なるほど、染色にはいろいろ意味があったのかなら袋を作って虫除けよけ効果の高い花などを入れるようにしよう
さて、赤や藍・黄などで飾り紐に色を付けるようになってからは外出時に蚊に刺されるようなことがだいぶ減ったらしい。
「ん?あ、そうかハーブなんかが虫よけにつかえるのは虫がその匂いを嫌うからだっけ」
ハッカやペパーミントなどの匂いは蝿・蚊・ゴキブリなどが嫌うのでそれの精油をたらした皿をおいておいたり薄めて肌にスプレーしたりするのは虫よけになるんだったな。
同じように藍の匂いは蚊などが嫌うようだ。
また樹木から分泌されるフィトンチッドも虫除けのために本来は樹木が発してるもの。
人間にとっては心地よい香りである場合も多いのは不思議なところでもあるが、木が傷ついた時に茸やカビなどを防ぐために自分の身を守るために使っているものだ。
とはいえ鉢植えだと肥料の匂いに誘われてゴキブリを呼び寄せたりするのでなかなか難しいとこなんだが。
乾燥させた花を袋にれておくポプリなどが魔除けに使われたのも本来は虫よけの効果によるものだな。
植物にとって葉っぱを食い荒らす昆虫などは天敵だからそれに対して匂いで近づけないようにするものが出てくるのも自然の摂理というわけだ。
哺乳類を含む脊椎動物よりよりも昆虫や蜘蛛・ムカデなどを含む節足動物のほうが遥かに先に陸上に上がってる上に個体数では圧倒的に上なので植物にとっては昆虫などのほうが驚異は上だったのだろう。
木の表皮にタンニンが多く含まれていてそれによりカビや茸、昆虫などがなるべく食べないようにしているのも同じ理由なので茶色のタンニン染めも役に立つ。
その分食べる時には困るわけだけどな。
「アバカを使って袋を作るか」
「ふくろ?」
「ん、ああ、説明するよりつくったほうが早いか」
糸を織って布にする技術は実は旧石器時代には行われていた証拠が発見されている。
と言ってもチェコ共和国モラヴィア地方のドルニ・ベストニツェでは、2万5千年から3万年前の機織りの痕跡や小さな粘土製人形がマンモスの骨とともに見つかっていたり、縄文人はかなり早い時期から麻の織物の衣服を来ていたらしい。
「まずは糸を垂らすための縄を四時の間に結びつけて、それに縦糸の端に割れた土器を結びつけてまっすぐ垂らす」
そういって木と木の間を水平に縄で結び錘を付けてぶら下げる。
「たらすのー」
そう言って子どもたちが紐に土器のかけらを結びつけては渡してくれる。
「で横糸を縦糸に交互にくぐらせてく」
「くぐらせるのー」
「後はそれを地道に繰り返して平たい布にする。
まあ、草履を編むのと基本的には一緒だ」
そう言ってある程度の大きさの布を織り上げる。
「で最後は骨を削ってつくった縫い針でこうやって端を縫い止めてやれば袋の出来上がり。
小さいもの入れてこぼさないように運ぶのに便利だと思うぞ」
「すごーい」
「じゃあみんなでつくってみるか」
「わーい」
子どもたちやフローレス人でも手が届く高さに紐を張ってそこにみんなで糸を垂らしたり糸をくぐらせたりして布を編み始める子どもたち。
作業としては結構単調で大変なんだがなにか新しいことをまたやれるというのは子どもたちにとっても楽しい遊びらしい。
「できたー」
「できたのー」
そうやって出来上がったものをそれぞれが親のもとに持ち帰り今度は親も混ざって麻袋作りを始めた。
「これがあると便利ですね」
「本当ですね」
そして花を摘んだ後でそれを乾燥させて袋に詰めて口を紐で縛って腰にぶら下げるようにする。
「これでいつでも花の匂いを持ち歩けるな」
「い~匂いなの」
「いー」
こうすることで虫から自分たちを守ること出来る可能性は高くなるかな?。
今までもバナナの葉っぱで身を包んでいたから実はあんまり変わらないかもしれないけど、バナナの葉っぱはそこまで虫よけの効果は高くはないと思うから多分意味はあるよな?




