白百合の開花
私は、白百合の会での初めての相談はこの話をするって決めてた。
『私…実は好きな人が居るんです…』
一瞬にして柔らかい空気が流れ、会場の空気が変わった。
『それはどんな人?』
白雪姫会長はひよりちゃんをチラッと見てから聞いた。
『はい、同じ学校の生徒会長をしてるんですけど、』
その瞬間会場がざわめきだした。
『最初は一目惚れだったんだと思います。』
『自分も辛かったはずなのに、私に勇気をくれて…とっても優しくて…』
『彼女の隣は誰にも譲りたくなくて…』
『昨日告白したんですけど…』
それは白百合の会が開かれる前日ーー
誰も居なくなった教室にひよりは麗奈から呼び出されていた…
『ひよりちゃんお待たせ。』
『話って?明日の事?』
『うぅん…ちがうの…』
緊張したように黙り込む麗奈ちゃん…
私は次の言葉を待っていた…
『ひよりちゃん…私ね…』
顔を赤くして見つめる麗奈ちゃんが何を言おうとしてるかすぐにわかった…
『待って!!』
『それ以上…言わないで…』
その瞬間麗奈の瞳からは涙が落ちてしまった…
『(やっぱり…変だよね…)』
『ごめんね…私…変なこと言おうとしてた…』
『麗奈ちゃん。違うよ?』
『聞いてくれる?』
『うん。』
そう言って机をくっつけて並んで座る2人。
私はあの日、麗奈ちゃんがしてくれたように腕を掴んで肩に頭を乗せた。
『私がなんでこのストラップを買ったと思う?』
『友達のお守り…だよね?』
『私…精錬学園に憧れてたんだよ?』
『あの日…駅のホームで麗奈ちゃんに出会った次の日に買ったんだ。』
『この、しろのくまを麗奈ちゃんに渡したら受け取ってくれるかな?って』
私は麗奈ちゃんの胸にいるくまに触れた。
『だからあの日…麗奈ちゃんが白がいいって言ってくれた日…私すごく嬉しかった…』
『だって、麗奈ちゃんが知らないはずないよね。好きな人に白いのくまを渡せば恋が叶うって精錬学園だけに伝わる噂…』
『ひよりちゃん…知ってたの?』
『うん。』
『だから明日改めてこの話の続きをさせて…』
ーー『まだ、返事をもらえてなくて…』
『嫌われてるわけじゃないとおもうんだけど…』
『そうなの…』
『あなたはどう思う?精蓮学園の生徒会長さん?』
『私は…』
昨日の答えはずっと決まってた…
私は麗奈ちゃんが…好き…
『私…麗奈ちゃんが好き…』
『ずっと…ずっと麗奈ちゃんが好きでした。』
耳まで赤くしたひよりちゃんが私を見つめてそう言った…
私も身体中熱くなってるのがわかる…
『私もだよ…ひよりちゃん…』
『だいすき。』
その光景を静かに見守る会場。
そして腕を組んで私たちを睨む白雪姫会長
『あなたたち…仕組んだわね?』
見つめあって笑う2人…
『みんな!!2人を祝福してあげて。』
そして会場は鳴り止まない拍手で溢れた。




