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冒険者クエスト  作者: チョコミルク
剣魔学校入学試験
18/87

13 マギシャル第7森林の異変?

 無事に模擬試験も終えた俺は再度受付に行きギルドカードを貰う事が出来た。

 試験に合格してランクも予定通りにFランクに登録することが出来た。


 受付の人に簡単な注意事項等を説明されやっと冒険者の仲間入りできた。


 クエストを受ける際は依頼ボードから受けるクエストの依頼票を受付に持って行かないといけないだとか、1度にクエストは3つ迄しか受けることが出来ないとか、もしクエストに失敗した場合は違約金を支払わなければならないだとか、常時クエストは依頼票は無く達成出来た物があればいいだとか・・・まぁ後は適度に聞き流しどんなクエストを受けるか頭がいっぱいになっていた。


 クエストボードを見てみると今あるクエストはお使い・採取・討伐それに常時クエスト等が残ってた。

 お使いなら隣の村までの荷物運搬に採取は商業ギルドや個人店や一般人からの依頼が残っている。

 討伐なら隣村からの依頼だったり、いろいろな人からの依頼で魔物や獣等を倒さないといけない。


 どれにするか悩んだ挙句俺は常時クエストをする事にした。

 常時クエストで討伐なゴブリン・コボルトがあるみたいだ、特に今は剣魔学園の入学試験もあり今の間だけウルフやほかの魔物の常時討伐依頼が多く貼り出されていた。


 理由としては大都市メルガイに集まる受験生やその他の人の安全の為のらしく、実際メルガイ周辺の魔物は1度剣魔学園の試験開始日前にかなりの数を間引いたにも関わらず少しづつ増え始めているかららしい。


 実際に分身達がメルガイの外を散策している時にもゴブリンやコボルト等を狩ってきた事からもそれなりに数が居るのだろう。


 んーっ、取り敢えずクエストを受けずに適当にメルガイ周辺を散策する事に決めるか?






 結局冒険者ギルドでクエストは受けずにメルガイの外へ出た。

 メルガイの外に出たのはこれが初めてではない、分身たちがメルガイの外で作物や果実の採取をして来た経験はそのまま本体のハンスへ受け継がれる。

 だが、ハンスが実際に経験した事ではないのでしばしば違和感を感じる事がある。


 そういえばメルガイ周辺の探索はハクにコクセキそれに4号にお願いしてたよな?合流するか?・・・いや1人でのんびりやるのもいいか。

 えっと常時以来はゴブリン・コボルト・ウルフ・トレント・ビー・アント等か、まずはどんな奴に会えるのか楽しみだ。



 メルガイは本土から離れた離島にあり、とても長い橋をかける事により渡ることが出来る。

 メルガイがある離島は広大な大地の上に森や山はもちろんの事、ダンジョンまで存在する。

 ハンスが住んでいた大陸の名はイースラだったがメルガイがある大陸はマギシャルと呼ばれているが、このマギシャル大陸には大都市メルガイ以外にも町や村が点在している。


 そして、今ハンスが来ている場所はメルガイから東北に2時間位歩いた場所にある«マギシャル第7森林»と呼ばれる広大な森だった。


 実はマギシャル第7森林には昨日2号チームのソウシユとセキメの3人が半日かけ探索した場所出会った。

 2号が通った場所は俺のスキル«万能マッピング感知»がされており今日は«万能マッピング感知»をしていない所を埋めていくように探索するつもりでいる。


 万能マッピング感知の範囲は約500mで昨日の2号達の足取りとギリギリ交わった位の距離で森に入っていった。



 メルガイからマギシャル第7森林までの道のりでは魔物等には遭遇しなかった。

 まぁ、冒険者や兵士達がかなりの数を間引いた結果と言えるかも知れない。

 森に入ってもハンスの万能マッピング感知に反応さえないとなると本当に魔物を全滅させたんではなかろうかと思ってしまう。


 マギシャル第7森林に入って30分は経過しても魔物を感知することが出来なかったハンスは討伐依頼から採取依頼に切り替えていた。


 主に採取していたのはポーションの材料になる月雫草に魔力ポーションの材料になる吸魔草、毒消しの材料の古咲草や麻痺消しに気付け薬の材料様々な物だった。

 薬草の知識はハンスの祖母でもある薬師のミトからもらった手書きの本や教えて貰った智識がかなり役にたっている。


「はぁ、最初は討伐依頼でデビューしたかったんだが、魔物が居なければ仕方ないか。」


 ボヤキにも近い独り言を言いながらそのスピードはゆっくり出あるが森の奥へ進んで行く。


 その後も時間だけが過ぎていき採取で手に入れた薬草類も数が全くと言っても集まっていない。


「ここまで、薬草も魔物も何も無いのは有り得ない気がするんだが・・・?」


 ここまで何も無いのは異常な事であった。

 魔物の発生原因は魔力溜まりから産まれる場合と、同種の交尾による繁殖それに分裂等による、勿論例外はいるが。


 その中からある一定の魔力が貯まれば自然と魔物が産まれてくる。

 魔力溜りはマギシャル第7森林にも存在しているのだから全く魔物が居ないのは何かがあったとしか言えない。


 結局日が傾きかけているので渋々メルガイに戻ることにした。

 常時クエストに提出するには薬草の種類は多く集まっても数は全く揃えられなかったので少し落ち込みながらも拠点へ帰ってくる。


 拠点に帰って来た時は当たりは薄暗くなっていて拠点の中も今は外の時間に合わせて薄暗くなっている。

 拠点に着いたハンスは自分で創ったのにも関わらず豪邸の外観を眺めている。


「うん、昨日は勢いで創造したけど今改めて見てみると・・・やりすぎた感半端ないな」


 豪邸を眺めていると中から誰かが出てくるみたいだ。


「ハンス様お帰りなさいませ」


 優雅なお辞儀と可愛らしい表情で出迎えてくれたのはトウカだった。


「ただいまトウカ、みんなは帰ってきているの?」


「すみません、私達も戻ってきたばかりなのでよく分からないのですが、4号様のチームは定期的に牧場に獣を放ちに来られてますがまだ帰って来てないみたいです。ソウシュやセキメ当たりは話を聞いてると思うのですが」


「4号達か、遠くまで足を運ぶなら何日かそんな感じかもしれないな。とにかくソウシュにセキメ達から話は聞かないといけないな」


 出迎えてくれたトウカを連れ豪邸の中に入ると3号が寛いでいた。


「お疲れ様3号、今日もありがとな!」


「おう、俺達はお前何だから当たり前だよ」


「だな」


「ハンス様お帰りなさいませ」


「ゴルタただいま、今日もお疲れ様。ソウシュとセキメ見てないか?」


「ありがとうございます!ハンス様。ソウシュにセキメなら奥で食事の準備をしています」


「奥か分かったありがと!」


 奥に進むにつれいい匂いがしてきた、2号のチームに与えていた仕事で料理道具の調達は無事に完了したみたいだ。

 匂いに吊られてお腹も空いてくる。

 料理場へ着くとソウシュにセキメが2号指導の元料理をしていた。


 何を隠そうこの俺は母のローズと祖母のミトに小さい時から料理を習っていて一般家庭に出される物くらいは簡単に作れる。

 屋台とかお店で珍しい美味しい食べ物は何日間かかかるが、時間をかけ調べながら料理すればいつかは作れる。

 まぁ、レシピを教えて貰った方がすぐ作れるかレシピを教えてもらえる時はそうしている。


 実は分身達をリーダーに付けてはいるが、余程困った時にしか手助けはせず、指示や指導に時々実演といった事をして貰っている。


 何せこれからも全て分身に全てやらせていたらその他の皆が育たないからな。

 指示や指導するのはただ見ているだけや、適当に言っているだけでは無いので相当疲れが溜まりやすい。

 ここで疲労軽減のスキルが活躍して多少なっているのだが、分身を2号・3号・4号を毎日夜に解除し記憶や経験の引継ぎをする時に体力は減らないが精神的には疲れてくる。

 分身達の一日分の経験や知識が一気に本体のハンスに蓄積するのだから。


 料理にはまだ時間がかかるみたいで先にお風呂に入り汚れお落とすことに決めお風呂に向かうとお風呂の準備はトウカがしてくれたみたいできれいに掃除がされていた。

 水が張られていただけだったが別に問題ない、俺は張られた水を自分の適温まで熱くし湯を浴び体を洗う。

 しばらくの間お風呂を満喫し上がったとこでご飯が出来たみたいだ。


 2号・3号も居るので分身二人を踏まえソウシュ・セキメ・トウカ・ゴルタに俺の7名で食事を始めた。

 出された食事は一般的な家庭料理とも言えるものでパンに野菜のスープに何かの肉を焼いたものだった。


「ソウシュ・セキメ料理ありがとおいしいよ」


「「ありがとうございます!2号様の指導の下これからもしっかり学んでいきます!」」


「ああ、二人とも筋がいいから教えがいがあるしな」


「そういえば気になったことが4号達は今日は戻らないのか?誰か聞いてないか?」


 気になった事をみんなに確認すると2号からその内容の話が出た。


「四号達だったら昼過ぎに一度牧場に獣などを放牧しに来ていたな、いまだにアイテムボックス内に薬草や魔物達が送り込まれているからまだ頑張っているんだろう。本体は気付かなかったか?」


「気が付かなかったな、俺は今日はマギシャル第7森林に討伐に行ってきておかしな事に魔物や獣と一匹も合わず結局薬草などの採取に切り替えたが薬草等もあまり見つからないって異常事態に陥っていてそれどこではなかったからな・・・」


 それを聞いた2号は

「何だ本体もマギシャル第7森林に行っていたのか。だがその異常事態は身内が起こしたものだよ」


「ん?どうゆうことだ?」


「その前に本体は昨日のマップを頼りに穴埋めする感じに森に入ったんじゃないか?」


「ああ、その通りだ、あの森のマップを完成するためにそうやって入ったからな」


「考えることは同じだよ、俺たち分身はお前自身なんだから。本体が森に入る前に朝市で4号達が同じルートでマギシャル第7森林のマップ埋めを始めているんだよ」


「なるほど、道理でほとんど何もなかったはずだよ・・・2号は4号と連絡で知ったのか?」


「そうだ、俺達は料理道具や材料の準備が終わりそれから剥ぎ取りに売却に移ったんだが昼過ぎにはすべて終わったからな。それからメルガイの外に採取に行こうとしてたんだけど、他の班と同じとこ採取するのも意味が無いから連絡を取り俺たちはマギシャル第5森林に行ってきたんだ」


「はぁ、俺も分身達と連絡せればよかったよ、せっかくの冒険者になって初めてのクエストだったのに」


「本体も冒険者登録してきたのか?」


「ん?2号達も登録してきたのか?俺は剣魔学校の受験が今日早く終わってすぐ登録しに行ってんだが」


「俺は分身だから登録してないがソウシュにセキメは登録してもらったぞ?そうしないと魔物の素材売る時にギルドでは売れなくよその店で売る場合は買いたたかれるみたいだからな」


「良かった、明日みんな登録をお願いする所だったからちょうど良かったよ」


「その代わり二人はランクHでかなりの数の素材を持ち込んだから、ギルドに変に目をつけられたかもしれない。俺はそん時二人の昼飯を屋台で買っていたからな後で聞いたときは流石に焦った」


「ソウシュにセキメ大丈夫だったのか?」


「はい、問題ありません。模擬試験がありましたが、ソウシュに私も全く問題なく合格しましたから」


「模擬試験?なら二人はランクが上がったんじゃないか?」


「その話もありましたが断りました」


「えっと、セキメくんどうして断ったんだ?」


「勿論ハンス様がその時冒険者になってもなく、ハンス様よりランクが高いのは私たちにとって良い事ではなかったからです」


「な、本体俺が焦った意味わかるだろ?」


「2号今分かったは・・・。聞いてくれみんな、明日はゴルドもトウカもギルドに登録に行ってきてもらうが、ランクは上げれる時に上げまくってくれ。そうなれば俺たちの行動もその分広がるしな。その方が俺としても嬉しいし、セキメにソウシュは明日またギルドに行ってもう一度ラックアップ出来るか確認してくるんだ。因みに俺は登録と同時に試験がありFランクまで上がっているぞ?」


「「「「かしこまりました」」」」


「で、3号達は今日はどうだったんだ?」


「俺たちは大工道具一式に鍛冶道具一式を揃えたついでに装飾台・道具一式に薬学道具を揃えるのに手間がかかり、それが終わったのは夕方前だったから各参考書を買って三人でここで勉強したくらいだな」


「結構ばたばたしたみたいだな」


「そのおかげでもう明日から魔物の素材や薬草に、他の素材を使って武器やアイテムを作成できるぞ!」


「という事は溶鉱炉も設置したのか?」


「勿論だ、明日俺はゴルドにトウカがギルド登録に行っている間に武器なんか打っているよ。戻ってきたら二人に教えながら続きの武具作成をしているさ」


「3号助かる。よろしくな。そろそろ俺は寝るが2号に3号はどうする?分身解除するか?」


「折角武具が作れるようになったんだからそれを制作して自分で解除するさ」


 その後みんなで食事の片づけをし、寝る者は就寝して2号と3号は武具に装飾品の作成に入り長い1日は終わった。


 2号と3号は周りに音が漏れないように風の結界を使い作業に集中する。


 ハンスが朝起きた時には広間の机には二振りのショートソードが置いてあり、分身を解除した時の記憶で自分専用の武具を作成していた分身達に感謝し、装備をするのであった。




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