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冒険者クエスト  作者: チョコミルク
剣魔学校入学試験
25/87

20 家族と仲間

 全てを伝えた事によって何処か心がスッキリとしていたハンスだったが、そんなときにミトお婆ちゃんが。


「じゃが、バルベリア様にベルナート様と言えば神殿でも崇められている伝説上の神様なのじゃが・・・実在したとは・・・ハンスやその事は他に誰が知っておる?」


 とミトお婆ちゃんが真剣な顔で聞いてきた。


「この事はうちら家族と、バルベリアさん達、それに聖魔人達しか知らないよ」


 思いの外ハンスの事は広まってないのを確認でき、その表情は少し穏やかになった。


「そうか、それは良かった。もし、この内容が神殿関係者に伝わるなら厄介事しかならないからの・・・崇められるか、神を語る偽物として神罰と言って裁かれるか・・・ハンスや絶対に他の人には他言せんようにしないとの」


「し、神罰・・・分かったわよミトお婆ちゃん」


 うぁ・・・神罰で死刑とか洒落にならないな・・・まぁ、喋らないようにしなきゃいけないし、俺は喋らないにしても聖魔人や仲間の魔物達大丈夫かな?

 流石に国相手や神殿相手は洒落にならないぞ・・・


「大丈夫かハンス?顔が青いぞ・・・ちょっと待て!もう自分が神の血を引いてるとか言ったのか!?」


「それは本当かい!ハンス!」


「い、いえ・・・自分は言わない自信があるんだけど、仲間がもしかしたらこれから言ってしまわないか考えたら・・・」


「仲間?さっき言っていた聖魔人?に仲間の魔物?だったわね。

 えっと・・・魔物はテイマーが要るから分かるけど、魔物は喋れないでしょ?」


「あー、それが片言位喋れるコボルト達が何名かと完璧喋れるゴブリンが居たりする・・・」


「ハンスや・・・そこまで知能が高い魔物はユニーク級・・・そんなに居るのかい?」


「多分加護のお陰で大分知能が上がってるのが原因と思うよ」


「加護・・・因みにどの神様の加護がついているんだい?」


「ハンス・・・俺なんだ・・・」


「「「・・・・・・。」」」


「因みに俺の加護は仲間全員に着いてる」


「「「・・・・・・。」」」


「あの・・・ハンス様・・・そろそろ宜しいでしょうか?」


「えっと・・・ハンス、そちらのお嬢さんは・・・?」


「聖魔人の一人でトウカって言うんだけど・・・」


「はい、私は聖魔人のトウカです、ハンス様に召喚してもらい感謝をしております。この度は、ハンス様が家に戻られると言うことで連れてきてもらいました。ハンス様のお父様、お母様、お婆様何卒宜しくお願い致します」


「「「・・・・・・」」」


「トウカ・・・ちょっとタイミングが悪かったかも?」


「聖魔人、聖魔人、聖魔人・・・!?」


 ミトお婆ちゃんがぶつぶつ呟いて何かハッ!としたみたいだ。


「ハ、ハンス!もしかしてじゃけど、聖魔人って、聖人に魔人の略名かい?」


「はははっ・・・いくらなんでもそれは違うんじゃないか?なぁハンス?」


「えっ、そうだけど?」


「なっ!」


「ちょっとお待ち!ハンス!聖人と魔人って言ったら神や魔神の使いとされている伝説上の存在じゃ・・・はぁ・・・何でもない・・・」


 ミトお婆ちゃんは何かを諦めたようにぶつぶつ呟いているがオールドとローズは口を大きく開け固まっていた。

 三人が正気に戻り拠点の事を伝えたら一度三人とも一度行ってみると言ってきたので、俺達は拠点に戻ってきた。


 拠点がある空間にまず驚き、豪邸に驚き、牧場に農場でも同じ反応だった。

 俺が実家に帰って約五時間は過ぎた所で一度豪邸で昼食を食べた。


 その時は拠点に残っていたコボルト達と一緒に食べて準備はセキメがしてくれていたので、案内が大体終わった頃に昼食を食べたんだが、オールド達はまさかコボルト達と食うとは思っておらず終始顔がひきつっていた。


 ミトお婆ちゃんは今日1日でそうとう疲れたらしくトウカが介抱しながら豪邸で休憩している。

 オールドは農場が気になるらしくソウシュが付き添い出かけて行った。

 ローズはセキメと料理場へ行っていて、何故か俺が一人で取り残されている。


 はて?俺実家に帰ったよな?何故こうなった?とりあえず、すること無いな・・・メルガイに行くにしても三人を放置出来ないし・・・何するかな?


 まず、することがなくなった俺は疲れで休憩しているミトお婆ちゃんの所に行った。

 ミトお婆ちゃんは皆がご飯を食べる所でトウカと二人休憩していた。


「ミトお婆ちゃん大丈夫?」


「あ、ああ、ハンスかい、何年甲斐無く驚きすぎて疲れてしまったわい。本当にハンスは凄いもんじゃよ」


「ごめんね、ミトお婆ちゃん・・・」


「ふぉっふぉっふぉっ、ハンスは何も悪い事はしとらんだで、ただ自重を知らぬだけじゃ」


「あ、あはははっ。そういえば!ミトお婆ちゃんその疲れ治せれるけど・・・治していい?」


「本当かい?どれ、お願いしょうかね。」


「生命の息吹き!」


 生命の息吹きを使うと俺を中心として暖かい風がふきミトお婆ちゃんに暖かい風がまとわりつくと金色に光出した。


「はっ・・・」


 金色に輝いた身体に驚き尚且つ先程の疲れが消えたことにも驚いていた。

 だが、ミトお婆ちゃんは違う事に頭を悩ませる事となった。

 それを知らずハンスは


「どう?ミトお婆ちゃん。」


「あ、ああ、疲れは吹き飛んださね、ただ疲労軽減って言うスキルを覚えたみたいじゃが・・・」


 正に忘れていた、生命の息吹きはその状態に対して新たなスキルを付与する物だったことを。


「あー、忘れてた、今の生命の息吹きはそう言う能力なんだった」


「ぶふっ!ごほぉっ!ごほっ!ごほっ!ごほっ!」


「だ、大丈夫!ミトお婆ちゃん!また、どっか悪くなったの?」


「ごほっ!ごほっ!だ、大丈夫じゃ、ハンスの能力に驚いただけじゃ・・・」


 その後もミトお婆ちゃんは何かぶつぶつ言っているが取り合えず

 俺はこの場を逃げるようにして調理場へ向かった。

 生命の息吹きは便利だけどよっぽどの事が無いなら使わない方が良さそうだな・・・。

 何かごめんよ、ミトお婆ちゃん。


 調理場ではローズとセキメ、それにコボルトのココロ・コボマル・コジカル・コアスラ・ココリ・コトルがいた。

 この豪邸の調理場はこの8人が居ても全然狭くなく更に倍くらいの人数が作業していても全く問題無いくらいの広さがあった。

 ハンスが見てみるとコボルト達は昼食の後を片付けをしている者もいれば、夕食だろう準備の下ごしらえをしている者とで作業が別れていた。

 良くこの短時間でここまで作業を教えたソウシュにセキメには、ある意味脱帽ものだった。

 恐らく、俺にはこの短時間ではここまで教えれ無かっただろう。

 後で、ソウシュ達にどうやったか聞いてみるのもいいかもしれないな。


「あっ、ハンス来てたのね!凄いじゃない!この調理場!まだ器具は少ないけど、広くて綺麗に掃除してあって、素晴らしいわ!」


 ローズは昼に食べた料理が気になり、セキメにレシピを教わろうとし調理場に足を運んだは良いが、先ずは広さと綺麗さに目を奪われていたみたいだ。


「母さん、ここは自慢の調理場だよ!掃除なんかはソウシュやセキメが率先的に行っていたからね。調理器具何かはお金が貯まったら徐々に増やしていくつもりだよ」


「・・・あら?」


 何か疑問に思ったことがあったのかローズが首を傾げている。


「どうしたの?お母さん?」


「さっきの話だとハンスが有り得ないスキルでこの豪邸を創ったのよね?」


 やっぱり、普通は有り得ないスキルなんだよなぁ・・・

 だが、お母さんが何を疑問にしてるのか気になるな。


「う、うん、そうだけど?」


「だったら、調理器具も創れないかしら?」


「・・・・・・おっふ!」


 盲点だった。

 それは盲点だった、確かに創れる・・・何故気が付かなかったんだろうか・・・


 ※※※確かに造った方が早いかも知れませんが、特殊な加工品や、まだ見ぬ金属何かは造れません。やはり一度は見たことがあるものしか創れないみたいです。ハンス様は気付いていたものと※※※


 神格・・・皆まで言わないでくれ完璧に気付いて無かったんだ・・・。


 ※※※了解しました※※※


「どうしたの?ハンス?」


 神格との話で少し間が空いてしまったみたいだ。


「お母さん、器具の事だけど造れるの言われて気付いたよ。あの、セキメ足りない物があったら言ってくれ急いで用意するから」


「ハンス様、ありがとうございます。ただ、ココロ達の片付けが終ってからお願い致します。足りない器具は皆で考えてからに致します」


「あら、それなら私も何が足りないかアドバイス出来るかもね?」


「お母様宜しいのですか!ありがとうございます。助かります」


 話が纏りハンスとセキメは、ココロ達の片付けが終わるまで実家で作れるレシピをローズへと伝えるのだった。

 そうこうしていると、片付けも終わったようで皆で足りない器具を言い合いその都度創造していった。

 まぁ、仕込みは途中で切り上げていたみたいだが、片付けが終わってからにしたのはある意味良かったと終わった後に思ってしまった。


 人数が増えたことにより、鍋も大きいものが必要見たいでその鍋事態でかなりの場所を使ってしまった。

 小さいのから大きいサイズの鍋しかも数種類の物を創り、それに見合う道具、食器類、その他の調理道具と数が凄まじい者になった。

 それを収納する棚まで追加で創る羽目になり中々大変な作業となってしまっていた。


 それと実はローズが調理場に入ってきた時から気になっていた物があったらしく、それを聞いて来たときにセキメは、「昨晩、食糧を漁る大きなネズミを捕まえました」とローズに言っていた時には心の中で何故かゴータに祈りを捧げていたのは秘密だ。

 あまりにも可哀相に見えてきたのでセキメには、「夕食前には逃がして許してやってくれ」と声をかけたんだが、「次も同じことしたら違う事を考えます」と、恐ろしい事を言っていた。

 俺は苦笑いをしながら調理場を後にし、オールドとソウシュが向かった農場へと足を運ぶ。


 農場は別の空間にある。が、それだと俺以外が行き来出来ないため空間は豪邸の庭に繋ぎっぱなしにしている。

 農場だけではなく牧場も庭に繋ぎっぱなしになのだが流石にそれだと家畜達が豪邸に流れ込む恐れがあるため、扉を創り開いて空間移動としている。

 その扉は普通のサイズではなく大型の家畜が通れるようにと少々大きくなっているのだが。


 ハンスが農場にたどり着くとオールド、それにソウシュやコボルトのコルト・コロマジ・コルジー・コチャ・コボルタ・コハナ達が見えたのだが何やらオールドが少し騒いでいるようにも見えた。


 オールドがソウシュに向かい何やら話をしている。


「違~う!そこはそうじゃない!ちょっとそのクワを貸すんだ!」


 いや、叫んでいた。

 回りのコボルト達はビクビクしながらも話を聞いているみたいだった。







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