17 告白
拠点に戻ってきた俺は豪邸へと帰ってきた。
聖魔人達が集まっていたのは入り口近くの部屋ではなく。二階の奥の会議室であった。
会議室を使うのは初めてだったが、そこまで豪華でもなく堅苦しくないような雰囲気でまとめられている。
会議室と言うから広さもかなりありこの部屋だけで30人は座れるんではないかと思う広さだ。
「でかいっす、広いっす!ハンス様の家も凄いっす!」
初めて来たゴータがやけに嬉しそうでキョロキョロと落ち着いていない。
会議室には全員が集まりハンスが来るのを待っていてくれたようだ。
分身達はスキルが解除され今はいない。
「皆すまない、待たせてしまって」
皆集まってバルベリアさんが言っていた検証を皆に手伝ってもらえるようにお願いした。
内容はちょっと恥ずかしいが加護【ハンス】を持っている者の【成長補正】について又、【身体強化】については確実についているのかも検証してみたい。
成長補正はどんな内容かも把握しときたい。
スキルとして現れてくれたら検証をしなくていいのだが、もしかしたら本当にゴータが特別なのかも知れない。
ここに集まってもらったソウシュ・セキメ・コクセキ・ハク・ゴルダ・トウカ達も【ハンス】の加護がついている。
そして、全員が3チームに別れそれぞれ違う分野で活動しておりその活動で新たにスキルが取得できているか。また、取得するかの報告をしてもらう事となった。
その他にベルナートさんに貰った種や苗それに家畜の管理をどうにかしないといけない。
分身3号チームのゴルダとトウカは継続で大工の手伝いをしてもらわなきゃいけないので残っている2号チームのソウシュ・セキメに4号チームのコクセキ・ハクに決めないといけないが、料理に魔物等の解体作業があるソウシュ・セキメは時間が余りないので管理させるには厳しい・・・そうなると4号の探索チームのハク・コクセキに結果なってしまうが、まだまだ手に入れていないこの世界の果実や家畜もまだまだあるので探索も疎かに出来ない・・・
かといって緊急用の分身5号は使うわけにもいかない。
残るは・・・ゴータだが、何故か不安しかないのは気のせいか・・・どちらにしても人数が足りないところだ。
「ソウシュ、食料の備蓄は今どんな感じだ?どのくらいなら新しく人員増やせそう?」
料理は2号が未だに教えることもあるが材料等の管理は主に二人にお願いしているので聞いてみたが・・・
「はい、ハンス様今の状態ですと50から60は問題ないかと・・・ただ、魔物や家畜の解体作業が間に合っていないのが現状で、その問題を解決出来るなら更に人員確保は出来るかと思います」
うーむ、問題は剥ぎ取りに解体する人員が必要数多くの魔物や獣は討伐されてまだアイテムボックスに入っているしな。
一度2号達が以前入ってたやつを全部解体して素材の売却はしてくれたんだが、あの時と同じ数の魔物が討伐されてアイテムボックスにまた入っている。
何せ探索チームが張り切って討伐しまくった結果だった。
ゴブリンやコボルト等の魔物は練習ついでにソウシュやセキメに解体をしてもらって中には珍しい獣や魔物はハンスの神格に解体を頼んでいる。
まっ、綺麗に解体したぶんだけ利益も増えるからな。
んっ?人任せ?いや神格は立派に俺のスキルだから問題ないはずだ。
「そうか、新たな人員にも剥ぎ取りに料理を教えるのも悪くないな。ベルナートさんから貰った種や苗も育てなきゃいけないし、2号チームはこれから大変になるが大丈夫か?」
「人員を増やしてくれるなら問題ありません。ただ、私達の知らない種や苗の育て方はどの様にしたら・・・」
「それは問題ないぞ?ちゃんとベルナートさんから紙に書いて貰ったからな」
何やら気になっていたセキメが
「了解しました。・・・その、ハンス様が仰ってますベルナートさんとは?」
「ああ、ベルナートさんは俺の母親にあたる方だよ」
ゴルダも気になったのか
「母親にあたる方?・・・と言うのは?」
まぁ、俺の事を聖魔人達に全て話しても問題があるわけではないので話しをしたんだが、その内容は聖魔人達にとっても衝撃なものだった。
今まで人を超えた存在で聖魔召喚でこの人数を一気に召喚してのけたのだからそれだけでも偉業な事だ。
そして今回の話でハンスの過去が話された。
小さかったあのあり得ないと思う程の体験から今までの事を全て話したんだのだけれども。
ドウシテコウナッタ!!
まずはソウシュだが
「ああ、神よ!やはりハンス様は神なのですね」
次にセキメ
「うふふっ、やはりハンス様は魔の魅力が・・・」
ゴルダは
「この俺の体は神の力!この力は神の力で産み出されたんだ!」
コクセキはと言うと
「はっはっは!俺はついている!神に仕える事が出来た!」
ハクは
「私は神であるハンス様のもの・・・最高です」
トウカは
「ハンス様は・・・神で・・・」
最後にゴータは
「俺は知ってたっす。ハンス様の従者の一番は俺っす!そしてお腹が減ったっす!」
と、見事に自分の世界に入ってしまった、ってゴータ君あなたはさっき飯俺と食べただろ?しかも俺より食ってなかったか?
そう考えるのもつかの間ゴータの言葉で聖魔人達が固まる。
最初に声を出したのは討伐チームのコクセキだ
「おい、ゴータと言ったな?確かにハンス様に仕えたのは一番早かろうがだ。話を聞く限り俺達の方が長く一緒に居るんだが?」
次にソウシュ
「そうですね、コクセキが言う通りと私も思います。ので貴方が一番の従者ではないのでは?」
「で、でも長い時間、スッゴい長い間ハンス様の父親のバルベリア様にいじ・・・特訓してもらってるっす!」
ゴータ今いじめって言おうかしなかったか?
だが、このままでは不味いな仲間内で対立するなんてもってのほかだ。
※※※ハンス様その問題は大丈夫かと皆を見守ってやりましょう※※※
神格か、本当に大丈夫なのか?
※※※問題ありません※※※
神格との会話の最中もゴータ達の会話は止まらない。
次にセキメ
「ゴブリンでもあるゴータ。あなたと私達聖魔人達どちらがハンス様の一番の従者かハッキリとしませんこと?このままでは納得いきませんわ!」
聖魔人の中でも大人しいトウカも
「ゴータさん、私達聖魔人は同じ時にハンス様に召喚され誰が一番ではなく皆が一番って思ってきたんですよ?」
先ほど吹き出しそうな発言をしたハクは
「私は神であるハンス様のもの・・・最高です」
いや、まだ変な世界に居るよ!
「ちょ、皆して、それならトウカさん?が言ったように俺もハンス様の一番の従者っすね!」
「う、ゴータも一番ですか、何かしっくり来ないのですが」
ここでゴルダがある提案をしてきたんだがちょっと面倒くさいことになりそうだった。
「なら表に出ろ!誰が一番か勝負するのが早い!」
「それもそうっすね!」
そう言って皆は豪邸の敷地外まで出ていってしまった。
そして一人取り残された俺の言葉は寂しく会議室に響いたのだった。
「おーい、会議はどうなったー・・・」
「私は神であるハンス様のもの・・・最高です。」
ビクッ!?
「ハク!居たのか!」
マジで驚いた・・・変な世界に行ったままだったのか・・・
「あっ、ハンス様!あれ?皆さんは?」
変な世界に入ってしまって話も聞いてなかったようで先程の内容を伝えたら。
「ゴータさん、ハンス様の一番の物は私ですよ!」
と言って凄い勢いで出ていった。
ってか、ハクってあんな子だったっけ?・・・皆もなんだか俺との会話は敬語で本当の姿は見えてなかったな。
ゴータは別だけど、それにしても皆と仲良くやりたいな、そっちの方が楽しいしな。
「さて、どうするか?結局会議開いたのって意味無かったな。いや、俺の今までの話が出来ただけでも良しとするか!えっと、少しだけ話した会議で分かったことは・・・」
一つは食料的には50人から60人は人員が増やせて剥ぎ取り等の問題がなければ更に増やせれる。
二つめはベルナートさんから貰った種や苗の管理。
・・・・・・結局会議の内容薄!!
まぁ、一人でも考えてみるか。
一気に50人から60人増やすことは出来る。
その時の問題は誰が各作業を教えるかにしても手が回らな過ぎる。
増やすにしても数を抑えないといけないみたいだな。
種や苗の管理は2号チームのソウシュとセキメに任せるにしても人員が足りないので大半はこっちに回さないといけないだろうな。
何せ2号チームは剥ぎ取り・素材売却・農場管理・料理の具材買い出し・料理とハードスケジュールなんだから。
その中でも分担で作業が出来るところは交代で分担して行うようにし、時間を節約しているのだがそれでも時間はあまりとれない。
3号チームは全員朝から夕方まで大工の手伝いをしているし動かせない。
4号チームから一人減らしても問題は無いと思うがもし何かあったら嫌だからなぁ。
ここで秘密兵器の5号を出すしかなくなるか。
5号チームを作り完全に農業や獣の世話をさせるのも良いな。
よし!そうと決まれば実行有るのみだな!
久しぶり「従える者」を使うが大丈夫だろうか?確か内容は。
【従える者】
所有している魂の再構築・魂の収集・眷属化・眷属支配・眷属能力向上だ。
自分若しくは眷属者が倒した相手の魂を再構築で蘇らせ眷属として仲間にする。
再構築された者は元の能力が強化される。
又、相手の承認を得た場合は眷属とされるが再構築されていないので強化は出来ない。
その者が倒しても魂は手に入る。
だったな。
よし、まずは皆が集めてきてくれた魂を確認しなきゃな。
※※※ハンス様魂が大きく輝いているほどその者の能力は高いと見られます※※※
目を閉じるとその魂達をより確認出来る。
ハンスの回りには無数の大小の魂が星の海となって現れる。
輝きと言っても色々な色がありその光景はきれいだった。
そうだったのか!知らなかった、確かに魂を感じているが同種族でも全く魂の大きさと輝きは違うな!
それじゃ、あれとこれにそれに、おっ、あっちのもなかなかだな。
そうやって選んだ魂に新たな命を与えるハンスは回りから見ても神々しくまさに神にも見えるものだった。
新しくハンスによって再構築された者達にハンスは一人一人名前を決めていく。




