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私の周りは恋愛絡み  作者: 癒月サクラ
14/27

12恋~Smile meet in the sea―海で出会う笑顔~後半戦

じゃあ誰かと振り向くと声の主は......


    *        *        *


「翔! 何で?」


後ろには翔を始め生徒会メンバーがいた。


「紗綾せんぱーい!」


手を大きく広げながら紗綾の名前を呼び、そして抱きつく。


「凛!?」

「せんぱいっ! お会いできるなんて運命感じますね」


頬をすりすりとしてくる。

凛はこうすると、とても落ち着くらしい。

にしても、さすがに密着しすぎて暑くなってきた。

終わりにしてほしいと言うと素直にやめてくれたが、これが学園だったらと思うと正直面倒だった。



じっと紗綾の水着を見て凛が言う。


「紗綾先輩! 水着とても似合ってますよ」

「本当に? ありがとう~。凛の水着も可愛くて似合ってるよ」


凛の水着はフリルつきの薄オレンジ色の水着で恥ずかしいからか、パーカーを羽織っている。

そして「そうですか」と紗綾に受け答えして、はにかんだ後悟史とどこかへ行ってしまった。


    *        *        *


「ねぇ、ねぇお二人さん。勝負はいかがです?」


凛がどこかへ行って数分後、百合が冬斗と翔に勝負を提案してきた。もちろん二人は「勝負」という言葉でスイッチが入ったのか、やる気満々。百合は、顔がにやけていて企んでいるのがバレバレ。


そして勝負内容を決める。

勝負するのは「腕相撲」になった。

なぜ腕相撲なのかはわからない。

せっかくの海なのにどこでも出来る腕相撲をチョイスしたのか。



百合は内心ウキウキしながら顔に出さないようにルール説明をする。


「え~、いいですか? ゴッホン、勝負は五回戦。五回中三回勝てばその人の勝ちです」


一通りルールを説明した後二人に、こそこそっと耳打ちする。

「ここで紗綾にかっこいいところ見せちゃえ」と。

その一言で二人のやる気が増す。



(ぜってー勝ってやる。小さい頃から好きだったこの想いは誰にも負けない)


(あの頃に会ったキミはとても女神様のようだった。その時から俺の人生が変わった。勝って想いを伝えようかな...)



「では、一回戦始めまーす。......レディ~ゴ!」


最初の方は両方とも動かずだったが結果的に冬斗の勝ちだった。この後、順調に勝負して二回戦、翔。三回戦、冬斗で四回戦、翔とここまではどっちも譲らず。

だが、冬斗の粘り強さで五回戦、冬斗となった。


「しゃーあ! 勝ったぜ。見てたか? 紗綾。どうだった俺の戦いっぷり」

「ごめん、見てなかった」

「嘘だろ、紗綾......」


この勝負、とても長かったので紗綾はあまり見ていなかった。

「本当ごめん」と謝ったら、ちょうど真里と優の二人が帰ってきた。

二人は満足した顔で紗綾たちに「今何時かな? 僕たち四時には帰らなきゃいけないんだ」と言った。

百合はスマホの電源を入れ時間を確かめる。


「今三時四十分、もうすぐで四時だね」

「そっかじゃあ帰るよ。家に四時に着くのはギリギリかな~」

「四十分か、私は間に合うかな。でも急ぎめの方が.....」



パチンッ

手を叩くと同時に「よし」と言って紗綾と冬斗に言う。


「真里と優が帰っちゃうとさ楽しくないから私たちも帰ろう」

「え? まぁいいけど」

「俺も」


二人の同意を確かめた後、翔に生徒会たちはどうするか聞くと、翔たちはまだ残るというので紗綾たちは海を後にした。


    *        *        *


「楽しかったね、海」

「だな」


海での帰り道。

紗綾と冬斗は二人で家に帰ることになった。

それは百合が「私はバスで帰る」と言ったから。


「来年、このメンバーで海行きたいね」


紗綾は後ろにいた冬斗に微笑み、そして前を向く。

(その笑顔反則だろ......)

冬斗は顔が真っ赤になっていた。

(よかった、こいつが前で。この顔見られるところだった)



風が吹いて紗綾の腰までの髪がなびく。

(涼しい。毎日こんな日だったらなぁ~)


そんなことを考えながら背伸びをする。





さて、次の恋のページはどんなお話し?

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