16 拠点に
「ハンス、装備やアイテム等の回収は無事に終わったみたいね。こっちも料理が終わったからご飯食べましょ」
「ベルナートさんありがとうございます。それにしても四年であんなに物を集めるって凄くないですか?」
「そうね。下界のダンジョンなら他の冒険者等居て、あそこまで手に入らないでしょうけど。ゴータ君が行っていたダンジョンはその競争相手が居なかったのも1つの理由ですね」
「そうか、でもあのダンジョンはバルベリアさんが創ったんですよね?宝箱何かも存在してるのですか?」
「宝箱も存在してますよ、他には魔物が持っていた武器や防具アイテムもゴータ君回収していたみたいですよ」
「道理で使われた形跡の装備品もあったんだ」
食堂にたどり着いた俺は美味しそうな匂いとともに自然とお腹が空いてきたがゴータは口から涎と腹からは音が鳴り響いていた。
「ゴータ、ゴータ涎とそれにお腹の音!」
「ふふふっ、ハンス、ゴータ君はいつもこんな感じで美味しそうに平らげてくれるから可愛くってつい作りすぎてしまうんです」
「ベルナート様の料理は本当に美味いっすよ!食える事が幸せっす!」
「もう、ゴータ君たら」
「いいな、ゴータはベルナートさんの料理沢山食べれて」
「レシピを渡しましょうか?下界でも作れる料理を書いときますね」
「いいんですか?やった!ありがとうベルナートさん!」
「そしたらハンス様の所でも美味しい料理が食えるっすね!俺も嬉しいっす!」
「おっ!ハンス達も来たみたいだな。食事には間に合ったか!実は俺もお腹減っていてな、わっはっは!」
「バルベリアさん探し物あったんですね」
「おう、勿論だ!それよりも飯が先だせっかくの料理が冷めちまうからな」
テーブルの上には見たことない料理から、見た事ある料理まで並べてあり四人で食べきるのか分からない量が並んでたんだが・・・どれも美味しそうでベルナートさん1人でこの量をあの短時間で準備したとなると頭に?が浮かび上がる。
どう見たって手の込んだ料理もいくつかはあるのだが・・・
「ベルナートさん良く短時間でこの量1人で作れましたね?」
「うふふ、今日ハンスを呼ぶことは何日も前から決まってたから幾つかは事前に準備してたんですよ、時空魔法に入れてね」
なるほど・・・そういった使い道もあるのか、いや、俺も似たようなことはしてたが今回みたいには使わなかったな。
昔、母のローズが作ってくれた弁当を昼に取り出し食べるそんなに使い方しかしていなかった。
にしても今は目の前にある茶色い物体の料理なんだろうか・・・とりあえず1つを取り口に運ぶ。
「うまっ!」
少しパリッとした食間があり中には鶏肉だろう肉が入っていて噛んでいくと肉汁が出てきて旨味がます、それよりも何かの味付けをしてるんだろうか、食べれば食べるほど食欲が増し手が止まらない。
「そいつは美味いだろう?唐揚げって言う料理だ、ほれこっちも食ってみろ?」
カラアゲ?初めて聞く名前だ、これが神界の料理か!
バルベリアさんが進めている料理は何だろ?変わった形の料理何だが白い皮で覆われて中に何が入っているんだ?
「!?」
これも食間はパリッとしていて中には肉?それに野菜が入っていてこれも肉汁?が・・・美味しすぎる!!
「これが天界の料理・・・レベルが違いすぎる・・・」
「ふふふっ、いいえ、これは他の世界の料理ですよ。それをここでも作ってるだけですよ?」
「他所の世界にはこんなに美味しいものが!?」
「はい、その世界にはまだまだ他に美味しい料理が存在します。それを全て教えようとしたらそれこそ何年かかるやら・・・」
「それほどとは・・・ ですが、料理を教えてもらっても材料が分からず再現できるか分からないのですが・・・」
「それもそうね、下界にはやはり存在しない材料も存在しますから」
「そうですか・・・」
残念である、俺達の世界では作れない料理か・・・
「そうですね、拠点でしたっけ?そちらに一通りの食材になる物を送りしましょうか?時間は掛かるかもしれませんがそれを育てたり、栽培せれば問題が解決します。が、絶対下界にはその種や家畜を持っていかないようにして下さい。世界の秩序と生態系が変わってきますから」
「いいんですか!分かりました、ありがとうございます!!」
「それじゃ、食事が終わったら外に出ましょう、流石に部屋では渡せませんので」
「分かりました」
その後は初めて食べる料理に食間に感動して幸せな一時を味わった。
俺達の世界の料理も捨てたものじゃないが、初めて食べる料理のインパクトには勝てなかった。
この料理がこれからも食べれるようにベルナートさんからちゃんと作物や家畜の育て方も聞かなきゃ!
ハンスにとってもう1つの両親達との食事が終わり、バルベリアさんから薄い板状の物体を渡される。
厚さは1㎝位で大きさは手のひらサイズ・・・うーむ、使い方が全くわからん・・・。
魔力を流してみるも何の反応もせんとは・・・魔道具ではないのか?
使い方に悩んでいた時バルベリアさんから声がかかる。
「あっ、すまん!今魔力切れみたいで今の段階では使えんぞ?」
「魔力切れ?魔力を流しても反応しなかったですよ?」
「魔力を蓄える魔石が入ってない状態だからまずはそれを入れなきゃな」
「魔石だったらどの種類でもいいんですか?」
「基本は何でもいいんだがなるべく無属性がいいぞコストも低いしな」
今持っている魔石単体は・・・うん、無いな全部ギルドで売っているしな。
まだ解体してない魔物から取るか。
神格、ゴブリンの解体を取り敢えず二匹分頼む。
※※※了解しました※※※
※※※アイテムボックス内にゴブリン2体収納確認※※※
※※※解体完了!牙・耳・血・肉・魔石に解体し装備品は別に保管します※※※
よし!解体も無事に終わったみたいだ、それにしても久しぶりに神格に解体を頼ったな。
早いし、剥ぎ取りレベル以上に完璧な解体で楽が出来るがほどほどにしないと堕落してしまいそうだな。
どうしょうもない時のみにするか。
「バルベリアさん魔石はゴブリンの魔石でもいいの?」
「ゴブ!」
「いや、ゴータの魔石じゃないからね、ほら違うゴブリンのだよ」
手に取り出したのは小指の第一関節部位の大きさの魔石だ。
ゴブリンの魔石は基本が無属性なのだがゴブリンメイジ等は使う魔法によって属性が変わってくるものもある。
因みに魔石は魔物の体内にしか存在しない、人は勿論、ドワーフやエルフそれに獣人の体にも存在してはいない。
因みに魔族と呼ばれている存在の者達にも存在してないという。
「小さめな魔石だな、その大きさなら10は必要だな持っているか?」
そんなに必要なのか!うーん神格、追加で8体お願い。
※※※了解しました※※※
※※※アイテムボックス内にゴブリン8体収納確認※※※
※※※解体完了!牙・耳・血・肉・魔石に解体し装備品は別に保管します※※※
ありがと神格!助かったよ。
「バルベリアさんこれでどう?でもこの魔石はどう使うの?」
「十分だ、この神具の上に置いてみろ」
「神具!これ、いや、この、違う!こちらの品は神具!」
「いや、そう取り乱すなよ、神具と言っても大それたもんでは無いからな」
神具・・・童話や伝承等で語り継がれている物語に必ずといって出てくる。
1つは邪龍を1振りで切り裂く剣や大地も大きく切り裂く斧それにどんなものでも貫く槍・大地に大きな穴を作るほどの魔力をもたらす杖・どんな飛距離でも飛んでいきどんな物まで突き刺さる弓・どんな傷も癒すことができる水晶・・・
どの物語も実在するのか分からないがそれに出てくる登場人物は皆の憧れの存在・・・その者が必ず持っているのが神具、一部の人達は本当は存在せず想像上の品と言われているし、反対にその強大な力が原因で何処かの王族が隠し持ってたり、ダンジョン又は、人が寄り付かないところに封印されているとも言われている。
その話は俺達の世界では当たり前の話でほぼ全ての者達が知っている。が、それを探しだそうとした人も後を絶たずだが、未だに1つも発見されていないのだが・・・今目の前にある物は紛れもなく神具・・・どういった力が秘められているかはまだ俺には分からない。
「でも、神具と言ったら・・・」
俺の言葉にバルベリアさんは言葉を被せてくる。
「ああ、神具と言ってもピンからキリまであるんだ、その中でも一番ランクが低い道具だし神達は一人に何台も持っているぞ?」
「そりゃ神様だからで俺は神じゃないんです・・・」
「お前の半分は俺達の血を引いているから神なんだが」
「・・・そうだった、忘れてましたその事実・・・」
俺の種族って【 人間-神 】で人間でもあり、神でもあるんだった。
「よし、納得した時点で話を進めるぞ?まずこの神具の名は【遠話】って言うんだ」
「遠話・・・」
「そうだ、この遠話は魔石を使いそれに魔力を流し離れている相手と連絡できる代物だ」
「えっ!それはどんな誰とも話ができるんですか?」
「ん?ああ、すまん説明不足だな相手も遠話を持っている必要がある。一度あったことある者で尚且つ遠話を持っているのが条件だ。使い方は遠話持ちの人物と出会ったらまずお互いの遠話を取り出しお互いの登録の許可をするんだ。そうだな、一度俺とベルナートの遠話でしてみるか」
その前に遠話に魔力を充電しなければならず、10個の魔石を遠話に当てながら魔力を流すと魔石が消えるように中に入っていった。
まずはバルベリアさんとの登録を試してみる。
お互いの遠話を手に持ったまま・・・
「「許可」」
お互い許可を出したら2つの遠話が微かに光出す。
その光もすぐに消え登録が完了したみたいだ。
続いてベルナートさんとも登録を行い無事に登録完了した。
バルベリアさんの更なる説明で遠話の使い方は【起動】の発音から遠話に登録した人の名前が出るから次は名前を音声若しくは指などで触れると良いみたいだ。
実際にバルベリアさんに繋げてみて驚いたんだが遠話本体から手のひらサイズのバルベリアさんが出てきたんだ。
現時点の姿が相手には映し出されるみたいで出るときは少し恥ずかしいと思ったがこれも次第に慣れるらしい。
流石ランクが低くても神具と呼ばれるだけはある。
次はベルナートさんから野菜や穀物更には果物の苗や種をふんだんに貰い更には家畜まで牧場へ放つ手伝いをしてもらった。
それぞれの育て方等は物凄く分厚い本と化した資料をもらった。
本当に二人には今日だけでもいろいろしてもらい感謝しかない。
バルベリアさん、ベルナートさん、本当にありがとうございます。
そうして、昼も大分過ぎ拠点へ戻る時間となった。
「ハンス体にはきをつけるのよ。ゴータ君も寂しくなるわ、機会があったらまたいらっしゃい」
「ベルナートさんも体に気を付けて、ありがとうございました」
「また、飯食いに来るっす」
「何かあったら連絡するんだ!余り下界には関与出来ないんだが・・・。ゴータ、お前も訓練続けていくんだぞ!」
「バルベリアさん十分です、ありがとうございます」
「了解っす!まだまだ強くなるっすよ!」
「あっ、ダンジョンは2日は転移にかかるからね、それじゃハンスの拠点に転移します」
俺とゴータの足元から白い光が上り視界まで光に覆われ光が収まった時には拠点へと帰ってきていた。




