21 バルベリアさん・・・
日曜日に予約投稿がなっていませんでした。
申し訳ありません!
俺は農場に父さんのオールドとソウシュ達の様子を見に来たわけだが・・・何やってんの?父さん・・・・・・。
ソウシュからクワを取り上げて、何やら新しい畑を耕しているみたいだが。
「えっと・・・父さん?どうしたの急に畑を耕して・・・」
さっきまで小綺麗だったオールドの洋服は既に土で汚れている状態だった。
もともと、実家の農場へと作業をしに行く格好だから汚れても良い服装だったのだが。
まさかここで農作業を始めるとは思わなかった。
「おう、ハンスか!お前の所の畑なんだが、耕し方といい、色々お粗末過ぎるぞ!俺がお前も含めコイツらを鍛え直してやる!」
もう、顔を真っ赤にした状態で完璧にキレてらっしゃる。
こうなっては流石に俺でもどうしょうもない状態になっていて若干心の声も漏れていた。
「うわぁ・・・」
「なんだ、その嫌そうな返事は?」
「いやっ、何も・・・ハハハッ、ハハッ・・・」
「ハンス?この作業を教えたのはお前だよな?お前の悪い癖までしっかり反映されているみたいだが?」
※※※※※※※
俺が農場に様子を見に来て軽く数時間がたとうとしていた。
今の様子?もう、クタクタですよ・・・はい。
みっちり父さんの指導を受けて、俺だけではなくソウシュ達もクタクタですよ・・・はい。
父さんは現役の冒険者でありながら、実家の農場を完璧に管理まで行っている。
農作業にいつも魂を込めてらっしゃるから厳しくもなったんだと思う。
実際に父さん以外は疲れはてているが、内容は良かった。
再度、悪いところを教えてもらい、以前に比べて良い畑になっている。
結果はプラスとなったわけだが、クタクタですよ・・・。
まぁ、最終的にはソウシュもコルト達も筋が良いって言われて父さんと仲良くなってしまったのだが、明日は今日の引き続きで、今日教えれなかったことなどを実家の農場で教えてやるとまで言われて、ソウシュ達は嬉しそうにしていた。
俺は行かないけどね!
俺にとって、明日は大事な用事があるからな。
剣魔学学校の入学式は30日後だからそれまで退屈し・・・いや、違った・・・興味があったダンジョンに潜る事ができるのだ!
それが明日!バルベリアさんとベルナートさんがダンジョンの転移作業を行ってくれている最中で、そして、そのダンジョンが転移されるのが明日なのだ。が、正直緊張もしている。
何せはじめて潜るのだから尚更だ。
そうしていると、セキメが夕飯の準備がもうすぐ出来るみたいで農場まで呼びに来ていた。
作業をしていた皆は汚れていて、先にお風呂に入って身体を綺麗にする。
入るときは皆一緒とはいかず男女に別れて入った。
女性なんて居たっけ?いや、居るんですよ!そう、コボルトのコチャとコハナは雌で立派な女性なのです。
流石に一緒に入るわけには行かないので先に入ってもらっていた。
俺がお風呂から上がった時には既に料理も並べられていて皆を待たせていた状態だった。
今日の食卓に並ぶ料理はお母さんも一緒になって作ったみたいで懐かしの料理ばかり並んでいる。
メルガイへ旅立つ前にずっと食べ続けた料理達が久々に食べられると思うとかなり嬉しかった。
父さんや母さん、それにミトお婆ちゃんは明日の朝実家に帰るみたいだ、そりゃそうだ、何日も全員がコープルから居なくなるのは非常に不味い。
正門からも外に出た履歴はなく町中には居ないのだから・・・。
もし、知り合いの誰かが家に来て騒ぐかもしれない。
何時もなら、父さんは冒険者の依頼が無い日は農作業しているのに農場にいない。
お母さんは昼食や夕食の買い物をするため、いろんな店にいつも行ってるが、どの店にも来ない。
ミトお婆ちゃんにしてはほぼ毎日薬を作っているのに、その姿が見えない等騒がれる要素が盛り沢山なのだから。
もう1ついけないことが、俺の家族って貴族ではないにしても、何気に有名人だったりする。
両親は冒険者で父さんは冒険者ランクはBでコープルではそこそこ顔が利くほど有名で、母さんはそんな父さんと今でもパーティーを組み、未だにクエストも受けている。
俺が産まれてからはクエストは命の危険がないような採集やランクの低い討伐を中心としているらしい。
今日はセキメはミトお婆ちゃんに薬学を習いに通い実家についていくみたいだ。
ソウシュとコボルト達は父さんについていき、農業のノウハウを習いに・・・そうなると誰が昼と夜の料理を?
まぁ、そこは分身2号とコボルトの出番だな。
他のメンバーは今までと変わらず大工の手伝いに、マギシャル第7森林の攻略をする。
となれば、俺は1人でダンジョンの攻略に行くわけだが・・・寂しくなんかないぞ?本当に。
こんなに仲間が増えたのに俺1人とは・・・。
ダンジョンまだかな・・・・・・。
はよ!ダンジョン。
※※※ハンス、お待たせ致しました。ベルナートです、準備が整いました。今からダンジョンの転送を始めます※※※
おぅ、ナイスタイミング・・・、心の声出てなかったよね?
「わかりました」
「父さん、母さんバルベリアさん達から連絡が来てダンジョンの準備出来たって。 どうする?」
「むぅ・・・中に入りたいがこっちも忙しいしな。ダンジョンの外側だけでも見て帰るとするよ。ローズはどうする?」
「そうねぇ。私もオールと同じかな?ちょっと残念だけどね」
「分かったよ、また手が空いた時に入れば良いと思うよ」
ダンジョンの設置場所は拠点で豪邸から少し離れた場所にお願いしている。
豪邸の庭の前には簡単な畑が広がり此処では薬草等が植えられている。
因みに農場は主に作物や果実などを育てている。
それから程なくして空から激しい雷?みたいな強い光りが落ちてきて物凄い轟音と振動が辺りに響く。
それは真っ白な光と共に。
その光は目が開けてられないような激しさがあり、その轟音と振動は豪邸に居た皆が慌てて外に出てくる程凄いものだった。
あの聖魔神さえも慌てる程なのだから・・・コボルトやゴブリン達は震え上がっていたがヨロヨロしながらも外へ出てきていた。
それにしても、頼んでいた場所とはかなり違う所にダンジョンが転移してきたんだが?と考えていると、ミトお婆ちゃんがあり得ない速度で走って出てきた。
「ハ、ハンス!何事じゃ!」
・・・・・・。
ミトお婆ちゃん、あんなに早く走れたんだ・・・。
そっちの方がびっくりだよ!
其よりも、バルベリアさんにベルナートさん・・・あんな送り方ならもうちょっと説明してほしかったな・・・。
ダンジョン付近に近付いていたらと思うとヒャットどころではなかったんだから。
「ミトお婆ちゃん、昨日言ってたダンジョンの転移があったんだよ。凄い衝撃だったけど・・・」
「な、なんじゃ・・・いや、良かったわい、何事かと思うてしもたぞ?」
「ごめんなさい、ミトお婆ちゃん・・・」
そりゃそう言われるのも仕方がない。
そんだけ酷かったんだから。
「バルベリアさん、ベルナートさん・・・?」
※※※ハ、ハンス!無事でしたか?※※※
「は、はい、何とか無事です。皆、びっくりして外に出てきましたが」
※※※すみません、少し手違いがありかなり手荒になりました。バルベリアのお陰で・・・※※※
※※※ちょ、それはないだろ!※※※
※※※何か?※※※
※※※いや、すまん・・・※※※
あはは、バルベリアさんもベルナートさんには勝てないのか、オールド父さんとローズ母さんみたいだな。
どの世界でもそれは変わらないか。
それにあの転移は手違いであんなに酷かったのか・・・何があったんだろ?
★★★バルベリア・ベルナート視点★★★
「バルベリアそろそろこっちの調整は終わるわ」
「すまない、俺の方はもう少しかかりそうだ」
今二人が行っているのはダンジョンの転移だ。
下界にあるダンジョンの幾つかは、こうやって神界から転移される場合が今まででも何件かは在ったのだが、何故、何件しかないとなるのは理由があった。
そう、その転移についての操作が繊細で難しい。
神の考えでは、下界のためにその行為をするのも馬鹿馬鹿しくなるほど。
だが、幾つかあるダンジョンは気まぐれだったり、新人の神の好奇心だったりするのだが。
力がある神さえ1人では到底転移は行えない。
新人なら尚更何人も必要で、最低二日、最高十日と転移制御に時間がかかる。
そんな中、バルベリア達の転移制御もあと少しで完了し転移を実行するだけとなっている。
「待たしたな、ベルナートこっちも準備できたぜ!」
「やっぱり二日の間、転移制御に時間を使ってしまったわね」
「まっ、仕方がないさ。そんだけ難しい事なんだからよ」
「あら、その難しい事をハンスの為に。ふふふっ」
「良いじゃないか、俺達の息子の為なんだから。こんなの全然平気だぜ?其よりも、ハンスに連絡頼めるか?」
「ハイハイ・・・」
「ハンス、お待たせ致しました。ベルナートです、準備が整いました。今からダンジョンの転送を始めます」
※※※わかりました※※※
「連絡ありがとな!よし!転移を実行するぞ!」
「分かったわ、転移先を復唱し実行ね」
「そうだ!おもいっきり魔力を込めながらな。行くぞ!」
「「拠点、豪邸より南東に2キロメートル(東北に2キロメートル!)!」」
お互いに転移位置に向けて魔力を放出し、目の前のダンジョンはハンスの拠点へと送られて行った。
ここまでいったら後戻りなどできない。
転移されてしまったのだから。
「「!?」」
「えっと・・・バルベリア?転移先は南東に2キロメートルだったわよね?」
「う、うむ」
「バルベリアって・・・東北に2キロメートルって言ってたわよね?」
「う、うむ」
「これって・・・?」
「う、うむ。やらかしたかもしれん・・・」
「ダンジョンに異常は起きないわよね?」
「大丈夫と思うが・・・なんとも言えん。前も他の神が似たような失敗をしたときは位置がズレて、中の魔物が弱っている状態が続いたらしいが・・・ダンジョンコアが傷ついていな・・・」
「ダンジョンコア・・・壊れてないならいいけど」
※※※バルベリアさん、ベルナートさん・・・?※※※
「ハ、ハンス!無事でしたか?」
※※※は、はい、何とか無事です。
皆、びっくりして外に出てきましたが※※※
「すみません、少し手違いがありかなり手荒になりました。バルベリアのお陰で・・・」
「ちょ、それはないだろ!」
「何か?」
「いや、すまん・・・」
「バルベリア?ここからでも状況は解らないわよね?」
「詳しいのは分からないが・・・ちょっと待て・・・うむ、階層に変わりはないみたいだが、細かいことは分からないな」
「階層が変化してないなら問題はない気がしないでもないけど、何か胸騒ぎがするわね?」
「そうなんだ、俺も胸騒ぎがするんだ」
「使い魔を飛ばし、ざっと様子を見てみない?」
「その手があったか!よし、さっそくだな」
二人は使い魔を召喚し、再度ハンスの拠点へと転移させダンジョンを調査させる。
ハンスにもまずその事を伝えてから調査に入った。
ダンジョンの調査はかなり早い時間で調べれた。
今回調べた階層は1階だったが、以前と変りは無いようだった。
結果、1階しか調べてないが変化は見られなかったため問題は無しでハンスには報告を入れるのであった。




