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大切な人

数日が経ち…生徒集会が開かれた…


その頃には麗奈ちゃんへのいじめは少し周りの目にも見えはじめていた…


『生徒会長挨拶。』


『皆さん、お集まり頂き…ありがとうございます…』


緊張で紙を持つ手が震えた…


『本日…白雪姫先輩の話の前に、私は、皆さんにお願いがあります…』


『麗奈ちゃんを…』


怖くて声が震えるのがわかる…


『いじめ…ないで…』


『ください…』


会場がやけに静かだ…

まるで知っていたかのように…


『何言ってるの?私たち仲良しだよ?』

『ね、麗奈!』


『うん…ひよりちゃん何言ってるの?』


そんなの嘘だ…この数日間…私はずっと見てた


『お願い…します…』


『だから、仲良しだって。』


『(もう少しだ…)』

麗奈は小声で後ろの生徒に呟いた。

『ねぇ、私の事突き飛ばして…』


『そんなのできないよ…』


『お前のせいで泣いちゃったじゃんって…早く。』


ガシャン!!


大きな音に驚きひよりは麗奈を見た。


『あっ…おっ…お前のせいでひよりちゃん泣いちゃったじゃん!!』


『麗奈ちゃん!!』



私は走って麗奈ちゃんに駆け寄った…


『大丈夫?麗奈ちゃん…』


『ごめん…コケちゃった…』

『そんなの嘘よ!!』



一瞬時間が止まった…



『なんで…』

『なんでこんな酷い事するの?』


全部。これのせいだ…


『私の言葉なら…

生徒会長の言葉なら聞いてくるんじゃないの?』



そう言って立ち上がってひよりは胸ポケットのクマをとり


制服を脱ぎ始めた…



『麗奈ちゃんは…私の大切な人なの…』



私だけを守る校章なら…



『友達を…』




制服を投げ捨てると同時に

その言葉は静かな会場全体に響いた…






『麗奈ちゃんを守れないんだったらこんなの要らない!!』







麗奈はその姿に微笑むとゆっくり立ち上がって…


『みんな!これが…私が決めた生徒会長だよ。』


私は麗奈ちゃんの言葉の意味がわからなかった…


『雨宮ひよりちゃん。よく頑張ったわね。』


壇上の上には白雪姫先輩の姿があった。


『どう言う…事…?』


『ひよりちゃん、騙してごめんね。』


『わたくしが、麗奈ちゃんに頼んでお芝居してもらったの。』

『あなたが友達の為にどこまで頑張れるか知りたくて…』



『嘘…なの?』




『私こう見えて結構人気者なんだよ?』

『生徒会長になってからだけどね。』



『じゃあ、本題にはいりましょうか。』

『椅子をなおして着席してくださるかしら?』


みんなは私たちに気遣い、隣に座らせてくれた。


『個人的な話もありますので今から呼ぶ方々はご退出お願い致します。』




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