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私の周りは恋愛絡み  作者: 癒月サクラ
22/27

19恋~鈍感少女と転校生にサプライズ~

今回はほんのすこーし長めです。


理由はあとがきで......

これは放課後の出来事ー。



「ねぇ、明日紗綾の誕生日って知ってる?」


百合は得意気に言う。が、冬斗は言ってしまう。


「知ってるよ。幼なじみだからな」

「......空気読んで~」


「いや、それ得意気に言うことじゃないよ」と、真里が笑いながら突っ込む。

その日、紗綾が部活で先に教室を出ていき、要はサッカーと吹奏楽に部活見学をしに行った。他の四人はまだ教室残っていて「紗綾の誕生日」が近いことでどうするか悩んでいた。



「ねぇ、紗綾が誕生日ってことは......双子っていってる転校生も誕生日? (ていうかアイス食べたい)」


要が転校初日に紗綾の双子の兄と明かし、それから数日後その事が本当だと、紗綾から話があった。


「うん、そうだね~。私、双子だったなんて驚いちゃったよぉ~。あっそうだ歓迎会兼ねて、誕生日サプライズしたいな~ (あっ、真里今アイス食べたいって顔した)」

「それいいな。サプライズってどんなことすんだ?」


冬斗の問いに「そこまで考えてなかった」と苦笑いをする百合に優が案を出す。

その案は、誰かの家でサプライズパーティするというものだった。


「それいいね、私の家でやろうよ」

「百合の家で? 大丈夫なの?」

「だいじょーぶっ! 私の母はオーケーしてくれるよっ」

「じゃあ決まりだなっ」



その後、帰りにサプライズパーティで必要なプレゼントを買いに行くことになり四人は店に入った。

そこは文房具や雑貨などが売ってある店で百合と冬斗、優と真里とで二手に分かれてプレゼント選びを始める。


「なぁ、百合。紗綾や要はどんなのがもらって嬉しいのかわかるか?」

「う~ん、難しいところなんだよね~そこが。気持ちこもってればなんでも、もらって嬉しいと思うよ」

「そうか......(心を込めて、か。これにするか)」



一方優の方はー。


「ねぇ、優。これにしようと思うんだけど」

「ん~いいんじゃない? 真里......らしいっ......ふっ」

「優、笑ってる......」

「あっ、ごめっ.....ふっ......つ、ついっ」

「優、笑うようになったよね。あっさっきのは可愛いから許してあげる」


にししっと笑いプレゼント選びを再開するが、さっきの発言で不満があったらしく、ムッとした顔で「男に可愛い言うなっ」と真里の頬を人差し指でつんつんと突っつく。

笑いながら謝ると「まぁ、いいか」と頭をぽんぽんとため息をしながらした。

お互い、プレゼントするものを買った後百合と冬斗のところに行き合流しにいく。


「百合、買えた?」

「バッチリ! ねっ冬斗」

「え? あぁ......まぁな」


店を出てそれぞれ家へ帰ろうとする。


「あっそうだ、各自飾り作ってきてー」

「どんなの?」

「それは真里さん、輪っかに決まってるでしょ~!」

「あ~! 輪っかね、うん作っとく~」


「あと、輪っか以外の飾りとか作れるものあったら作ってきて~」と、付け足して走り去っていった。

残された三人は百合が走り去っていった方向をぼーっとみていたが、我に返ったように

「あっ! ぼーっとしてる場合じゃない。早く帰って作り始めないと終わらない! じゃあねっ」

と真里が走っていく。



真里が行って少し経った後、残された二人。


「......俺らも帰るか」

「う、うん......」


   *        *        *


次の日ー。


「あ~今日の授業終わった~」

「なんか食べて帰ろーぜ」


教室がガヤガヤ騒がしくなる。


「ねぇ、紗綾と要~。今日私ん家遊びに来てよ、今日暇だからさぁー」


二人に声をかける百合。

(っ! 百合......紗綾はともかく、いくらなんでも要には怪しまれるよ、それは)

二人をどう誘うかみんなで考えていたが、いい案が思いつかないでいた。真里は冬斗の方をみると冬斗もまた「やってしまった」という顔している。


「ん? いいけど、ねっ要」

「うん」

「やった! 楽しみ~」


(あ~! そうだった、要は双子だから紗綾と似て鈍感なのかー)

と頭を抱える真里と冬斗。

そのころ優は先に帰って準備万端にしていた。


「じゃあ、う~んと部屋、片付けないといけないから~、六時くらいに来てよ」

「わかった~、久しぶりかな? 百合ん家」


じゃあまた、と教室を出て、校門から散らばって帰る。

冬斗は紗綾と要の相手をしながら帰り、真里は百合とサプライズパーティの会場(百合の家)へ向かった。

着くと「どうぞ」といって百合はリビングに通す。真里は飾り付け作業に入る。


「百合、飾りさぁ~どうする? こうがいいかな?」

「真里のセンスに任せるっ!」

「え~」


数時間後ー。

ある程度、飾り付けした頃にインターホンが鳴る。


「あれ? まだ六時じゃないよね。じゃあ、冬斗か優かな?」


ドアを開けると優が立っていた。

両手に荷物を持っていて一つはケーキが入っているような箱で、もう1つは長方形の袋。そしてラフな格好をしていた。


「優、早いね。あっ! もーしかして、凄い楽しみにしてた?」

「っ! ......うっさい、イジワルゆーなら帰るけどー?」

「あれー? 図星ぃ~?」


からかっていると、くるっと後ろを向いて本当に帰ろうとする。百合は急いで優を引き止めにいく。


「わぁ~! 待ってっ! さっきの言葉、撤回撤回ぃ~! 本当に帰ろうとしないでよぉ~」


優の腕を引っ張って家にいれる。靴を脱がせてリビングに案内する。

(リビングには真里がいる。ということは、時間まで二人にさせる事ができる。

......まぁ、私にもやらなきゃいけないことあるから完全に二人っきりにはなれないんだけどね~。とりあえず、ね)

百合は優と真里がどうすれば関係が進んでいけるか考えていた。


「ここがリビングだから。ソファーで、くつろいでてもいいよ」


リビングに着くと真里は飾り付けをまだしていた。

そして百合の声で振り向く。


「優だったんだ。それにしても優にしては早いね、いつも集合時間とかギリギリに来るのに」

「それとこれとは違う。提案者が遅れてたらいけないと思ったから」

「ふ~ん......まぁ、そういうことにするね~。そうだ、優も手伝って!」

「うん。あっそうだ、僕が作ってきた輪っか飾り付けする?」

「する、する~って優の、長っ!」

「冬斗の分もあるからね」


二人で飾り付けを始める。

(仲いいね~。もうくっつけば完璧なんだけど、あの二人だからねぇ~)

それを見て少しだけ満足な百合は自分のやらなきゃいけないことを始める。



飾り付けが終わり、百合があと料理を盛りつけるだけとなった頃の時刻は五時五十分。六時まであと二十分。ピロリンと百合のLIMEが鳴る。

(おっ、冬斗から。え~と、『もうそろそろ紗綾と要でそっちに向かう』か。『了解!』っと)

携帯をポケットにしまい、できた料理を皿に盛り付け並べる。すると、優と真里がこちらに来て料理の出来がすごかったのか驚いていた。


「百合、料理できたんだね。おいしそー」

「チッチッチッ、真里っぺ、私の料理は"美味しい"で表せないよ。真里っぺ~」

「わかったから、真里っぺゆーなっ。それに何で二回言ったのっ」


そんな会話をしているとインターホンが鳴る。


「紗綾たちかな。真里、優、アレの準備しておいてね」


そう二人に言い残してドアを開けに行く。

やはり、そこにいたのは紗綾たちだった。


「いらっしゃーい」

「お邪魔しまーすっと」


我先にと冬斗がリビングに向かう。

その後に紗綾と要が続けて「お邪魔します」と入ってくる。百合も二人より先にリビングに向かい、ドアを閉めてみんなクラッカーを持ったことを確認して二人が入ってきたと同時に「お誕生日おめでとう」と言った。

二人の顔を見てみると突然のことに状況が飲み込めないようで百合は二人に説明する。


「紗綾と要の誕生日会だよ。それに要の歓迎会も兼ねているんだ」


その説明があったからか納得し、やっと二人の顔がやわらかくなった。


「お誕生日......そっか私、今日誕生日だった」

「凄いうれしい。僕こういうことされたことないから」


二人は喜び、サプライズは成功となった。

その後ー。


「ささっ、私の作った料理や優が持ってきたケーキあるから早く食べよっか」

「料理っ、料理ぃ~ってあー! 優、それ私食べようとしたのに~」

「真里が遅いからだね。あっ! 冬斗っ!?」

「うわっ、これちょーうめぇ。紗綾食ってみー」

「どれ? え~とあった、フォーク。うんうん本当だ~おいしーい」

~プレゼント(紗綾へ)~

冬 「紗綾、プレゼント」

紗 「うれしい、開けるね」

紗 「髪留めだ~。かわい~ありがとう、冬斗」


百 「紗綾っち~、私と真里、優の分もあるよー」

紗 「百合は......ハンカチだ~これもまたかわいー」

百 「でしょー」

紗 「優のは、シャーペン? 優が選んだの?」

優 「そうだけど、嫌だった?」

紗 「ううん、うれしいよ。それにクローバー柄で可愛いし、で真里は......」


真 「かわいーでしょ? ぬいぐるみっ」

紗 「う、うん......。あ、ありがとう(真里、プレゼントにハチのぬいぐるみって......もっと他の......しかも可愛くない......のは黙っておこう)」


 * * *


*長めなのは今日紗綾の誕生日だったからです。わかりましたか?

 注(ここでは紗綾にしかプレゼントを渡してますが、きちんと要の分も買って渡しています!)


次回、20恋目!『乙女の小さなお泊まり会』です。


*メインは芽衣子、凛になります。久しぶりの一年生ターンです。

お楽しみに~。

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