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冒険者クエスト  作者: チョコミルク
剣魔学校入学試験
15/87

チーム4号!ハク・コクセキ10-1

「最後にハク、コクセキ!」


「「はっ!」」


「まず、この拠点じゃなくて新しく空間を作成するからそこで家畜や獣なんかを放牧できないかな?野菜や果物は拠点で作られてるけど肉なんかも手に入れられたら良いかもね」


「「分かりました、メルガイの周辺等あたってみます」」


「4号と一緒なら遠くに行っても拠点にはいつでも帰ってこれるから頑張ってみて」


 ***


 ハンスに翌日の指示を与えられた4号チームのハクとコクセキ達はハンスが新しく創造した豪邸で休み次の朝と言ってもまだ皆が起き出す前に拠点を出ていく。


 そんな早くに拠点を出て行くことになったのは実は昨日みんなが寝る前に4号から明日の話をされるハクとコクセキ。


「ハク・コクセキ、すまないが朝早くに起きて冒険者ギルドに登録し、メルガイの開門一番で探索に行くけどいいか?なるべく他の冒険者達と獲物が被らないように早めに行きたいんだが・・・」


「「4号様かしこまりました!」」


 って流れがあったからだ。

 寝る前に4号の分身体は解除され朝早くハンスはコクセキに起こされ初めは寝ぼけていてなんで起こされたのか分からなかったが、徐々に覚醒し状況を思い出す。


 4号が決めた事は本体でもあるハンスが思っていた事なので嫌では無かったが、やはり朝早く起きるのは辛くも感じられた。

 完璧に覚醒してから分身を出し再度眠りにつこうかとしても1度目覚めてしまったのでなかなか眠れなくなっていたとか・・・



 その間に冒険者ギルドへとたどり着いていた4号達であった。


 ふとした疑問をコクセキが問いかける。


「4号様、冒険者ギルドとはこんな薄暗い朝の時間からも開いているものなのですか?」


「ん?それなら問題無く開いている。他のギルドは知らないが冒険者ギルドは緊急が求められる場合があるから1日中入ることが出来るんだ。ただ、中の施設は受付や酒場が空いているだけで買い取りや演習場は締まっているがな」


 ギルドの中へ入る3人が見たものは酒場スペースで酔い潰れている冒険者にその後片付けをしている職員又は、未だに騒ぎ酒を飲んでいる冒険者達だ。

 冒険者ギルドも今の時間は朝の5時半位で最低限の人員しか居ないみたいだった。


 早速受付へ行きハク・コクセキの冒険者登録を行っていく。

 4号がハンスとして登録はここでは遠慮する為、入口付近で2人の登録が終わるのを待っていた。


 待っている間に周りを見渡したが酒場の方で酔い潰れている冒険者が居るだけでこっちに絡んで来るような者はいないみたいだ。まあ、朝早くに来たのもあり何も問題無くギルド登録も終わったらしく。


「お待たせいたしました。4号様無事にコクセキともにギルド登録が完了しました」


「うん、これで2人はランクHランクか・・・まずはマギシャル第7森林で残りのマップを完成させながら魔物を討伐に採取を目標にしよう。下手したら何日かそこに滞在するかもしれないからついでに野営の経験もしとくか?」


「それでは拠点には戻らないのですか?」


「家畜として捕まえれる獣なんかいたらその都度牧場には戻って、そうだな・・・後は初めは肉食系以外のから捕まえてみるか?」


「もし肉食系ばかりだったらどうしますか?」


「ん?勿論即討伐しうちらの食事や2号達に剥ぎ取りし売却してもらって活動資金にするさ。その他に薬草類や素材集めもしながらだから相当時間がかかりそうだな」


「私達は何日でも大丈夫ですよ」


「ハク頼りにしてるよ、まっ、俺の魔力が切れたら分身が解けるからその前には拠点に戻らないとな」




 マギシャル第7森林に着いた3人は深い森へと入って行く、マギシャル第7森林は中へ入れば入る程空が木で覆われ薄暗くジメジメとしている。


 ハクにコクセキは素材や薬草等の知識が全く無いので4号がそれらを見つけた際には2人へ教えて行く。

 ハクにコクセキは記憶も良いようで現在採取出来てる薬草類は一通りの種類は把握してくれた。

 時間があったらミトばぁちゃんの薬学ノートを読んでもらうのもいいかもしれない。


 マギシャル第7森林に入って30分位は薬草の採取が出来ていたが現在3匹のゴブリンと対峙していた。


「4号様、あのゴブリン3匹は自分等にお任せを!」


「ん?コクセキ良いのか?」


「勿論です、4号様はその間に採取されていて下さい」


「そうだな、それじゃ任せるか」


 相手のゴブリンは武器といったものは何も無しで、唯一の装備品はボロボロの腰巻き位だ。

 まぁ、2人なら問題無く倒せるだろう。

 ここは二人に任せ薬草等の採取をする為この場所を離れる。


「グギーィィ!」


 ん?獲物が逃げると思ったのかこっちに一匹向かって来たか・・・。


「コクセキ、このゴブリンだけ面倒臭いから貰うぞ?」


「畏まりました」


 さて、どうするか?相手のゴブリンは両手を上げながら奇声を発して気持ち悪いし・・・サクッとやるか!


 見た目子供のハンスはゴブリンにとっては最高の獲物であり、その獲物がこの場から離れようとして威嚇のためこのゴブリンはこの行動をとったのだが相手が悪かった。

 一般の子供であれば恐怖で動けなかったり無理に戦いを挑んで死んでしまう、ゴブリンはギルド討伐ランクはFランクで冒険者に取っては登竜門的な魔物だが一般の住民に取っては死ねるレベル、ちなみに運が良かったら逃げれるが、ゴブリンもやっぱり魔物で生まれながらに備わった身体能力は一般人よりも高いのだが何度も言うように相手が悪かった。


 奇声と両手を上げ威嚇しているゴブリンにハンスは1歩1歩と普通の速さで歩いていく、特別に警戒しているわけでも戦闘態勢を整えながらでも無く街の中を歩く感じで普通に歩いていく。


「グギィ?」


 対するゴブリンも自分が思っていた反応と違うのか若干戸惑いがあったが食欲が勝ってしまったらしく口から涎を垂らしながらハンスに襲いかかる。

 ゴブリンの両手から鋭く伸びる爪で引き裂こうとしているのが分かる。

 そして爪で引き裂いた後に牙により噛み付く事も・・・。


「知能が低いだけあって随分お粗末な攻撃だな」


 ハンスはゴブリンが両腕を振り下ろす前に懐に入り鳩尾に一撃手をめり込まさせる。


「グガァ!」


 ただそれだけで目の前のゴブリンは気を失うが、それだけではいけないのはハンスは理解もしている。

 もしこのまましていて目が覚めたゴブリンに一般人が被害に遭うようでは意味が無いから。

 気を失ってそのまま前向きに倒れたゴブリンに止めの一撃でもある蹴りを頭部に入れると簡単に息を引き取る、それを見ていた2匹のゴブリンは異常に興奮したみたいで奇声を上げハンスに向かって来る。


「「グゲェギィィィガガ!」」


「「お前らの相手は俺だ! (あなたの相手は私ですよ!)」」


 その間に入ったのはハク・コクセキだった。


「コクセキ、私は左のを貰います」


「おぅ!俺は右だな!」


 2人はハンスと違いきちんと武器を構える、ハンスみたいな倒し方を2人は出来る、出来ないと言ったら出来るであろうが、もしや万が一という可能性で打ち漏らしハンスに危害があったらと考えそれなら確実な方法で対処する2人だった。


 ハクは普段は弓を使うのだが今回はゴブリンと距離も近いので素手で相手をするようだ。

 コクセキの方は鉄の槍を構え対峙するゴブリンの出方を見る。


「ググッ!」


 先ず動いたのはハクと対峙しているゴブリンだった。

 勢い良く駆け出し途中からハクに向けジャンプし飛びかかってきた。


「お馬鹿さん。」


「ガッ!」


 グシャッ!


 飛び掛ってきたゴブリンはその脚が再び地面に触れることは無かった。

 ハクはゴブリンの喉を突き相手の勢いを利用しそのまま首を掴み後の地面へと投げ落とした。

 地面に頭から投げ落とされたゴブリンは頭がそのまま潰れ事切れていた。


「呆気ないですね」


「ギィ!」


 とうとう最後の一匹となったゴブリン、次はコクセキの戦闘の番


「へっ、次はお前の番だぞ?待っててやるからかかって来い!」


 知能が低いゴブリンはコクセキの言葉は理解してはいない、だが次は俺の番と生き込んでいるコクセキはそれに気付いてないのかも知れない。


「グガァァァァッ!」


 ゴブリンは雄叫びを上げ次にとった行動は・・・




 逃走だった。


「なっ!」


 コクセキを無視し森の中へ走り出すゴブリンを見てコクセキは焦っていた。

 まさか逃げるとは思っていなかったからだ。

 もともとゴブリンは果敢に襲って来るが劣勢になると逃げる習性が有るのだが、ここはゴブリンの討伐の経験があまり無かったコクセキだったからこうなったのかも知れない。

 もし自分から倒しに行ってたらそう思うと余計に焦るコクセキ。


「ちょっと!ああ・・・まぢか!こなクソ!!」


 余りにも距離が開いたコクセキは持っていた槍を振りかぶりゴブリン目掛けて投げ飛ばす。


「ガッ!」


 投げた槍は一直線にゴブリンの背中から突き刺さり貫通する。


「よっし!俺も倒せたぜ!」


「一度逃げられましたけどね」


「ああ、一度逃げられたけどな」


「ぐっ、すみません」


「それにしても早く方が付いて採取所じゃなかったな。流石ハクにコクセキだ」


「私はまだまだ実戦不足でした、これからも精進します」


「自分もそうでした」


「逃げられたしね、ふふふっ」


「確かに逃げられたな」


「勘弁して下さーい」


「それにしてもなかなか採取が捗らないな」


「4号様、自分が先行して先に魔物を間引いときましょうか?」


「ちょ!コクセキ待って!私も戦闘経験は欲しいわ」


「良い案だな、それなら先行する担当は交代制で行くか?最初は発案者のコクセキからだな」


「畏まりました、それでは次は私で・・・・・・いつ交代しますか?」


「3時間を目処に交代にするか」


「そしたら、次交代したら自分は6時間後に又自分の番ですね!」


「ん?コクセキ、俺の番が抜けてないか?」


「「4号様に討伐は危険だからさせれません、採取に全力を注いで下さい」」


「いや、俺もたまには討伐もしたいのだが?」


「「是非!危ないので採取をお願いします」」


「お、おぅ・・・・・・」


 ハクにコクセキも必死だな、そんなに戦闘経験が欲しいのか?

 確かに俺も討伐は経験を積みたいがそんなに必死って訳じゃ無いしな・・・。


「それじゃ2人に任せる、ただ牧場に放つ獣も狩らないようにな!」


「「畏まりました!」」


 そうして、1人が先行して残り2人が採取をする事になった。

 そうする事にして実際の仕事率が良くなって採取組は大量の薬草や素材を集めれていた。


 討伐の方は討伐の方で魔物や獣を狩りまくっていく。

 狩りまくった後はアイテムボックスに仕舞い込みやすいように1箇所にまとめていく。

 ハンスが仕舞い込む前に血の臭いで近場の魔物達が寄って来ていたが何事も無く魔物の死体を増やすだけだった。


 初めの先行してコクセキが倒した魔物はゴブリンやウッドキャタピラにウッドウルフにストロングモンキー等が居た。

 獣はなかなか出くわさないのでまだ一匹も捕まえていない。


 次のハクが倒した魔物には初め出なかったキラーアントやフロッグキック・大ムカデ等が追加で現れた。


 そうこうしているとお昼になり簡単に昼食の準備をする3人、森林の中で凝った料理も出来るはずが無いから簡単にアイテムボックスから肉を取り出し焼いて塩等で味付けするだけの昼食を食べる。

 昼食が終わった頃に2号から連絡が来て俺達の場所を聞かれた。

 昼食も終わり午後も交代制で森のマップ完成と討伐と採取を再開する。



 そうして日もくれてきた頃1度拠点に戻るか戻らないかで悩んだが今日は野営をする事になった。

 夜も見張りを交代で変わり朝を迎えるのだった。





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