表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
私の周りは恋愛絡み  作者: 癒月サクラ
23/27

20恋目~乙女の小さなお泊まり会~

ある金曜日、授業の終わりを告げるチャイムがいつものように鳴る。その日は早く授業が終わる日だった。

ここは2-D。教室から「一週間、終わった~」という男子の声が聞こえてくる。そのとき凛は、帰り支度を済ませてクラスメイトが次々に帰っていくのをぼーっと眺める。外は晴れ。ぽかぽかと暖かく、太陽はまだ仕事をしている。

「もう秋か~」と考えているとクラスの女子の会話が聞こえてきた。


「ねぇ、今日紗綾会長の誕生日だよ~。"おめでとうございます"って言いたかったけど百合先輩に止められた~」

「そーなんだ。あっ、なんか百合先輩家でサプライズパーティするみたいなこと言ってたらしいから、それじゃない?」

「あ~そーかも」

「そういえば、おととい部活で真里先輩に"プレゼントどんなのがよろこぶかな"って聞いてきて、"気持ちが込もっていれば大丈夫です"ってアドバイスしたけど真里先輩大丈夫かな~」

「先輩、変なのプレゼントしてたりして~」


(先輩の誕生日......久しぶりに芽衣子ん家泊まるから祝えないよ~)

女子たちは話しながら教室を出ていき、凛は席を立って窓の外を見る。すると......


「あれは先輩の友達の百合先輩たちだ......」


楽しくふざけながら帰っていく先輩たちを見ていると「帰ろーよー」とホームルームが終わったのか芽衣子が話しかけてきた。

鞄を持って芽衣子と下駄箱に向かう。そして靴に履き替えた二人は今日が会長の誕生日だということを話す。


「そっか~今日、凛の好きな会長さんの誕生日なんだね~」

「うん、まぁ月曜日生徒会の集まりあるからそこでおめでとうって言うつもり~。本当は今日祝いたかったけど......」

「凛らしいっ」


紗綾の話で盛り上がっていると芽衣子の家にいつの間にか着いていた。芽衣子はガラガラと玄関の引き戸を開け、「どうぞ」と凛を家に入れる。

靴を脱いで、芽衣子は自分の部屋に案内をする。その途中芽衣子の母が声をかけてきた。


「おかえりなさい、芽衣子。あら、今日だったのね、凛さんが泊まりにくるの。いらっしゃい凛さん」

「お邪魔します。またお世話になります」

「ただいま、お母さん。朝言っておいたよ?」

「まぁ! そうだったかしら~」

「しっかりして~お母さん~」


「急いで、お買い物行かないとねぇ~」と玄関に向かう母を見て心配な芽衣子。「ごめんね~」と謝りながら自分の部屋がある二階にいく階段を上る。


「謝らなくていいよ。お母さん可愛いね」

「可愛い?」

「おっちょこちょいなところ。それに凄い美人ママだし、いいな~」

「そーお? あっここ、着いたよ」


戸を開ける。

芽衣子の部屋は木の香りが漂って、和室の良さが伝わってくる。

部屋の家具は小さな丸いちゃぶ台が真ん中に、タンスや勉強机などが置いてある。


「部屋、変わってないね~。いつも思うけど芽衣子ん家って本当迷路みたいっ」

「あははっ、私も思う。よく小さい頃迷子になってた。凛、今お菓子持ってくるから待ってて」


ストッ、タッタッ......。

芽衣子は急ぎ気味で台所に向かう。部屋に一人残された凛は部屋にあった掛け軸の近くに飾ってある花を見ていた。


「前に泊まった時のとは違う花だ。しかも、雑ぽい......前のはきれいな感じだったのに。芽衣子がやったのかな? 芽衣子、お母さんと反対で茶道が得意だからねー」


誰もいないのに話していると芽衣子が帰ってきた。

手には、お菓子を詰め合わせたものが入っている丸い木のボール皿を片手に。もう片手にはトレイにのせてジュース入りのコップを持ってきた。そしてちゃぶ台に置く。


「芽衣子、一度に持ってきたね」

「うん、早く凛とお話したいもん。夜になりかけてるし」


時刻は四時半。

普通の授業だったら六時間目くらいだろうか、と凛は考えていると「ただいま~」と芽衣子の母の声がした。


「お母さん、帰ってきた。いつもより早い......」


芽衣子は凛には待つように言って行ってしまった。

また、芽衣子が居なくなり少し暇な凛は夏休みで起こった出来事を思い出す。

(そういえば、悟史と千里なんかピリピリしてたな~)



ある夏休みの日、その日は凛、悟史、千里で凛の買い物をしに行った時のこと。

(何故、家出た瞬間二人も一緒に行くって言い出したの?)

二人がついてくる意味がよくわからないでいた。そして、ショッピングモールに着き、目当てのものが買えたが二人の様子がおかしかった。尋ねても答えず、そのままそれぞれの家に入り、一日が終わった。それから、ずっと二人は互いの顔を見ると嫌そうな顔をしていた。

(あれ、なんだったんだろう......そもそも、二人は私についてきて何がしたかったんだろう?)


「凛~ご飯出来たって」


数分間ぐらい考えていると芽衣子が呼びにきた。

二人は一階に降りて座布団に座る。テーブルにはおひたしや漬け物など和食が並んでいた。そして食べ終わったあと、凛と芽衣子は一緒にお風呂に入り芽衣子の部屋に戻る。布団は敷いてあり二人とも布団にダイブした。


「ふかふか~」

「だね~、夢の世界に入りそう......」

「まだ寝ちゃいけないよ、凛。これからなんだよ~」

「お嬢様が夜更かししていいの?」

「お嬢様がみんないい子だと思っちゃいけないですZOI(ぞい)?」

「で、何するの?」

「お泊まりでは定番っ! 恋話です!」

「は~い、おやすみなさ~い」


(恋話なんてないよ、ネタが)

布団に潜って寝ようとすると芽衣子が体を揺すってくる。


「寝れないんだけど......」

「寝ちゃダメっ! 凛の恋話聞きたい~」

「恋話なんてない、はい、おしまい」

「え~! 何でよー、あるでしょ? 最近絡んでくる吹奏楽の人についてとか」

「何でここで千里が出てくるの......」


(あっ反応しちゃった......)

気づいた頃にはもう遅く、芽衣子は人が変わったように小悪魔(イジワル)な笑みで探ってくる。


「あーれぇ~? 私、千里君とかひ・と・こ・と・も言ってないですけど~?」

「え~とそれはですね、最近私の前に現れる率が高くてですね、それでそーかな~と思っただけです。......はい」


何としてでも、否定しようと言い訳するが口調でもう隠しきれていないことに気づいた頃には手汗が凄く、諦めかけていた。

(うがー! 恥ずかしい......)


「で? 凛的にはどっちよ、悟史君と千里君。はっきりしちゃいなさいよ~」

「......(「どっちよ」って言われても......)」

「ふ~ん、無言なのね~」

「っ......寝るっ!」


この空気に耐えられなくなった凛は布団にまた潜る。

今度は"やり過ぎた"と感じたのか芽衣子は邪魔することなく電気を消して寝た。

土曜日は、芽衣子と買いもの行き、映画にも行って歩きまわった。

そして日曜日、凛は朝ごはん、昼ごはんを食べて夕方家に帰る。芽衣子と芽衣子の母が見送りをしてくれた。

(やっぱり、芽衣子たまに悪魔(イジワル)になる......)

と、普通のお泊まり会より疲れていた。


もう少しで家に着くというところであの二人に逢った。

(私、タイミング悪~い)


「どこか行ってたのか?」

「悟史たちには関係ないよ」

「そんなこと言われると余計気になるよね、悟史」

「そーだな」


二人に疑問を持った。

(あれ、仲よさそーじゃん。仲直り(?)したのかな......)

凛を真ん中にして歩く。二人とも、凛に笑顔を見せて聞きだそうと「気になるな~」と凛の方を見る。



その瞬間、あの言葉が脳内に響く。



『で? 凛的にはどっちよ、悟史君と千里君。はっきりしちゃいなさいよ......』



(あのとき、聞かれて答えなかったけど......私は......ま、まだ「好き」とか、わからないし......)

悟史と千里の顔を見る。

二人ともじっと見られて顔が熱くなる。お互い焦っているのがわかると「どうしよう」という表情をする。

凛が見るのをやめるとこの沈黙と暑さをどうにかしようと千里が口を開く。


「あの、さ......僕たちの顔に何かついてた?」

「あ! ごめんね、二人とも......そのーなんか気になっただけっ」

「そ、そーなんだっ! そっかそっか」

「あっ俺家着いたし、入るわ。じゃ、月曜な......」

「う、うん。生徒会あるから忘れないでね」

「おう......」


ガチャリ。

(? 悟史、なんか変だった。心配)

悟史を見送った後、千里も悟史の後に続くように別れた。


「じゃあ、僕もね......また明日」

「また......明日」


(悟史だけじゃなかった。千里もだ。え? 何で? う~ん......まぁいいや、家入ろう)

家に入り、自分の部屋の机で「あの言葉」について考える。


「......(好きってどんな何だろう......紗綾先輩は知ってるかな? そういえばさっき二人の顔を見た後、悟史のこと心配になってた。前はそんなことなかったのに......まさか、ね)」



凛はそれ以上考えると自分が自分でいられなくなりそうなのを感じ取り、考えるのをやめた。


「この事は芽衣子には絶対に黙っておこう。絶対に......またあの小悪魔(イジワル)が発動するから......」


と繰り返し自分に言い聞かせた。

クイズコーナー


百 「百合と!」

優 「優の......」

百・優「何でしょク~イズ(っ!)......」

百 「優~ちゃんと元気に言ってよー」

優 「言わないよりはいいでしょ」

百 「......まぁいいか。さて、今回のゲストは

   真里っぺこと中嶋真里さんです!」

真 「え? なに?...って、真里っぺいうn...

   あっもうツッコまない、それに関しては」


百 「ではさっそく、クイズ二問出すのでボタンを

   押してから答えてください。

   問題『今日の投稿日は

      とても大事な日です。それは?』」

真 「それ、本人に出す?

   (ボタンを押す)えっと私の誕生日」

百 「正解です!」


優 「では、最後の問題。

  『今年の夏、僕が電話をしたとき寝ぼけて

   真里が言った恥ずかしい一言とは?』」

真 「えっ? ......あっちょっと待って(笑)

   わかっちゃったよ~。

   うわぁ~言いたくないんだけど~(笑)」

百 「はい、真里さん。お答えください」

真 「話違うっ! ボタン押してないっ、ねぇ~」

百 「今、私が決めました。

   さぁ早く答えをどうぞ!」

真 「......私はチキチキチキンちゃうで」

百・優「正解(です!)」

優 「それでは、クイズはここまで......」

百 「また次のどこかで!」

真 「(なにこれ......)」


 * * *


次回『21恋目~「スキ? キライ? それとも...」~』です。


*更新が遅くなる(か、月1・2回の更新がない)可能性が大です。

その場合は、「あっコイツ更新できてないな」と心の中だけで、お願いします。

*真里、HAPPY BIRTHDAY! おめでとう!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ