隠し事
生徒会長の仕事は白雪姫先輩と真冬のおかげでなんとかこなせるようにはなった…でも…
『今回の予算はここ使いすぎね。』
『えっ?さっき承諾印押しちゃった…』
『作り直しね…』
『ごめん…』
『大丈夫よ。ここだけ変えれば何とかなるから…』
いつも助けてもらってばっかりだ…
『ふふっ…立場が逆だね。真冬が生徒会長みたい。』
『私は補佐をしてるだけだ…こんな事誰でも出来るよ。』
私は知ってる。そう言いながらも私の仕事が軽くなるように私に隠れて助けてくれてる事…
『そうだね〜』
『時間…良いのか?』
『あっ…ごめんね…』
『気にしなくて良いよ。』
『じゃあまた明日…』
『明日。』
また行ってしまった…
白百合の会…どれだけ調べても素性がわからない。
麗奈を追って少し強引に調べてみるか…
コンコンッ
『失礼します。落とし物届けに来ました…』
ー学校をあとにした私は家とは逆の電車に乗っていた…
『(今回で5回目か…)』
【精蓮病院の南棟5階…】
【霞ヶ丘駅西口2番タクシー】
【17時】
昨日返されたノートに書かれていた場所だった…
ー数ヶ月前…白雪姫先輩に言われた言葉だ。
『白百合の会の会合はいつ行われるかわからないの。だから学校に提出して帰ってきたノートを調べなさい。』
『ノート?』
『先生の中にも白百合の会の関係者が居るの。あなたの字だけど書き覚えがない言葉があるわ。』
霞ヶ丘駅につくと2番乗り場にあるタクシーのドアがゆっくり開いた…
着いたのは知らないアパート。
駐車場に車が止まると、紙を手渡され、
受け取った瞬間、車のドアが静かに開いた。
紙には「305」とだけ記されていた。
『(ここに行けってことね。)』
アパートの中に入ると荷物置き場の隣にスーツが用意されていた。
荷物はここに置いておけば家に届けられるみたいだ。
『次は裏口から下の駐車場にある黄色のスポーツカーか…』
そこには白衣を着た若い女性が乗っていた…
『(今日はいつもより遠回りだったな…)』
絶対にバレてはいけない…
全て白百合の会の関係者…
顔見知りもいた…
でも誰も口を開かなかった…
私だって…声をかけられなかった…
『もし知り合いがいても話しかけちゃダメよ?もし話しちゃったら………』
白雪姫先輩の言葉を思い出した…
精蓮病院大会議室…
扉を開けると、この先には行きたくないと身体が拒絶するほどの異様な雰囲気があった…




