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学園祭

演劇が終わり、私たちは控え室に集まっていた。


『お疲れ〜今日の演劇過去一だったよ。』


『ちょっと、千夏ちゃんどう言う事!!』


『あっ、麗奈ちゃんひよりちゃんお疲れ!めっちゃ良い写真撮れたよ!』


『あ!!神崎さん。怪我したんじゃ、』


『怪我?あぁ、これ?見て、血糊!』


『うそ…私騙されたの…?』


『騙したなんてそんな…パンフレットよく見てよ』


主演、

白百合姫役、雨宮ひより

王女様役、九条麗奈


『ちょっと舞、これ申請用紙と違うじゃない!!』


『あっ、変更届けまだ出してなかったっけ?』


『麗奈もひよりさんもお疲れ。』


『真冬』

『真冬さん』


『2人が居ない間に見回りは済ませたから閉会式まで時間は少ないけど、ここ予約しといてあげたから2人で行ってきて。』


『真冬…もしかして…』


『こうでもしないと私が危ない目にあってたんだ…』

『だから…ごめ〜んね?』

『2人とも良い想いが出来たんだから良いだろ?さっ早くしないと間に合わないぞ。』


そう言ってさっさと追い出されてしまった…

でも、その後は閉会式まで2人で過ごす事が出来た…



ーそして閉会式が始まった。


『みんな。学園祭は楽しかった?』


会場が揺れるほどの歓声が起きた。


『じゃあ、今回の出し物でいちばん良かったクラスの発表をします。』


真冬から封筒が手渡される。


『今回の最優秀クラスは…』


『演劇、白百合姫!!』

『えっ…ちょっと、』


歓声が起こる中、真冬に目を向けた。


『麗奈、ひよりさん、おめでとう。生徒のほとんどが射線を引いて白百合姫と書き換えて投票したんだ。今回は例外になってしまった。』


そう言って真冬が続けた。


『そして、今回、2人には秘密で投票頂いた最優秀写真部門、歴代生徒会長の肖像写真に選ばれたのが…』


そう言ってスクリーンいっぱいに映された画像…


『いや〜!!』


『ダメだよこんなの。消して〜!!』


『みなさん納得の白百合姫のラストを飾った生徒会長雨宮ひよりさんのキスシーンに決定致しました!!』


会場はこの日いちばんの歓声が沸き起こった。


『そしてこちらは来年の1年間、校舎に飾られます。』


『ちょっと。それだけは…』


『許して下さいお願いします。』


『なお、これは決定事項なので覆りません。』

『これで閉会式を終わります。』


ーそうして最後の学園祭は歓声が鳴り止まないまま終了した。


それから私たち2人は生徒会室で、学園祭の最後の書類整理をしていた…


『学園祭…終わっちゃったね…』


『うん…』


『ひよりちゃんは楽しかった?』


『人生でいちばん楽しかったよ。』


『ひよりちゃん…学園祭が終わったら次の行事は卒業式だけだね…』


『……。』


『ひよりちゃんは…進路決めた?』


『私…保育士さんになりたくて…』


『……じゃあ…別々の大学だね…』


『私…白雪姫先輩がやってる研究を手伝いたいんだ…』


『そうなんだ…』





『生徒会長としての仕事もこれで終わりだし…』


『まだお別れじゃないよ。』

『まだ…まだ卒業式まで時間はあるし…』


『うん、そうだね。』


それから卒業式までは子供の頃の夏休みよりも早いスピードで1日1日があっという間に過ぎていった…


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