別にしています***


 早っ!まだ1分位しか経ってないのに・・・流石神格。

 取り敢えず・・・ここは何処だろ?あっちの方へ行ってみるか。


 ***スキル【マッピング】を取得しました***


 ***スキルマッピングを神格の中の万能感知と統合し、スキル【万能マッピング感知】を取得し、更に神格へ統合しました***


 神格さんが忙しそうに働いている中、僕は神格バンザイ!と、心の中で繰り返していた。

 万能マップ感知を覚えてからは、1度通った事のある場所で、しかも、万能感知が届く範囲は自動で脳内に地図が浮かび上がり、魔力や生物を感知したらマップ内に表示されるというスキルだった。


 何でも有りなんだろうな、神格って。


 しばらく森の中を走りながらも、万能マップ感知を使いながら、時間を短縮する様に魔物を避けながら行ってたつもりだった。が、何故か何者か分からない者に囲まれているようだった。

 この反応はゴブリン、出会った反応は4匹であった。が、今のゴブリンなら無理なく倒せる事が出来る為、討伐する事に決めたんだが、ゴブリンが視界に入るなり無音でナイフが飛んできて目の前のゴブリンの頭に刺さりそのまま絶命させる。


 マップにも表示されなかったナイフが飛んできた方向を見たら、そこには父オールドと歳が近いと思われる男の人と目が合う。


 ***すみません、敵意が無いものはマッピング対象から外していました。全て対象にすると大変な事になりますがどうしますか?***


 そうか!敵意が無いから反応が無かったんだ、神格いやそのままでいいよ、ありがと。


 全て対象にすると虫やその他の小さな生き物まで反応するのだろう。と、神格の言葉で気付いたハンス。


「おい!大丈夫だったか?がきんちょ」


「は、はい」


「あと3匹ゴブリンが居るみたいだ。が、心配ないぞ!俺が来たからにはな!」


 心配ないぞ!って・・・僕がやろうと思ったのに、でも、仕方ないか、普通は僕みたいな子供が襲われたら同じ事をするしね。


 冒険者の男は持っていた大剣を目の前のゴブリンに振りかぶり、右肩から袈裟斬りしまずは1匹倒す。

 他のゴブリンは、冒険者を襲うより子どもであるハンスを狙った方が良いと考えたのか左右からハンスを襲おうとしていた。


「ちょ!危ない!こっちへ走るんだ!」


 冒険者はそりゃ慌てる。

自分が走っても間に合うか分からない距離であり、最悪、間に合わなかった場合の事が頭をよぎった。が、その時である


「「ウォォォォォン!」」


 突然響く声、空気は若干振動し、威圧感が込められた何者かの咆吼。


 その咆吼のおかげであったのはまず、間違いない。

左右から襲う筈だったゴブリンは震え出し、周りをキョロキョロし、テンパっている。

 まぁ、冒険者も先程までは汗をかいて無かったみたいだが、今はびっしりと汗をかき、少し恐怖に陥っている。


 そんな中、それでもハンスを助けようと近付いて来てるのはさすがと言えた。


「グギャッギィ・・・」


 ゴブリンはハンスを襲うことを辞め一目散に森の中へと逃げていく。


「だ、大丈夫か?俺達もこの場を離れるぞ!ここは危険だ!」


「危険?」


 因みにハンスのマップには敵対する物の存在は、あの逃げたゴブリンのみであった、マップはそこまで遠くまで確認出来ないが半径は約50m位はある。

 マップに反応が無いから危険だと言われてもピンと来なかった。


 ガサガサガサガサ!


「くっ!来たか、がきんちょ俺の後に隠れろ!でっ、そのまま少しづつ退避し、俺が隙を着くからそれから全力で逃げるぞ!」


「う、うん・・・」


 取り敢えず冒険者の後に隠れハンスは少しづつ冒険者と後ろに下がる。


「クゥーーーン!」


 その茂みから現れたのは1匹の小さな犬だった。

 身体を怪我し簡易的に治療した後がある。

 そう!ハンスがこの森で助けた子犬だった、ハンスは日が立ち懐かしかったが相手にとっては先程の事だった事は、あの空間のせいと分かっていたが。


「チビ!」


「ちょっ!危ないぞ!ソイツは・・」


 冒険者はこの子犬が何なのか理解している。

 理解しているからこそ、の反応だったが。

 ハンスと子犬を見て口をパクパクさせている。


「な、何で?」


 正に疑問だった。

 目の前に居るのは紛れも無くこの森だけに住むと言われているウッドウルフであり、この森の中でもその強さは上位に入ると言われる魔物で決して人間には懐かない。

それが常識であったが、今目の前で起こっている光景はと言うと。


「チビ無事に両親と会えたんだね!さっきの大きな声は両親でしょ?」


「ワァン!」


 ウッドウルフの子を抱き上げ体中を撫でる。

ウッドウルフの子どももハンスの顔を舐めたりと、出会えた事に嬉しそうだ。

 その時マップの中で逃げていたゴブリンの気配が無くなると同時にゴブリンの叫び声が響く。「ぐげぇぇぇっ!」少し時間がたち口にゴブリンを咥えたまま、ウッドウルフの子の親であろう存在が姿を現す。


「まだ、2匹も居るのか・・・終ったな」


 1人、人生を諦めた冒険者。

それを気にしない素振りでチビを親の元に返すため、抱っこしたまま近づく。


「お、おい、がきんちょ!あ、危ないから近づくな!」


「んーっ、大丈夫ですよ?子どもを親の所に連れていくだけだし」


「クィーン」


 親の所に戻されたチビはハンスと離れたくない。そんな雰囲気でじゃれついてくる。


「ありがと、助けてくれて」


「「ゥワォン!」」


 ふとハンスは気付く、普通のウッドウルフの毛は濃ゆい黒色だ。が、所々不思議と色が違う所があり、ふとその体に手をあてて確かめてみる。


「!?血、君達・・・怪我してるの!ちょっと待ってて、直ぐ治療するから!」


 (神格、神格、この場合どの治療が適正か分からない?)


 ***スキル生命の息吹が一番(・・)です***


 生命の息吹だね!わかった、ありがと


「よし、チビも親の所に居てね。新しく覚えたての魔法(スキル)を使うから」


「アン!」


「生命の息吹!」


 生命の息吹を使うとハンスを中心に暖かい風が広がり、ウッドウルフの傷ついた身体に暖かい風が身体を包む。

風が触れた箇所は金色に光りながら傷を消していく。


「「ウォン!」」


「キュ!」


 生命の息吹を体験したウッドウルフ達、傷が癒えるどころか身体の調子まで良くなって驚いている。

 冒険者の男も見たことが無い魔法に対して目を見開きビックリしていた。

体が楽になったウッドウルフの親達はハンスに頭をすり寄せハンスはその頭を撫でている。

 そんな中、冒険者の男は・・・既に考える事を辞めてしまっていた。


「俺、必要だったか?」


 その後は仲良くコープルの町まで戻って来ていた。

町に着く頃、ウッドウルフ達は町に入れたら流石にヤバイ!と、冒険者の男は言う。

仕方なくウッドウルフと別れたハンスだった。

 冒険者の名前はルード。

大剣使いでソロで活動する程腕は良く、コープルの町から東に4日行った所にあるレイブンと言う町の冒険者で、何故ここにいるかは、森の奥にある山のダンジョンに挑みに来たらしい。

 その途中で珍しい植物を採取しながら森を探索。

そしたらゴブリンに襲われていたハンス出会ったとか。

 ハンスはルードさんは迷いながら進んで来たんだろうと確信をつくが。

 何しろ採取メインで進んだとしてもコープルにかなり近い所まで来ているから直ぐに分かったのだが。

 ルード本人は「あははっ・・・」と笑っているしか無かった。


 町の門にたどり着くと警備隊長でもあるガジに見つかり、ハンスはどうやって外に出たか等洗い浚い聞かれ説教を受ける。

 こればっかりは仕方が無い。

この年齢で町を1人脱出し、更には森を探検し無事に戻って来るのは奇跡に近い。

 その後はルード・ガジ・ハンス達はハンスの家に向かう。

その途中でオールドやローズと会い、どこに行ってたか聞かれるとガシが説明し、更に怒られることとなった。


 家に着いてもミトに説教を喰らい最後は散々だったハンスだが、こればっかりは仕方ない。

 この事で1ヶ月もの自宅謹慎を罰として受けるハメとなる。

取り敢えず、家で出来るスキルの再確認や、スキルのレベリング、魔力容量の向上の訓練や、ミトおばあちゃんからは薬学、ローズからは料理等を根本的に教わりさらに成長する。


 1ヶ月が過ぎ謹慎も溶けたら、町の鍛冶師でもあるトーマスのとこに行っては幼馴染みのレインと遊び一緒に鍛冶を教わったり、オールドの畑仕事や家や家具の修理を手伝ったり、武器の扱いを教わったり、めまぐるしい日々が過ぎた。

それから早4年の月日が過ぎ、その4年はハンスにとって更に飛躍の年となる。

そして、日頃の行いから気付いたら神童と囃し立てられた事は苦笑いして過ごした。


 10歳になったハンスは大都市メルガイ、そこにある剣魔学校に入学してみないか?と、コープルの領主直々に誘いがある。

 何故直々に話が来たかは簡単だった。

オールドは高ランクの現役冒険者であって領主とは仲がいいみたいでハンスがいる時も指名依頼としてローズとパーティを組み、その他の3人・・・たまに家にその3人は遊びに来るが・・・その人は達と合計5人で仕事をこなしていた。


 そんな中、ここ4年で子どもながら実力がかなり伸び、神童とまで言われるようになったハンス。

 入学するのが狭き門の大都市にある剣魔学校の入学。という白羽の矢が立った。

勿論、入学試験はあるのだが実際にイースラ大陸中から受験者が募り1度の受験者数は2~3万人は下らない。


 因みに最高受験者数は4万5千人強で合格者は一律660人迄しか入学出来ない、オールドやローズは喜んで賛成するが、その話が家に届き、初めはミトは入学出来るなら良いが・・・もし、落ちた事を考えると・・・と思い渋ったがハンスの熱意に負け渋々送り出す事とする。


 大都市メルガイまでは基本馬車での移動だ。

メルガイはコープルから北西の方角で日数でいえば順調に行けば馬車で24日かかる長旅であった。


 因みに今は2月であってまだ寒い季節だった。

 メルガイまではオールドやローズが保護者として着いてくる事になってたが、ギルドからの緊急の依頼があり一緒に行く事が出来なくなりハンスは結局1人で行く事になる。


 初めはミトが連れていくという話になったが、ミトの事を考えハンスは1人で旅立つ事となる。


ゴータ!君の事は忘れないよ!

ゴータ待っててね大きくなったら必ず迎えに行くからね!

・・・・・・あれ?あそこまでどうやって行けば良いんだろ?えっと神格?聞こえる?


※※※・・・・・・。※※※


ゴータ!君の事は忘れても仕方ないよね?


3月8日 句読点・誤字等修正致しました。

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