第百七話 戻る場所
【月曜日 6:18/大阪・自室】
アラームが鳴った。
相沢は、一度で止められなかった。
二度目の振動で、ようやく手を伸ばす。
腹が痛む。
昨日よりは軽い。
だが、まだ体の奥に残っている。
スマホの画面には、月曜日と表示されていた。
仕事の日。
大阪の朝。
会社へ行くべき日。
本来なら、月曜日〇時に帰還して、疲れた体で会社へ行く。
それが、これまでの形だった。
だが、今回は違う。
土曜日の夕方から、大阪にいる。
日曜日も大阪にいた。
月曜日になっても、村へ戻らなかった。
相沢は布団の中で、しばらく天井を見ていた。
会社へ行けるか。
行けないことはない。
歩ける。
熱も下がっている気がする。
だが、腹の痛みは残っている。
頭も重い。
そして何より、今の状態で仕事をすれば、普通の顔ができる自信がなかった。
スマホに七瀬からメッセージが来ていた。
『おはようございます。体調どうですか。会社、無理しないでください』
相沢は画面を見た。
得意先から、会社を休めと言われている。
普通ではない。
だが、普通ではないのは、今さらだった。
返信を打つ。
『熱は下がったと思います。腹痛は少し残っています。今日は午前だけ様子を見て、会社に連絡します』
送った瞬間、少し後悔した。
すぐ既読がつく。
『会社に連絡してください。午前だけ様子見は、結局行く人の言い方です』
相沢は目を閉じた。
その通りだった。
さらにメッセージが来る。
『病院で安静と言われたなら、今日は休む判断でいいと思います。D店の件は急ぎません』
D店の件は急がない。
現代側の仕事が、一つ止まっても、世界は崩れない。
分かっている。
だが、仕事を止めることに抵抗がある。
村を見られない今、せめて現代の仕事だけは回さなければならない気がする。
それも、たぶん違う。
全部、自分で持とうとしている。
まただ。
相沢は、会社の上司に連絡を入れた。
腹痛と発熱で、昨日救急外来を受診したこと。
大きな異常はないが、安静指示があること。
今日は休むこと。
文面を作り、送信する。
数分後、返信が来た。
『了解。無理せず休んでください。D店の資料は明日以降で大丈夫です。必要なら若手に引き継ぎます』
相沢は、その文面をしばらく見ていた。
引き継ぎます。
そうだ。
引き継げる。
現代でも。
村でも。
全部、自分で持たなくてもいい。
それを目指していたはずだった。
なのに、いざ自分が抜けると、胸がざわつく。
相沢はスマホを置いた。
視界の端に表示が浮かぶ。
⸻
【職務負荷:
軽減】
【休養判断:
実施】
【対象:
相沢誠司】
【推奨:
安静継続】
【推奨:
水分摂取】
⸻
「仕事まで見るな」
相沢は呟いた。
返事はない。
ただ、表示は消えない。
◇
【月曜日 7:02/広場中央】
朝の板に替える時間だった。
ミナは木炭を持った。
火。
水。
呼ぶ。
夜の印を消す。
全部は消さない。
端の小さな点は、残す。
それから、朝の五つを描く。
人。
水。
食料。
仕事。
休む人。
昨日より、手は少しだけ動いた。
慣れたわけではない。
痛くなくなったわけでもない。
ただ、描かなければ朝が始まらない。
呼ぶ役が隣で見ている。
「今日は、森?」
「うん」
「食料?」
「食料。でも、まだ分からない」
「じゃあ、食料を濃くしない?」
「しない」
ミナは食料の印を、いつもと同じ濃さで描いた。
見た目は普通。
中身は普通ではない。
だが、広場に見せる印は普通にする。
食料はマルタ。
森はダリオ。
水はハルト。
治療所はリリア。
広場は呼ぶ。
それで見る。
村長が近づいてきた。
昨夜より顔色は悪くない。
だが、疲れている。
「ミナ」
「はい」
「今日は、森の確認を二度に分けます」
「二度?」
「朝に一度。昼前に一度。奥へは入りません」
「食料が見つかったら?」
「マルタとリリアに渡します。すぐには食べません」
ミナは頷いた。
「広場には、食べられるかもしれないもの、と言う」
「はい」
「食料が増えたとは言わない」
「その通りです」
村長は少しだけ目を伏せた。
「アイザワ殿がいなくても、言葉が選べていますね」
ミナは木炭を握った。
その言葉は、褒め言葉だったのかもしれない。
でも、胸が痛かった。
「いないって、言わないで」
小さく言った。
村長は黙った。
ミナはすぐに首を振る。
「違う。言っていい。でも、今は言わないで」
「分かりました」
村長は静かに頷いた。
「今は、朝を始めましょう」
ミナは板を見た。
「朝、始めます」
呼ぶ役が声を張った。
「朝の板! 人、水、食料、仕事、休む人!」
広場が動き始めた。
◇
【月曜日 8:13/大阪・自室】
相沢は、会社を休む連絡を終えた後、薬を飲んだ。
お粥を少し食べる。
水も飲む。
それだけで疲れた。
布団に戻る。
スマホを見る。
七瀬に、会社を休むことを伝える。
『今日は休むことにしました。会社にも連絡済みです』
返信は早かった。
『それでいいです。今日は本当に休んでください』
『D店資料は明日以降にします』
『D店は逃げません』
相沢は画面を見て、少しだけ笑った。
腹に響くほどではない。
次のメッセージが来る。
『あと、休むと決めたなら、休むことを仕事にしてください』
相沢は指を止めた。
休むことを仕事にする。
現代側の言葉。
だが、村にもあった。
休む人。
板に置いた役。
休むことも、役の一つ。
相沢は返信する。
『分かりました。休む人に入ります』
送信してから、しまったと思った。
七瀬から返る。
『休む人?』
相沢は画面を見た。
説明できない言葉だった。
だが、完全な嘘にする必要もない。
『最近、自分の中でそう分類しています。動く人、休む人、みたいに』
少し間が空く。
『それ、いいですね。今日は休む人でお願いします』
相沢は目を閉じた。
休む人。
自分で板に置いたのに、自分が一番苦手な役。
視界の端に表示が出る。
⸻
【本日の役割:
休養】
【推奨:
横臥継続】
【推奨:
過剰思考抑制】
⸻
「過剰思考まで管理するな」
相沢は呟いた。
だが、そのまま布団に横になった。
◇
【月曜日 9:02/西の倒木】
森を見る組は、昨日より一人少なかった。
ダリオ。
村の男一人。
避難民の男一人。
それだけ。
人数を増やせば安心に見える。
だが、足音も増える。
見る場所も増える。
引き返す時に遅れる。
だから少人数。
ダリオは、西の倒木の手前で止まった。
鳥の声がある。
昨日よりは戻っている。
それでも、奥はまだ静かだ。
「浅く」
ダリオが言う。
二人が頷く。
昨日印をつけた低木を見る。
実は残っている。
葉もある。
動物に食べられた跡は少ない。
それが安全の証拠とは限らない。
避難民の男が言う。
「葉は、やっぱり似ています。でも、匂いが少し違う」
「違うなら同じにしない」
ダリオが言う。
男は頷く。
「はい」
村の男が、少し先を指した。
「根の跡があります」
土が少し盛り上がっている。
掘れば何かあるかもしれない。
だが、掘らない。
「印」
ダリオが言う。
枝で場所を示す。
戻って相談。
その繰り返し。
森の中で、腹が鳴った。
村の男が顔を伏せる。
「すみません」
「腹は鳴る」
ダリオは淡々と言った。
「音で動くな」
「はい」
赤はもういない。
だが、赤が教えたことは残っている。
音で動けば、死ぬ。
見えるものだけ。
誰、どこ、何。
ダリオは森の奥を見た。
まだ行かない。
「戻る」
「もうですか」
「戻る」
男たちは、今度は反論しなかった。
◇
【月曜日 10:27/広場中央】
森から戻った報告は、昨日より整っていた。
「誰が見た」
「ダリオと二人」
「どこ」
「西の倒木の浅いところ」
「何」
「昨日の実。似ている葉。根があるかもしれない場所」
「取った?」
「葉を少し。実を二つ。根は取っていない」
ミナは頷いた。
呼ぶ役が、そのまま広場に返す。
「森、浅いところ確認! 食べられるかはまだ不明! マルタさんとリリアさんが見る!」
広場のざわめきは小さかった。
昨日ほどではない。
少しずつ、言葉が効いている。
食べられるかもしれないものは、食料ではない。
それを、皆が覚え始めている。
マルタが葉を受け取る。
匂いを嗅ぐ。
リリアも見る。
避難民の男が説明する。
「前の村で、似た葉を煮て食べました。ただ、これは匂いが強いです」
「煮るとどうなる」
マルタが聞く。
「苦いです。でも腹は壊しませんでした。似たものなら」
「似たもの、ね」
マルタは葉を睨んだ。
「似たものは、同じじゃない」
リリアが頷く。
「まず、煮た水を少し見る。匂い、色、手に触れた時の変化。食べるのはその後です」
村人の一人が言う。
「そんなに待てない」
広場が少し止まる。
マルタが顔を上げた。
「待てないなら、毒でも食うのかい」
男は黙った。
マルタは続ける。
「腹は減ってる。みんな知ってる。だからこそ、死ぬものを飯にしない」
ミナが板を指す。
「食料は、マルタさん。病人は、リリアさん。森は、ダリオ」
呼ぶ役が繰り返す。
「食料はマルタさん。病人はリリアさん。森はダリオ」
男は座った。
納得ではない。
だが、止まった。
◇
【月曜日 11:48/大阪・自室】
相沢は、また目を覚ました。
眠ってばかりいる。
それでも、体はまだ眠りを求めている。
スマホを見る。
月曜日。
11:48。
会社の時間。
昼前。
メールの通知がいくつかある。
見ない。
見ないと決める。
だが、どうしても一つだけ目に入った。
若手からのメッセージ。
『D店資料、先週版を見ながら仮で整理しておきます。無理しないでください』
相沢は、しばらく画面を見た。
若手が動いている。
自分がいなくても。
少し頼りないと思っていた後輩が、資料を仮で整理すると言っている。
現代も、回っている。
相沢は返信するか迷った。
細かく指示したくなる。
分類は三つでいい。
提案数は増やすな。
売場作業の負担軽減を入れろ。
商品POPと作業用目印は分けろ。
言いたい。
だが、休む人。
今日は休む人。
相沢は短く返した。
『ありがとう。無理のない範囲で。細かい確認は明日以降で大丈夫です』
送る。
すぐに返る。
『了解です。今日は休んでください』
相沢はスマホを伏せた。
皆が同じことを言う。
休め。
動くな。
任せろ。
それを受け取るのが、こんなに難しい。
◇
【月曜日 13:03/治療所】
ガンツは、ようやく眠っていた。
正確には、リリアが眠らせた。
薬ではない。
水を飲ませ、傷を押さえ、何度も黙らせただけだ。
体が限界を認めた。
リリアは、ガンツの呼吸を確認する。
深い。
少し荒い。
だが、安定している。
見張りの男も眠っている。
子供は熱が少し下がった。
治療所は、昨日より静かだった。
静かな時ほど、考えてしまう。
アイザワ殿のことを。
リリアは奥に置いた布を見た。
血の跡が残っている。
それを記録するべきか。
村長に報告するべきか。
ミナに見せるべきか。
違う。
見せるものではない。
リリアは小さな板を取り、治療所用の印を書いた。
重傷。
軽傷。
熱。
水。
休む。
そして、端に小さく印を一つ足した。
不明。
アイザワ殿は、治療所。
だが、状態は不明。
死。
生。
帰還。
消失。
どれも確定ではない。
だから、不明。
リリアはその印を、治療所の奥の板に置いた。
広場には出さない。
治療所が持つ。
治療所として、分からないものを分からないまま持つ。
「アイザワ殿」
小さく呼んだ。
今なら、誰にも聞こえない。
「分かりません」
返事はない。
リリアは目を閉じ、すぐ開けた。
次の布を替える時間だった。
◇
【月曜日 15:32/倉庫前】
葉を煮た水は、濃い緑色になった。
匂いは強い。
苦い匂い。
マルタは顔をしかめた。
「うまくはなさそうだね」
避難民の男が頷く。
「前の村のものも、うまくはなかったです」
「腹は膨れる?」
「少し」
「少しばっかりだね」
マルタはため息をついた。
少し。
乾燥した海草も少し。
森の葉も少し。
残りの穀物も少し。
全部、少し。
だが、少しを重ねるしかない。
リリアが煮た葉を棒で触る。
「皮膚に赤みは出ていません」
「食うのは?」
「まず大人が少量。病人と子供には使いません」
マルタが腕を組む。
「誰が食う」
その場が静かになる。
誰かが試す。
命に関わるかもしれない。
相沢なら、自分がと言う。
全員が、そう思った。
だが、誰も口にしなかった。
ハルトが井戸側から来ていた。
腕を吊ったまま、言う。
「俺が食う」
マルタが睨む。
「あんたは井戸だろ」
「井戸は若いのに任せる時間を決めてある」
「怪我人だ」
「動ける」
リリアが首を振る。
「怪我人は試食に向きません」
ハルトは少し苛立った顔をした。
「じゃあ誰だ」
避難民の男が一歩出た。
「俺が食べます。似たものを知っているのは俺です」
マルタは男を見る。
前の村を焼かれた避難民。
声は震えていない。
「分かってるのかい」
「はい」
「腹を壊したら、治療所の手を使う」
「はい」
「死ぬかもしれない」
「はい」
リリアが言う。
「ほんの少量です。飲み込まず、まず舌に触れるだけ。その後、しばらく待ちます」
男は頷いた。
ミナが板の前から見ている。
相沢なら、自分がやると言った。
でも、今は違う。
知っている者が見る。
食料はマルタ。
体はリリア。
森はダリオ。
井戸はハルト。
広場はミナ。
役で決める。
ミナは、小さく息を吐いた。
これでいい。
たぶん。
◇
【月曜日 18:10/大阪・自室】
相沢は夕方まで眠った。
腹の痛みは、少し引いている。
熱もほぼ下がった。
だが、体の芯に疲れが残っていた。
起き上がり、簡単な夕飯を食べる。
お粥。
味噌汁。
水。
薬。
七瀬に報告する。
『夕飯食べました。熱はほぼ下がりました。腹痛は少し残っています』
返信が来る。
『よかったです。明日は出社できそうですか?』
相沢は少し考えた。
『午前中の状態で判断します』
すぐ返る。
『出社する前提の返事に見えます』
相沢は苦笑した。
『無理なら休みます』
『本当に無理になる前に判断してください』
相沢は画面を見た。
本当に無理になる前に。
村もそうだった。
食料が本当に尽きる前に。
水が本当に死ぬ前に。
広場が本当に崩れる前に。
赤を動かした。
そして、自分は線を越えた。
相沢はスマホを伏せた。
その判断が正しかったのか。
分からない。
赤は倒れた。
村は継続した。
だが、自分は約束を破った。
ミナの声を聞いても、戻らなかった。
結果で正当化してはいけない。
それは分かっている。
相沢は、ノートを開いた。
今日は書かないつもりだった。
だが、一行だけでは足りない。
今なら少し書ける。
表示が出る。
⸻
【推奨:
記録作業制限】
【許容:
短時間】
【推奨:
姿勢保持】
⸻
「許容はするのか」
相沢は呟いた。
ペンを取る。
ノートに書く。
赤、撃破。
村、継続。
自分、約束を破る。
線を越えた。
ミナの声を聞いた。
戻らなかった。
その下に、少し間を空けて書く。
次に戻れたら、謝る。
手が止まる。
次に戻れたら。
そこが、一番分からない。
相沢はさらに書いた。
戻れない可能性。
村では死亡扱いの可能性。
再転移条件、未確定。
月曜〇時、次回照合不能。
書いているうちに、腹が痛んだ。
相沢はペンを置いた。
今日はここまで。
休む人。
そう決める。
◇
【月曜日 20:02/広場中央】
葉を試した避難民の男は、今のところ大きく体調を崩していなかった。
舌に触れる。
少し待つ。
少量を飲む。
さらに待つ。
慎重すぎるほど慎重に進めた。
腹は少し鳴った。
それは空腹のせいか、葉のせいか分からない。
だから、まだ食料にはしない。
だが、可能性は残った。
マルタは、夜の配膳前に言った。
「明日、もう少し見る。今日はまだ飯には入れない」
村人の何人かは落胆した。
それでも、強く文句は出なかった。
昨日より、待てる。
赤がいない。
森が少し見えた。
それだけで、少し待てる。
ミナは夜の板を描いた。
火。
水。
呼ぶ。
誰。
どこ。
何。
そして、端の小さな点。
呼ぶ役が見た。
「点、残す?」
「残す」
「いつまで?」
ミナは答えられなかった。
いつまで。
今日。
明日。
次の週末。
それとも、ずっと。
分からない。
「分からない」
ミナは言った。
「分からないけど、消す時は、みんなで決める」
呼ぶ役は頷いた。
「ミナだけじゃない?」
「うん。私だけじゃない」
それを言えたことに、ミナ自身が少し驚いた。
前なら、自分で抱えたかもしれない。
今は、違う。
点は、広場のものではない。
でも、ミナ一人のものでもない。
戻る場所。
それを消す時は、村で決める。
まだ消さない。
◇
【月曜日 23:36/大阪・自室】
相沢は布団の中で、スマホを見ていた。
月曜日が終わりかけている。
明日は火曜日。
通常なら、とうに大阪に戻っている日。
だが、今回の大阪は重い。
戻ってきたのではなく、弾き出された。
そんな感覚がある。
表示は出ない。
再転移条件は未確定のまま。
次回照合不能。
その言葉が頭に残っている。
相沢は目を閉じた。
村の夜を思い浮かべる。
火。
水。
呼ぶ。
ミナの板。
端の点。
そんなものがあるとは知らない。
だが、なぜか、戻る場所が残されている気がした。
願望かもしれない。
都合のいい想像かもしれない。
それでも、そう思いたかった。
相沢は小さく呟いた。
「消すなよ」
誰に言ったのか分からない。
ミナにか。
村にか。
自分にか。
表示は出ない。
返事もない。
冷蔵庫の低い音だけが、部屋にあった。
◇
【火曜日 0:00/広場中央】
夜の交代が行われた。
火を見る者が替わる。
水を見る者が替わる。
呼ぶ役が一度、眠そうに目をこする。
ミナは板の端の点を見た。
消えていない。
誰も触っていない。
広場の中に、見えない約束のように残っている。
アイザワは戻らない。
それでも、点はある。
ミナは声を出した。
「火、水、呼ぶ」
呼ぶ役が続ける。
「火、水、呼ぶ」
火は小さい。
水はある。
呼ぶ声は残っている。
村は、まだ続いていた。




